渡辺翔太
ハッと目を覚ますと、また自分の部屋だった
前回と違うのは倒れるように床に寝ていた事
今回、あの空間に行く前……確かに俺は起きていた……寝ようとリビングの電気を消したところだったはず
部屋の中から突然、あの森の中に移動したような……そんな感覚だったのだ
渡辺翔太
時計を見ると3時15分
まだ暗い室内で、首に手を当て喉に力を込める……
空気が震えるだけで、声になることはなかった
声が出ない事にため息をつきつつ、とりあえず立ちあがろうと身体を動かした途端、足に激痛が襲った
渡辺翔太
あまりの痛みに身体を床に打ちつけてしまう
渡辺翔太
痛みに身悶えながら痛む右足の裾を捲ると、そこは赤黒く変色していた
あの場所で黒い影にやられた箇所……
渡辺翔太
あの時の折れて血塗れになっていた自身の足が脳裏に浮かび、突如胃の中のものが逆流する感覚が……
渡辺翔太
呼吸が苦しく生理的な涙が溢れる
目の前の光景が歪に歪み…
意識が……朦朧としてきた……
誰か………
薄暗い空間に向かって手を伸ばす
たすけ…………て……
ラウール
阿部亮平
翔太が外に出てから静かな空間に2人……
どれくらい時間が経ったのか分からない
翔太は無事なのか……
いつまたアイツらが襲ってくるか……
不安に押しつぶされそうになりながら、ただただ時間が過ぎるのを待つ
ラウール
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
ラウール
ラウールの言いたいことも分かる
このままここに隠れていてアイツらに見つからなかったとしても、いつまで………
先の見えない不安と恐怖
ただ、小さく震える身体を抱きしめることしかできなかった
阿部亮平
突然
ほんの瞬きの間
それくらい突然……
目の前は見覚えのある天井
背中に感じるのは硬い壁ではなく、柔らかいマット
視線を横に向けると眠るラウールの姿があった
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
時刻は4時34分
俺たちは、元の世界に戻っていた
阿部亮平
ラウール
俺たちを守って姿を消した翔太を思いスマホを手に取って電話をかけた
阿部亮平
ラウール
何度コールが鳴っても繋がらなかった
戻ってきていないのか……
それとも、まさか………
最悪な状態を想像してしまい慌てて立ち上がった
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
急いで着替え、車のキーを持って2人でマンションを飛び出した
ラウール
車の中で何度電話をかけても繋がらず気だけが焦る
阿部亮平
ラウール
阿部亮平
ラウール
ラウールがスマホを操作すると車内にコール音が響く
岩本照
しばらくすると眠そうな声が
阿部亮平
岩本照
阿部亮平
岩本照
阿部亮平
岩本照
阿部亮平
岩本照
阿部亮平
岩本照
阿部亮平
こちらの空気を察して了承してくれた照に感謝して更にアクセルを踏んだ
コメント
9件
これ、BLなんかな?ホラー?毎回しょぴ💙の彼は誰?と考えてしまう己の業よ、、、笑
いつまた書けなくなるか分からないからノッてる内に書いて出しww