だから君を失った

″ 僕 ″ は彼女を

殺したという殺人の容疑で

取り調べを受けてるんだけど…

◇

◇

刑事さんがバンッと机を叩いた.

僕は取り調べ室で、二人の

刑事さんに囲まれていた.

僕にかけられたのは

殺人容疑.

結論から言っておこう.

僕は本当に彼女を

殺してないんだ.

いや、

『 そんなつもりは無かった』

と言う方が正しいかな.

なぜなら僕と彼女は昨日＿＿

＿＿……

◇

◇

昨日のこと.

僕たちは彼女の実家の

彼女の部屋で

二人きりで過ごしていた.

彼女は僕の横に座り

自身の腰まで伸びる黒い

長い髪を、右手でかきあげた.

彼女の右肩と首筋が顕になる.

すぐに目が入るのは＿…

二つ並ぶ、丸い

穴のような形の小さな"傷".

と言うと僕は

彼女を抱き寄せた.

そして彼女がキュッと

瞳を閉ざすなか

僕は彼女の肩に＿＿…

『 吸い付いた 』。

部屋には、僕がゴクゴクと

喉を鳴らす音だけが

妖しく響く.

僕の喉を流れているのは

彼女の血.

彼女の右肩に刺さった僕の

二つの牙から

紅がほとばしる.

そう僕は＿＿…、

ヴァンパイア なんだ.

♡きたら続き出します!!✍ 読んでくれて📖 ありがとです!!ෆ̈ ぜひ他のも 見てみてください!!~