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日向
黒尾くんと暮らし初めてから、俺の環境は一気に変わったっけ
日向
黒尾くんは優しく、なんでも買ってくれた。
日向
俺の環境に合わせてくれた。
日向
きっと、俺は特別な感情を抱いてたんだろうな…
日向
もう、逢えなくなっちゃったけど＿＿
ふと考えた
日向
………これからどうするべきか？
日向
とりあえず、祖母の家はもう勘弁だ。
日向
あんな独房、近寄りたくもない。
日向
となると賃貸を借りるべき？
日向
それか、住み込みのバイトとか？
日向
もしくは…保護施設？？
・
・
・
日向
そういえば 俺、あの時顔撮られたっけ？
日向
警察が来た時、記者らしき人もいた。
日向
一般人は…居なかったはずだ
日向
俺は16歳だから、テレビで顔は公開されてない…よね？
日向
ただ、これから白い目で見られそうだ。
日向
世間の目に付かない所………………あ。
日向
あそこだ。いや、あそこしかない。
日向
祖母に相談するか、 あの家に帰りたくないけどさ…
日向
ここも、懐かしいなぁ。
日向
2年前、黒尾くんと来た時と変わらない。
日向
…黒尾くんは今、どうしてるかな＿＿。
日向
(俺はあれから寮付きの学校に転校した。)
日向
(勿論、初めはクラスの子に避けられてたけど…)
日向
(何とか馴染めた、今ではきちんと友達もでき、)
日向
皆の言う、「普通」になった
日向
(今はバイトをして、賃貸契約の為のお金を貯めている)
日向
(もう二度と、あの家に戻らない為に)
日向
…………もうあの家の事を考えるのは辞め。
日向
…気分転換にカフェでも行くか！
日向
…ここ、いいかもな。
日向
営業時間内……だな。 入ってみよ。
いらっしゃいませ、空いてるお席に。
日向
……(静かだ。)
日向
(とりあえず…これと、コーヒー頼も)
ご注文はお決まりですか？
日向
えっと…これと、コーヒーでお願いします……
(その店員の顔を見た時、直ぐにわかった)
(その店員の顔を見た時、直ぐにわかった)
日向
(………黒尾くんだ)
はい、かしこまりました。
黒尾くんは厨房に行く。
日向
………………った
日向
(良かった…黒尾が自分の道を進んでて。)
日向
(わかった。 黒尾くんとはもう、「他人」なんだね。)
日向
(ありがとう、 黒尾さん 俺の側に居てくれて。)
日向
(これから、自分の道を歩んでね。)
日向
(俺は、陰ながら応援してるよ、 さようなら。)
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