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第45話 彰人の決断
「お前は、どう思うんだ？ 無理やりにでも戻すべきか――このまま、本人の思うようにさせるべきか」
楽しそうに彰人に笑いかける銀二。
その言葉が、試すようなものであるとわかっていたのに――
「仕事は……どうするんだ」
ただ反射で浮かんだ言葉だけを、彰人は口にしていた。
瞬間、銀二の楽しそうな笑みが引っ込み、つまらなそうに口を尖らせる。
「そんなの、べつにオレでもいいだろ。今まで問題なかったんだし」
「……」
「それに、さっきオレから言ったぞ」
「か……家族は、どうするんだ」
「家族？」
「中身が娘じゃなくなってるって知ったら、家族は相当ショックを受ける」
先程よりは、冷静で「それらしい」言葉を口にできた彰人だったが。
（いや、これも）
「それ、お前が心配することか？」
予想通り、銀二はどうでも良いことのように切り捨てる。
「お前にとっ＊＊＊＊＊＊＊＊
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