TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

夢の中の場所はいつも

私か唯兎くんが見覚えのあるものばかりで

たまに覚えてないものやおぼろげにしか認知できないものもあったけど

めお

…きれー……

ゆいとくん

そうだね

ゆいとくん

こんな大きなツリー、はじめてみた

めお

わたし、本の中で見たの

めお

きれーで、それで…こんなとこに行けたらいいなって思ったの

ゆいとくん

そっか

ゆいとくん

…だから来れたのかもね

ゆいとくん

ここならなんにでもなれるし…なんでもできる

めお

…うん

そのすべてが、私たちに"夢"をくれた

めお

…あ、見て

ゆいとくん

ん?

めお

なにか…うごいてる

めお

どーぶつの…お人形…?

ゆいとくん

ほんとだ

めお

わあ、みんな、たのしそう

めお

…ふふっ、これでさみしくないね

私はきっと

こんなキラキラした夢を認めてくれる、本当の友達がほしかった。

雨莉ちゃん

っめおめおー!!!!!

十和

芽生!

芽生

…っへ、え、雨莉、ちゃん、十和…?

唯兎くん

…呼んだんだ

唯兎くん

芽生ちゃんがもし、今度は自分からどこかへ行っちゃうのなら

唯兎くん

みんなで、芽生ちゃんを引き止めたい。

芽生

…っ

唯兎くん

…もう、俺だけじゃないよ

唯兎くん

みんな…芽生ちゃんが大好きなんだよ。

雨莉ちゃん

めおめおぉ!文化祭行くって言ったじゃんん!

雨莉ちゃんは走ってきて、私の手を強く握る

同時に雨莉ちゃんから涙がぽろぽろ流れて、心がギュッと痛くなる

雨莉ちゃん

行かないでよぉお!…っう、あたし、めおめおがいなくなったらいやだよぉっ

芽生

あ、めりちゃ…

私もまたどんどん目頭が熱くなって、止まらなくなる

雨莉ちゃん

あたし、唯兎以外にこんなに一緒にいて楽しいの…めおめおが初めてだったんだよ…っ

雨莉ちゃん

今は唯兎とめおめおと十和と…めおめおのおかげでみんなと仲良くなれてさ…

雨莉ちゃん

あたしの人生、センくんのこと以外でこんなにキラキラするって知らなかったのぉ!

雨莉ちゃん

めおめおがいなきゃ…っ、あたし、寂しいよぉお…!

芽生

うっ、雨莉ちゃ、ごめ、ごめんん

十和

…ちょっと2人とも落ち着いて

雨莉ちゃん

うう、十和もさっきまで焦ってたくせに…!

十和

…うん、そーだね

十和

とりあえず会えて…安心しちゃった

十和

十和

…はー、いやでもさ、ほんと…

十和

芽生のバカ…っ、何で何も言わずに行くんだよ!

芽生

十和…

十和

…っごめん、俺だって、死ぬほど怖くなったんだから

十和

芽生が…俺の前からいなくなるなんて絶対嫌だ

十和

まだ、ちゃんと思ってることも伝えきれてないのに

十和

まだみんなで…笑って過ごしてたいよ

芽生

うぅ、ごめんなさい、みんな、ごめん私…っ

お母さん

…はぁ……

知らない間に車を家の駐車場に停めたらしいお母さんが、出て来てため息を吐いた。

芽生

あ…お母さ───

お母さんがツカツカとこちらに歩いてくる

芽生

…っ………?

思わずギュッと目を閉じるとお母さんは私を抱きしめた

芽生

え、へ…お母さん…?

お母さん

あんたをこんなに悩ませてるとは…思ってなかった……

そしてお母さんは私から離れると、3人に笑いかける

お母さん

ありがとね、いつも芽生と仲良くしてくれてるの?

唯兎くん

はい

雨莉ちゃん

はいぃ…

十和

…はい

お母さん

芽生は小さい頃から物欲もなくて、文句も言わなくて…

お母さん

…でもたぶん全部、言えなかっただけなのね

お母さん

芽生が私の前でこんなに泣いて感情を見せること、今までなかった

お母さん

…だから、本当にありがとう

お母さん

…芽生、お母さんなのに……気づけなくって、ごめんね

お母さん

いらないなんて…ぜったい、ぜったい思わないから…!

お母さんは苦しそうに私を見つめた

芽生

(…嫌いなんかじゃ…)

芽生

(……いや…お母さんは私を…見てくれる人だったんだ…)

芽生

(私がずっと…逃げてただけで……)

お母さん

今日が文化祭?なんてのも…初めて知ったわ

お母さん

言ってくれたら…いや、違うね、ごめんね、何も聞いてあげようとしてこなかった

お母さん

こんなにいい友達がいることも知らなかった

お母さん

芽生が何も言わないことに…違和感も覚えなくなって…。

私はもう、なにも言わないのに、慣れてしまっていた

"どうせ伝わらない"、と諦める方が簡単だった

そしてお母さんは、私の何も言わないのにも、慣れていて

…すれ違ってた

芽生

お…母さん…っ、私、ほんとは…引越ししたくない…っ

芽生

友達…大切な友達が、ここでできたの…っ!

パチリと目が覚めた。

芽生

…夢、見なかったな

ポツリと呟いた言葉は行き場をなくしてしまう

芽生

(…夢はもう、見れないのかもしれない)

なんとなく、そんな気がした

だけど不思議と嫌な気持ちにはならなかった。

芽生

部屋を出ようとして、靴を履こうとしていた手が止まる

芽生

行ってきまーす!

お母さん

いってらっしゃい〜

奥の部屋からお母さんの声が聞こえた

今日こそ、文化祭の日だ。

この作品はいかがでしたか?

300

コメント

4

ユーザー

ねえ、待って……私今電車乗ってんだけど……涙堪えるの必死だったんだけど……こんな、こんなさあ……こんな素敵な友達と出会えて、友達も自分を認めてくれて、お母さんともきちんと話し合ってお互いに向き合うことも出来て……ほんとに、ほんとに良かったよおおお……😭😭 芽生さんにとって皆と離れること、お母さんに嫌われること、どちらも失いたくないからこそ必死に平然を装って何もかも隠してたけど、やっぱり自分の

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚