コメント
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(;・∀・)... もう...ほんとにすごかったです... 言葉が出ないってこういうことなんだなと実感しました(*^-^)
一気読みした!! めちゃくちゃ怖かった\=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)/
怖い……作品の虜になって……友人を裏切った……怖い……((´д`)) ブルブル…
睦月
睦月
準備を終えた睦月さんは奥のカーテンから再び姿を現した
睦月
戻ってきて早々次の作業に取り掛かるため 先ほどと同様に睦月さんは箱に手を入れた
その時ふと、 睦月さんがさっきカーテンの向こう側に 消える前に私に微笑みかけた であろう笑顔が頭によぎり 背筋がゾクリとするのを感じた…
睦月
弥生
卯月
私が反応するより少し早く隣にいた弥生が 小さく声に周りの視線が私達に集まった
弥生
弥生
卯月
私は小さく震え顔を伏せながら否定する 弥生から視線を外し ステージ上の睦月さんを見つめ
卯月
ぽつりとそう呟き私は手をあげた…
睦月
睦月
睦月
睦月さんは微笑み ステージから私に向けて手を差し出した
卯月
差し出された手を掴もうと ゆっくりと上げようとした私の手首が 誰かに掴まれた
弥生
弥生
顔を伏せたまま弥生は震えた声で言った
震えているのは声だけでは無く 実際震えているのが掴まれた手首越しに 伝わってくる…
卯月
弥生
卯月
弥生
弥生
弥生
今日ここで起こった光景に 恐怖し震えていた弥生だが きっと最後に残っていた 小さな勇気を振り絞って 私を止めようとしたのだろう
掴まれた手首に痛いほど握られている
きっと弥生は友達として、人として、 私の事を思って止めてくれたのだろう
鬱陶しい…
卯月
私は無言で弥生の手を振り解き 一歩前に進みステージから伸ばされていた 睦月さんの手を掴みステージへと上がった
弥生
ステージから弥生の方を見るとベソベソと泣きながら何か言っている
まぁそんなことはどうでもいい
私は上の階で睦月さんの作品に心を奪われ
さっき行われた作品作りに 心底心酔してしまった
私の心は、 作品作りをもっと見たい、 そして携わりたい
その二つに完全に支配されていた
睦月
睦月
睦月
睦月
睦月
私の目を見つめながら優しく微笑む 睦月さんの持つ箱に手を入れ
私は一枚のカードを取り出した
星の4番のカード
そのカードを確認した私は すぐにカードを箱の中に戻し一瞬考え
卯月
睦月
隣にいた睦月さんは私が戻したカードを 見ていただろう
しかし、私がポツリと読み上げた内容に ニヤリと口の端を吊り上げたように見えた
睦月
睦月さんがみんなに聞こえるように 番号を言い放つと 周りは近くの人達と自身の番号を確認し
安堵の声や近かった番号の人と 談笑する声が聞こえる…
ここにいる人達はきっと自身が 選ばれて素材になるかもしれないという スリルすら楽しんでいたのだろう…
しかし、その中でただ一人青ざめ ボロボロと泣き震える人物がいる
弥生
弥生
卯月
卯月
睦月
奥から先ほど使われたと 同じ診察台のようなベッドが運ばれてきた
弥生
頭を抱えうずくまる弥生だが付近の客達に取り押さえられ
弥生
弥生
無理やりステージ上に上げられ さっきの男性同様ベッドに固定され 猿ぐつわが装着される
弥生
弥生
弥生
こうなってはもう何を言っているのか 全く分からない
しかし、近くにいるはずの弥生の声は 私の息遣い、心臓の音、軋む関節の音
その全てにかき消されているようだった
睦月
睦月
弥生の声は私の音にかき消されているのに 睦月さんの優しく透き通った声が 私の中にスッと入ってきた
卯月
睦月
そう言われ手渡された さっき使われたのと同じ道具のセット
その二つを握りしめ私は弥生の前に立った
弥生
弥生
弥生
素材が涙を流し何か叫んでいる…
いや、深く考えるのはやめよう…
そんな事より
私は、早く綺麗に華咲ク芸術が見たい…
あ ぁ 、 本 当 に
す ご く 綺 麗
・ ・ ・
卯月
睦月
睦月
睦月
卯月
卯月
卯月
卯月
睦月
卯月
卯月
卯月
睦月
睦月
睦月
卯月
卯月
睦月
卯月
卯月
卯月
睦月
卯月
卯月
卯月
卯月
卯月
卯月
卯月
卯月
睦月
睦月
睦月
卯月
睦月
睦月
卯月
睦月
睦月
睦月
卯月
睦月
睦月
卯月
卯月
睦月
卯月
睦月
睦月
睦月
睦月
卯月
睦月
睦月
卯月
睦月
睦月
睦月
卯月
あのイベントの夜から半年…
睦月
睦月
卯月
私は睦月さんのカフェで働くことにした 昼間はカフェの店員として
共同製作者はまだ早いと思ったので 夜や休みの日に作品作りの助手をしている
卯月
卯月