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×××さん、こんにちは🌷 第126話、拝読しました。 絹さんの過去がじわじわと明らかになってきて、すごく引き込まれました。特に「到底、夫の言葉とは思えないものだった」という台詞、ゾクッとしました…。あの優しいお母さんが、そんな違和感を抱えながら3年も胸の奥にしまっていたんだなと思うと、胸がぎゅっとなります。 朝陽と絹さんの親子の温かいやり取りがあったからこそ、その後の張り詰めた空気が余計に際立って、次の展開が待ち遠しいです。続きが気になります!
翌日の土曜日、正午。
怪異探求倶楽部の一同は、朝陽の家、浦添家を訪れていた。
玄関で出迎えてくれた絹は、懐かしそうに微笑む。
「久しぶりねみんな、元気だった?」
信愛は笑顔で頷いた。
「はい!絹さんもお元気みたいでよかったです」
そして少し照れくさそうに尋ねる。
「どうです? 朝陽くんとの生活は」
絹はすぐに笑みを深めた。
「そりゃ楽しいわよ!
夢にまで見た我が子との生活だから」
そう言うと、絹は隣にいた朝陽を優しく抱き寄せる。
「ね〜♡ 朝陽〜♡」
朝陽は顔を赤くしながら慌てて身をよじった。
「もうお母さん辞めてよ〜、みんな居るのに」
その様子を見たさくらが、くすりと笑う。
「またまた〜♬そんな言いながら内心
『嬉しい〜♬』とか思ってんでしょ?」
朝陽はさらに照れ臭そうな顔になった。
「もう!さくら先輩まで辞めてくださいよ」
信愛はそんな微笑ましいやり取りを眺め、自然と頬を緩める。
家族らしい温かな空気が部屋いっぱいに広がっていた。
やがて絹は表情を少し改める。
「それより今日はどうしたの?
朝陽から大体は聞いたけど
私に聞きたい事があるみたいね?」
信愛は姿勢を正し、小さく頭を下げた。
「はい・・その事なんですけど・・・」
一同は絹に対し、美月の弟が総額300万という大金を霊貴冥孤に支払っている事
その霊貴冥孤が詐欺師である可能性が高い事
そして自分たちが、その化けの皮を剥がそうとしている事を包み隠さず説明した。
すべてを聞き終えた絹は、静かに考え込む。
信愛は期待を込めて尋ねた。
「何か知ってる事ありませんか?」
「うー・・・ん」
絹は少しだけ首を傾げた。
「確かに、姉から朝陽を取り戻す為に
霊貴冥孤って霊能者を頼った事はあるわ
けどその霊貴って人は
死者の声を代弁するって言ってきたのよね」
絹は当時を思い返すように視線を落とす。
「でも私は別に、死者の声を
代弁してほしい訳じゃなかったから
初回の相談料を払っただけで
それ以降は利用した事はないわ」
そこで言葉を切り、少しだけ表情を曇らせた。
「けど──」
信愛は身を乗り出す。
「けど?何かあったんですか?」
絹はゆっくりと顔を上げた。
#普通
野々さくら
543
805
44
ありあ
159
「あの霊貴って人が代弁した夫の
言葉っていうのがね──」
一呼吸置いて、静かに続ける。
「到底、夫の言葉とは思えないものだったの」
その一言に、部屋の空気がぴんと張り詰めた。
朝陽が不思議そうに首を傾げる。
「どういう意味?」
絹は静かに語り始めた。
「私が霊貴冥孤の店に行ったのは今から3年前」
懐かしむような口調とは裏腹に、その瞳には当時の苦しみが浮かんでいた。
「その時の私は姉から朝陽を取り戻すのに
必死で毎日毎日、双方向けずり回ってた」
朝陽は何も言わず、母の横顔を見つめる。
「そんな時に偶然、霊貴冥孤の店のチラシを見かけたの」
絹は当時のチラシを思い出すように目を細める。
「そのポスターには──
『冥府の王の力で貴方のお悩みを解決します』
そう書かれてた」
信愛はその言葉を小さく繰り返した。
「冥府の王の力・・・」
絹は自嘲気味に微笑む。
「今思うと、何でそんな胡散臭い
チラシを信じたのか・・・」
部屋に沈黙が流れる。
やがて絹は話を続けた。
「それから店に入ったんだけど
当日の利用は断ってるから予約してから
また来てくれって言われたの」
焔垂が眉をひそめる。
「予約・・・」
「ええ・・・予約以外は絶対に
受け付けないって言われたわ」
絹は頷くと、さらに続ける。
「それから予約して
霊貴冥孤に霊視をしてもらったんだけど──」