テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「その危うさに私は惹かれたのかもしれないわね。」
「俺の場合は君のその献身性と楽観主義に惹かれたのさ。多分お互いがもう片方を必要としている。だから君をある種の陰謀に巻き込むことに罪悪感を抱いたのかもしれない。それはつまり、君の持つ善良さを汚すように感じられたのかも。」
「ジョー・アルヴィアン。私は貴方を尊重する。私には貴方が必要よ。貴方は?」
「俺は君を尊重するさ。俺には君が必要だから。でも俺の側に立つことは大変かもしれない。俺は多分他の人間とも恋に落ちて、俺が恋に落ちた人間たちを君と同じような立場に置くだろうし、心もとない人々からの批判の矢面に君が立つのかもしれない。君はそれらに耐えられるか?」
「貴方が私のところを去って、アルヴィアンに閉じこもって以降、私の心の中には貴方がいた。貴方は昔のまま。私が愛したジョー・アルヴィアンはここにいる。だから、私は耐えられる。満足かしら、ジョー・アルヴィアン?」
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!