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#ヤンキー
数分前────
スタン王国・城内部
玉座に縄で縛り付けられた白髪の男こそ
この国の国王
”スタン・ペーネ・リンス”
その周りには数十人のスーツを着た男達
額に黒い蛇の紋章が刻まれている
『下手に動くなよ……スタン』
国王の頭には拳銃の銃口が突き付けられ、
いつでも撃ち抜ける状況にあった
『ど、どうか…命だけは勘弁してくれ……』
スタンは冷や汗を流しながら、
自分に拳銃を突き付ける男を見上げる
『それは……あの方の気分次第だ』
第4話【魔の一手】
バンッ
城の大きな扉が開き、
九人の選ばれし異能師が介入する
『フッ……遅ェぞ異能師ども』
スーツの男達は一斉に拳銃を向け
異能師らを鋭く睨み付ける
『へェ…随分と粋なお出迎えじゃない』
金髪のボブを右手でかき上げながら、
どこか楽し気に笑うピール
『き…君たちィィ!!』
異能師たちと言う名の希望の光に、
スタン国王は大粒の涙を流す
(国王の頭には銃口…下手に動けねぇな)
ハンスは拳を握りしめ、一歩前に踏み出す
その威圧感を前に男達は一歩後退
急いで全員が銃口をハンスへ向ける
国王の頭に銃口を突き付けた男が叫ぶ
『動くなァ!国王の頭が吹き飛ぶぞ!』
『吹き飛ぶ?無理だね』
ハンスは左腕を上げ、後ろへ合図を送る
『不知火追尾(ウィルオフィスプ)』
ピールがそう囁くと共に
両手の指先から、無数の炎の弾が放たれる
ゴォンッ────!!
その炎を凝縮させた弾は
男達の拳銃と、その銃を持つ手を焼き焦がし
────塵にする
『あっぢぃ……!!?』
『手っ…手がァァァ!!』
『ぐっ……あぁぁ…!!』
男達は焼け焦げた腕を押さえながら、
バタバタとその場に倒れ込んでいく
スタン国王に突き付けられていた拳銃も
瞬く間に塵と化して地面に落ち
男は霞む目で、ピールを睨み上げる
『き、貴様ァァァ…ァ……!!』
『殺さなかっただけ優しいでしょう?』
ピールは自分の唇を指でなぞり、
悶えて気絶していく男達を眺める
バタッ………
スーツの男ら全員が気絶したその時、
その瞬間────
『……!?伏せろお前ら!!』
ハンスの声が城中に響いたのが最後
気絶した男達全員が内側から爆発し、
一瞬にして城を黒煙に包む────
『な、なんだ……コレは……』
女を仕留め、城へと向かっていたロスは
城から立ち上る黒煙を見て驚愕する
シュバッ
ロスは急いで城の目の前まで瞬間移動し
扉を開けて中の様子を確認する
城の中は黒煙に満たされ、
確認もなにも様子を伺える状況になかった
『無事かっ……!!お前達っ!!』
力任せに叫ぶロス
応答は聞こえず、ロスは息を荒くする
(なぜだっ……誰かが仕込んだ罠っ…!?)
(これほどの爆発を起こす異能……)
(誰のっ…誰の異能力なんだっ……!!)
(なんの為の────!!)
コメント
1件
おお、第4話めっちゃ熱かった……! 冒頭から国王が縛られて銃突き付けられてるし、スーツの男達の“黒い蛇の紋章”ってのがもう完全に悪役感あって良いよね。ピールの『不知火追尾(ウィルオフィスプ)』で一気に火の異能バトルに引き込まれたかと思ったら、まさかの全員内側から爆発——この展開、やられたわ。ロスが城の黒煙見て絶叫するところ、脳内で映像が流れた。次が気になりすぎる🔥