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コメント
1件
うわ、第18話めっちゃ重かった……。善逸の心の弱さにつけ込まれた展開が辛すぎるし、瀬那ちゃんを傷つけた後の自己嫌悪とか、ちゃんと責任取って除隊受け入れるところまで描かれてて、キャラがブレてないのが良かった。そしてラストの蘭斗登場! まさか弟が生きてて影雷に加わるとか、次の展開が気になりすぎるわ。瀬那ちゃん早く目覚めてほしいな……。
#鬼滅の刃オリジナルストーリー
アニア
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夜更けの蝶屋敷。 病室は静まり返り、 瀬那ちゃんは深い眠りに ついたままだった。 善逸は虚ろな瞳のまま、 枕元に立つ。 震える手で握られた日輪刀。
善逸
かすれた声が漏れる。 しかし、 身体は自分の意思 とは裏腹に動いてしまう。
次の瞬間、刀が振るわれた。 瀬那ちゃんは衝撃で苦しそうに息をのみ、 眠りから覚めきらないまま 小さくうめき声を漏らした。 善逸は我に返ったように目を見開き、 刀を取り落とす。
自分の手と、 倒れ込み血を流している 瀬那ちゃんを見比べ、 顔から血の気が引いていく。
善逸
震える声はかすれ、 足がもつれてその場に膝をつく。
善逸
病室には善逸の 動揺した息遣いだけが響く。 瀬那ちゃんは意識が朦朧とする中、 かすかに善逸の方へ視線を向ける。 善逸は涙を流しながら何度も首を振る。
善逸
夜明け前の蝶屋敷。 病室の前に立ったのは、 治療の合間に様子を 見に来たカナエだった。
胡蝶カナエ
そっと開けた、その瞬間。 カナエの表情が凍りつく。
胡蝶カナエ
部屋の中では、瀬那ちゃんが苦しそうに横たわり、そのそばで善逸 が膝をついて震えていた。 床には血のついた日輪刀。 善逸は顔を上げ、 涙で濡れた瞳をカナエへ向ける。
善逸
言葉にならない。 カナエはすぐに状況を察し、 瀬那ちゃんのもとへ駆け寄った。
胡蝶カナエ
脈を確かめ、呼吸を確認する。
胡蝶カナエ
そう言うと、カナエは振り返り、 廊下へ向かって声を張り上げた。
胡蝶カナエ
カナエ姉さんは瀬那ちゃんの 手首にそっと指を当て、 必死に脈を確かめる。
胡蝶カナエ
何度も確認する。 しかし、 弱々しかった脈は少しずつ 感じられなくなっていく。 カナエ姉さんの表情が青ざめた。
胡蝶カナエ
瀬那ちゃんの名前を何度も呼びかける。
胡蝶カナエ
カナエはすぐに気持ちを切り替え、 大きく廊下へ向かって叫んだ。
胡蝶カナエ
廊下を駆ける足音が響く。
しのぶさん
しのぶが勢いよく病室へ飛び込んできた。 目の前の光景を見た瞬間、 その表情から笑みが消える。
しのぶさん
カナエは苦しそうな表情で顔を上げた。
胡蝶カナエ
しのぶは落ち着きを 保ちながらも、 真剣な眼差しで 瀬那ちゃんの様子を見つめる。
しのぶさん
廊下を駆ける足音が、 次々と近づいてくる。
栗花落カナヲ
アオイさん
カナヲとアオイが病室へ飛び込んだ。 しかし、 部屋に広がる張り詰めた 空気を目にした瞬間、 二人は足を止める。 カナエ姉さんとしのぶさんは 瀬那ちゃんのそばに寄り添い、 懸命に対応を続けている。
善逸は部屋の隅でうつむき、 震えながら動けずにいた。 その光景を見たカナヲちゃん の瞳が大きく揺れる。
栗花落カナヲ
一歩踏み出そうとした足から力が抜け、 その場に膝をついた。
栗花落カナヲ
アオイも口元を押さえ、 信じられないという表情で 瀬那ちゃんを見つめる。
アオイさん
声が震え、膝から崩れ落ちる。 目には涙があふれ、止まらない。 しのぶは二人を見て静かに言う。
しのぶさん
しのぶは周囲を見渡し、静かに、 それでもはっきりと声をかけた。
しのぶさん
しのぶさん
栗花落カナヲ
静かに善逸の前まで歩み寄る。
栗花落カナヲ
呼びかけても、善逸は反応できない。 視線は一点を見つめたまま震えている。 カナヲは落ち着いた声で言った。
栗花落カナヲ
善逸はゆっくり首を横に振る。
善逸
善逸は病室の外で、 震える手を見つめていた。 カナヲは静かに問いかける。
栗花落カナヲ
善逸
善逸
善逸
善逸
善逸は拳を強く握る。
善逸
善逸
善逸
産屋敷邸。 静かな部屋で、お館様は座っていた。 その前には、カナエとしのぶ、 そして善逸だけがいる。 カナエさんが静かに報告する。
胡蝶カナエ
しのぶさんも続ける。
しのぶさん
しのぶさん
お館様は静かに目を閉じた。 部屋は重い沈黙に包まれる。 やがて、 お館様はゆっくりと善逸へ視線を向けた。
お館様
善逸は畳に額がつくほど深く頭を下げる。
善逸
お館様
善逸
善逸の声は震えていた。 お館様は穏やかな口調のまま、 決断を告げる。
お館様
その言葉に、善逸は静かに目を閉じる。
善逸
お館様は最後に静かに語る。
お館様
お館様
善逸は深く頭を下げた。
善逸
静かに立ち上がると、 カナエさんとしのぶさんへ 向かっても深く一礼する。
善逸
そう言い残し、 善逸は静かに部屋を後にした。 カナエとしのぶは、 その背中を何も言わず 見送ることしかできなかった。
鬼殺隊を去った善逸。 その姿は、誰の前からも消えた。 数か月後――。 各地で奇妙な事件が起こり始める。 鬼ではない。 しかし、 鬼殺隊の隊士だけが次々と襲われ、 任務の妨害を受けるようになった。
「相手は鬼じゃない……。」
「人間だ。」
その報告は、 お館様のもとにも届いていた。
一方、山奥の古い屋敷。 そこには十数人の男女が集まっていた。 全員、人間。 鬼ではない。 その正面に立つのは、 黒い羽織をまとった善逸だった。
善逸
善逸
静まり返る部屋。 善逸はゆっくりと全員を見渡す。
善逸
善逸
集まった者たちは静かに頷く。 善逸は続ける。
善逸
善逸
善逸
善逸
誰かが尋ねる。
善逸の組織の人
善逸
その瞳には、 かつての優しさではなく、 強い決意が宿っていた。
善逸
障子がゆっくりと開く。 姿を現したのは、一人の青年だった。 黒い羽織をまとい、 鋭い眼差しをした少年。 その姿を見た隊員たちがざわめく。
善逸
静かに名乗る。
九条蘭斗(くじょうらんと)
九条蘭斗(くじょうらんと)
部屋は一瞬静まり返る。 隊員の一人が思わず口を開いた。
他の仲間
他仲間の人
蘭斗は小さく頷く。
九条蘭斗(くじょうらんと)
その言葉に、さらにざわめきが広がる。
善逸の組織の人
蘭斗はまっすぐ前を向いたまま続ける。
九条蘭斗(くじょうらんと)
九条蘭斗(くじょうらんと)
善逸は蘭斗の肩に手を置く。
善逸
善逸
善逸は仲間たちに向かって告げた。
善逸
誰も反論はしなかった。 ただーー。 新たな仲間として蘭斗を見つめていた。 一方その頃、 鬼殺隊ではまだ誰一人として、 亡くなったと思われていた 九条蘭斗が生きて いることを知らなかった。
・九条 瀬那:14歳 ・九条 蘭斗:瀬那ちゃんの弟だが、何らかの理由で肉体年齢が成長し、 17歳になっている。
病室は静かで、 窓から柔らかな朝日が差し込んでいた。 ベッドでは、九条瀬那ちゃん がまだ眠ったまま。 包帯が巻かれ、 規則正しい呼吸だけが聞こえている。 コンコン――。
病室の扉がゆっくり開き、 入ってきたのは 九条美優さんと九条葵ちゃんだった。 美優さんは眠る瀬那ちゃんを見るなり、 小さく息をつく。
九条美優(くじょうみゆう)
そっとベッドのそばへ歩み寄り、 髪を優しくなでる。
九条美優(くじょうみゆう)
葵ちゃんも静かに近づき、 ベッドの横の椅子に座る。
九条葵(くじょうあおい)
美優さんは少しだけ微笑みながら答えた。
九条美優(くじょうみゆう)
葵ちゃんは瀬那ちゃんの手をそっと握る。
九条葵(くじょうあおい)
病室には優しい静けさが流れる。 美優さんは持ってきた花を花瓶に飾り、 小さな果物籠を棚に置いた。
九条美優(くじょうみゆう)
葵ちゃんもうなずく。
九条葵(くじょうあおい)
眠る瀬那ちゃんは目を覚ますことはなかったが、その穏やかな表情 は少しだけ和らいだようにも見えた。 美優さんは立ち上がり、 最後にもう一度、 瀬那ちゃんの額にそっと手を添える。
その後――。 九条美優さんと葵ちゃんが 病室を出てしばらくすると、 また扉の前に人影が止まった。 コンコン――。
九条湊さん
入ってきたのは、 瀬那ちゃんのお兄さん である九条湊さんだった。 湊さんはいつものように 落ち着いた表情をしていたが、 眠っている瀬那ちゃんを見ると、 その目には心配の色が浮かぶ。
九条湊さん
椅子に座り、 静かに瀬那ちゃんの手を見る。
九条湊さん
九条湊さん
声は少し震えていた。
九条湊さん
そして小さく笑う。
九条湊さん
しばらくして――。 病室の扉が静かに開いた。
お館様
入ってきたのは、 お館様とあまね様だった。 湊さんはすぐに立ち上がり、 頭を下げる。
九条湊さん
お館様は優しく微笑みながら、 眠っている瀬那ちゃんを見る。
お館様
湊さんは拳を握る。
九条湊さん
あまね様は静かに頷く。
あまね様
その時、お館様が少し表情を曇らせた。
お館様
湊さんは顔を上げる。
九条湊さん
お館様はゆっくり口を開いた。
お館様
その名前を聞いた瞬間、 湊さんの表情が変わる。
九条湊さん
お館様
九条湊さん
湊さんは驚きで言葉を失う。 ずっと失ったと思っていた弟が、 まだどこかで生きている。 その事実に、 安堵と戸惑いが入り混じった。 しかし、 お館様の表情は少しだけ重かった。
お館様
九条湊さん
あまね様が続ける。
あまね様
湊さんは黙り込む。
九条湊さん
あまね様
湊さんは眠っている瀬那ちゃんを見る。
九条湊さん
お館様は優しく言う。
お館様
病室には静かな時間が流れる。 瀬那ちゃんはまだ眠ったまま。 けれど湊さんは、 弟の生存を知ったことで、 わずかな希望も感じていた。
九条湊さん
九条湊さん
湊さんが病室を後にした頃――。 外はすっかり暗くなり、 夜の静けさが病院を包んでいた。 月明かりが差し込む病室で、 瀬那ちゃんはまだ眠ったまま。 しばらくすると――。 コンコン。
珠世さん
静かに扉が開く。 入ってきたのは、 珠世さんと愈史郎くんだった。 愈史郎くんは眠っている瀬那ちゃんを見ると、少し表情を曇らせる。
愈史郎くん
珠世さんは優しく 瀬那ちゃんの様子を見つめる。
珠世さん
珠世さん
珠世さんは優しく微笑む。
珠世さん
愈史郎くんは驚く。
愈史郎くん
珠世さん
珠世さん
珠世さんは眠る瀬那ちゃんの手を見る。
珠世さん
珠世さん
愈史郎くんは黙って聞いている。 珠世さんは続ける。
珠世さん
珠世さん
愈史郎くんは少し悔しそうに拳を握る。
愈史郎くん
二人は椅子に座り、 静かに瀬那ちゃんのそばにいる。 珠世さんは持ってきた 薬や道具を確認する。
珠世さん
愈史郎くんは小さな声で言う。
愈史郎くん
珠世さんは穏やかに笑う。
珠世さん
珠世さん
珠世さん