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ライアン

お前───

ライアン

こんな時に…正々堂々と破るものだな、俺との契約を!

ライアンの剣が、その風に弾かれる

 

当然だ!僕たちは…

クロエ

言いなりになるキミの国の民ではないのだから!

アメリア

クロエ!!

アメリア

なんでお前が…!

クロエ

国際情勢の視察に行ったロペがなかなか戻ってこないから来たら…

クロエ

まさかこんなことになっているなんて

クロエ

それと…アメリア!僕はキミたちの味方をするつもりは断じてない!

クロエ

同じ敵を狙うなら、僕らはライバルの方がしっくりくるだろう!?

アメリア

ふっ…ああ!分かってるよ

アメリア

でも…サンキュな!本当に…!

クロエ

うるさい!

クロエ

僕はキミのことが嫌いなんだ!

クロエ

ただそれよりも…もっと、コイツが嫌いなだけだ!

クロエ

協力なんてしないからな!

アメリア

トーゼン!

アメリア

どちらが先に討ち取るか、勝負してやる!

アメリアは2丁の銃を構えた

同時に、クロエも銃を構える。

そして…

クロエ

ハッ…負けて後悔しろ!

オーロラ

貴方の援助は私がする。

オーロラ

安心して戦いなさい

クロエ

ああ!

彼らは魔法を使って、空気をも操る。

メラ

メラは、呆然とアメリアたちを見ていた

メラの考えていることはアメリアにひしひしと伝わったが、そこに心配はなかった

なぜなら彼女はもう───

メラ

メラも、戦わなきゃ。

強い意志を、持っているから。

メラ

…ありがとね、サンラシファーの王様さん

スッとナイフを振り、1人、また1人と倒していく

メラ

(気づいたことがある)

メラ

(メラは、そんなに強くなかった。)

トン、とメラは着地する

メラ

(アメリア様に認められるほど強いんだと思ってた)

メラ

(でも違くて)

メラ

(メラはまだたくさん、守ってもらってる。)

メラ

(メラは誰にも何も教わってこなかったし、強い人と戦った経験もなかったんだから)

メラ

(そこに対して、今更何も思わないけど)

メラ

(アメリア様を超えるって───言ったんだから。)

くるくるりと回ったり跳んだりしながら、メラはまるで踊っているような、遊んでいるような身軽さで、敵を倒していく

アメリア

…!メラ────

メラ

…ふふ

メラ

メラは自由に…殺しをするの

メラ

メラ──みんなと幸せになりたいから。

実のところ、今この瞬間、メラの動きは誰にも読めなかった

いつもの"軌道が見えてからでも反応できる"動きならばまだしも

これほどのスピードとなると、メラは、

 

うわぁ!

 

キャア!!

自分でも自分の動きが読めなくなるほどに────何にも囚われず

本当に、ただただ、自由だった。

テヘル

すっげ

メラの動きについ声を漏らしたテヘルはぴょんと跳んだ拍子に短剣を咥え、解けかけた髪を結い直す

テヘル

(俺は…自分の力を最大まで引き出すことがうまくない)

テヘル

(でも俺はきっと本当は───)

テヘルはアメリアの方をチラリと覗き見た

テヘル

(少し…殺しに向いてたのかもって、思うときがある)

見ていたのは手元。銃だった

テヘル

(短剣。暗殺向きだけど、こういう正面突破な戦いには向いてない)

テヘル

(ただこれが最も…威力をコントロールしやすかっただけだった)

テヘル

(でもまあ───)

アイザック

テヘル

テヘル

ん、いけるか?

アイザック

もち

テヘル

じゃ…背中は任せたぞ!

テヘルはニッと笑うと、くるりと体を翻し、その拍子にリボンが靡く

テヘル

(あんなモン使っちまったら…人はすぐに死んでしまう)

テヘル

(俺はこの自分が好きだ。短剣だから、俺は人々から紡がれる言葉に耳を傾けられる)

長剣がテヘル目掛けて降って来て、テヘルはそれを短剣で止めてみせる

銃撃は身軽な身体で避け、うまくいけば剣先が弾いてくれる

テヘル

っと!こっちだぜ!

長剣や遠距離用の武器など、短剣じゃ敵わないものは、本当はいくらでもあった

それでも彼にとっては───そんなことは足元にも及ばない問題で

テヘル

…ハハッ♪

テヘルはずっと、無敵だった。

アイザック

(…テヘル、本当に強くなったなぁ)

そんなことを考えながら、目線はしっかりと目の前の敵に向けている

この先も同じ未来を見据えるために、やるべきことを。

アイザック

(俺は───やっぱり好きだ)

最後。

これが最後だということは、当然アイザックも承知していた

アイザック

(こうやって戦うことさえ、好き。)

アイザック

(テヘルがたとえ、そうじゃなくても。)

アイザックの瞳が敵を捉えてギラリと光った

 

っ…?

相手の瞳は揺れ、戸惑ったように構え直す

アイザック

遅いよ。

その瞬間にはアイザックはもう、敵を斬っている。

アイザック

(俺は強い)

アイザック

(当たり前のように、身体が動く)

アイザック

(これは、俺がやりたい戦いだから。)

アイザック

(だってこの戦いは───)

アイザック

(テヘルと…それから俺が夢見た、"平和な街"────)

アイザック

(それよりもっともっとすごいことを、国を、変えようとしてる)

アイザック

(俺たちが国を…ここで生きる、人たちを)

アイザック

(みんなを、俺が救われたみたいに…救えるんだ)

アイザック

(テヘルと一緒に!)

アイザックは軽く剣を振る

相手が避けたかと思うと今度は突き刺してみる

 

っ…

そしてすかさず両サイドから向かってくる敵に気がつき、一方に剣を投げつける

そして、武器を手放したアイザックに近づいてくる兵を思いきり殴った。

アイザック

(…ほら、そのためならどんなことだってやってみたくなる)

アイザック

(勝てるよ。)

銃口の先のエンディング

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