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会話ができるようになったあの日から
私のいる世界は一変した様に思えた
唯奈(昔
馬渕(昔
唯奈(昔
馬渕(昔
唯奈(昔
だけど、筆談ができても私には欠点があった
それは、漢字が上手く書けなかった
その時は高校3年生ほどだったはずだから、書けていたはずだけど
私は書けなかった
元からのはずはない
昔は書けていたはずだ
お父さんが変わる前までは…
漢字が書けないから、必然的に紙に書かれる文字は全てひらがなになる
あの時は、本当に天王寺組の皆さんに面倒をかけた
だけど、皆さん嫌な顔一つせず、私と話してくれていた
当たり前のこと…それが、私にとってはすごく嬉しかった
そんな天王寺組さんの中でも、仲良くなった人がいた
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
それは、今の戸狩派No.2
渋谷大智さんだ
話せない私に、筆談という存在をくれた人
私にとって、そんな渋谷さんは 「特別」だった
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷さんといる時は、本当に楽しかった
戸狩さんと話をする時や、馬渕さんや陣内さん達に稽古をつけてもらう時も楽しいけど
渋谷さんといる時間はそれ以上だった
だから、渋谷さんが何かをしてくれるたびに
私は嬉しそうに首を縦に振った
そんなある日のこと…
下っ端
唯奈(昔
下っ端
唯奈(昔
下っ端
唯奈(昔
下っ端
唯奈(昔
陣内
陣内
下っ端
下っ端
唯奈(昔
なんと私の声が出たんだ
陣内さんに連れて行かれた人の蛙を怖がっていたら
勝手に声が出た
私は驚きを隠せなかった
数年間出なかった声が出たんだ
驚くのも無理はない
渋谷(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
唯奈(昔
急に渋谷さんが泣き出して凄く驚いた
すると渋谷さんは
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷さんは私に″奇跡の子″と言った
私はどうして渋谷さんがそう言ったのか分からなかった
渋谷(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
渋谷さんはそう言うと、屈託のない綺麗な笑顔を見せた
それから時が経つのは早く感じた
三國さんの元に売られて約2年
長いようで短かった2年
この間で、私も随分話せるようになった
今では普通に漢字も書けるし言葉もスラスラと出る
ここ(天王寺組)に来てから、モノクロだった私の世界に鮮やかな色が差したような気がした
三國(昔
この日私は、三國さんに″ある相談″をしていた
唯奈(昔
唯奈(昔
三國(昔
三國さんは驚いた表情こそ見せたけど、追求とかは全くしてこなかった
三國(昔
三國(昔
三國さんは優しい声色でそう言うと、初めて会った時のように頭を優しく撫でてくれた
唯奈(昔
唯奈(昔
私はそう言って深々と頭を下げた
三國(昔
唯奈(昔
三國(昔
三國(昔
唯奈(昔
三國(昔
三國(昔
唯奈(昔
三國(昔
ー 送別会 ー
渋谷(昔
唯奈(昔
唯奈(昔
馬渕(昔
馬渕(昔
渋谷(昔
渋谷(昔
戸狩
唯奈(昔
唯奈(昔
渋谷(昔
馬渕(昔
唯奈(昔
唯奈(昔
唯奈(昔
唯奈(昔
渋谷(昔
唯奈(昔
唯奈(昔