「…ん」と、午前5時を刺した時計を見つめて私は目を覚ました。
外は曇っていた…6月のカレンダーを見ながら珍しく絶賛梅雨シーズンと言うのに2日連続雨が降っていない事に気づいた。
そういえば、昨日は…あまり思い出したくないものである。
私は昨日、「リンゴ」ちゃんをここに連れてきたはずだけど…
あれ、おかしいな…彼女がいない
と、どこを見ても彼女の姿が見つからない…
私は襖を急いでこじ開けまくり探しに探した…
そして物置に繋がる襖を開けようとすると…
「…ませ、いらっしゃっ…ませー」と、彼女の特徴であるどもり声が聞こえた…
そっと私は襖を少し開けて、覗くとそこには「接客の必要な用語集」という私が10歳程度に読んでいた本を彼女は見ていた。
彼女は見ながら頑張って言葉に出していたあんなに幼いというのに…
というか私のフルーツ屋で働くつもりなのかな?
そう思いながら私は彼女をそっと見守りながら朝ごはんのトーストを作っていた。
私は朝ごはんを、作っていると襖が”ガラララ…“と鳴り私の元まで足音が聞こえる
リンゴの練習が終わったのだろう
そして私も丁度朝ごはんを作り終えた…
リンゴは私の朝御飯を見て「これ…ご飯?」と聞いてきた
その時結構喋れていて私はすごく関心していた
私は「そうだよ、気に入ってくれるかな?」
と、言うと彼女はご飯を食べ始めた
ハチミツトーストは彼女の口にちょくちょくほうばられている…
そして彼女はキラキラした表情で「おいしい…!」といった
私は愛おしい彼女の表情を見てこれが続けばいいなって、そう思った
この作品はいかがでしたか?
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