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優しすぎるって、どうなんだろう

人に従っちゃうって

優しいの?

わかんないよ…そんなこと

私は…

どうすれば良かったのかな

ハルナ

ユミカちゃーん!!

ユミカ

どうしたの??

ハルナ

お願いなんだけどー…

ハルナ

学食の時のさ

ハルナ

席変わってくれない??

ユミカ

えっ

ユミカ

…なんで?

ハルナ

端っこだと寂しいの~😖

ハルナ

お願いー!!!

ユミカ

えぇ…

ハルナ

一生のお願い!!!

ユミカ

…うーん

ハルナ

あのさ、こんなに頼んでるのに

ハルナ

少しくらい良くない?

ハルナ

別に学食以外は話せるんだし。

ユミカ

…わかった

ユミカ

いいよ

ハルナ

まじ?!ありがとーっ!

ハルナ

私たち

ハルナ

親友だからねっ!

ユミカ

…うん

ハルナ

わ、先生きた

ハルナ

じゃあね!

「親友」…?

親友ってなんだっけ

「私たち親友だからねっ!」

親友って言葉に

まどわされて

私はいつも頷いてしまう

ハルナ

ユミカちゃん!!!!

ユミカ

なに?

ハルナ

あのさ…お願いなんだけど

またはじまったか

ハルナ

このマンガ、マリに借りてたんだけど、

ハルナ

返しといてくれないかな?

ユミカ

ユミカ

自分で…

ハルナ

お願いだってー!

ハルナ

私、これから用事なの!!

ユミカ

あ…今日塾?

ハルナ

まぁ、そんな感じ!

ユミカ

わかった

ハルナ

サンキューッ!!

ハルナ

じゃ、明日ー♡

ハルナ

私、ユミカのこと大好きだよ♡

ユミカ

う、うん

ハルナ

じゃーねー♡

ユミカ

(たしかマリちゃんって2組だったはず)

ユミカ

す、すみません

ユミカ

マリちゃんいますか?

2組の子

いるよー

2組の子

マリ!!

マリ

なにー?

2組の子

なんかマリに用があるんだってー

マリ

OKーありがとー

マリ

で、なに?

ユミカ

あ、あの…

ユミカ

これ…

マリ

マンガ…?

マリ

私、あんたにマンガなんか貸した?

ユミカ

ち、違くて

ユミカ

ハルナちゃんが…

マリ

ハルナ…?

マリ

あぁ!思い出した!

マリ

私、ハルナにマンガ貸してたんだった!

マリ

でもなんであんたが?

ユミカ

返しといてって言われて…

マリ

マリ

あんた、名前は?

ユミカ

え…

マリ

いいから!

ユミカ

斉藤由美香です…

マリ

ユミカ…ね

マリ

頑張んなよ

マリ

アイツ、あーいうとこあるから

ユミカ

ありがとう…

マリ

じゃ、マンガありがと

ユミカ

あ、うん

マリちゃん…

いい人だ

やっぱり

ハルナちゃんは

親友かもしれない

ハルナ

ユミカちゃーん!!

ハルナ

マンガ返しといた?

ユミカ

うん!

ユミカ

返しといたよ!

ハルナ

ありがとう~!!!

ハルナ

大好きだよー!!!

ハルナ

さっすが親友😍

親友…か

いい響き♪

ユミカ

あれ、ハルナちゃんがいない

ユミカ

一緒に帰ろうと思ったのになー

ヒソヒソ

ユミカ

話声…?

ユミカ

あの階段の影からだ

ユミカ

ハルナちゃんと…マリちゃん?

ユミカ

どうしたんだろう

ユミカ

ちょっとだけ

ユミカ

聞いてみよう

マリ

まじでー?うける!

ハルナ

うけるよね笑笑

ハルナ

てかさ、昨日マンガ返しに行かせたユミカいんじゃん?

マリ

あのこ超くらいんだけど笑

マリ

見てて気分下がるわ!

ハルナ

面白いじゃん笑笑行動一つ一つがさ笑

ハルナ

おどおどしてて笑

ハルナ

何でもやってくれるから楽ー!

ハルナ

使える笑

マリ

でも親友なんでしょ?爆笑

ハルナ

ちげーよ笑利用しただけ笑

ハルナ

あんなのと親友になる訳ないじゃん!

ハルナ

根暗だし笑

マリ

根暗はキモイ…

ハルナ

あ、キモイといえばさ…

それ以降も私の話は続いてるようだった

私はたまらず逃げ出した

ユミカ

…っ

ユミカ

なんで…?

ユミカ

なんでっ!!

ユミカ

なんでなのよぉ!

ユミカ

ぐすっ…

私の悲しみは

2人に対する怒りに変わった

ユミカ

許さない

ユミカ

絶対に

ハルナ

で、話って?

マリ

私たち二人を呼び出して何?

ユミカ

えっとね

ユミカ

これ、私の気持ち

ユミカ

受け取ってくれるよね

私はナイフを思いっきりマリのお腹に刺した

マリ

えっ…

マリ

ナイ…フ

マリ

痛…痛い

マリ

ぎゃあああああああああ!!

マリは、お腹を抑えてうずくまっていた。

私は

まだ刺さってるナイフの

柄を掴んだ

ユミカ

ごめん、まだ使うんだ

マリ

やめ、やめて

マリ

抜かないで…お願い

ユミカ

無理

ナイフを抜いた

マリ

いや、いやぁ…

マリ

ぎゃああああ!!!!

ハルナ

え…

ハルナ

マリ

ハルナ

いや、いやぁぁ

ハルナ

なんでこんなことするの?!

ハルナ

うち、親友だよね?

ユミカ

ハルナちゃんにとって

ユミカ

親友ってなんなの?

ユミカ

利用させてくれる人?

ハルナ

なっ

ユミカ

私、聞いてたよ

ハルナ

あ、あれは。その

ユミカ

もう遅い

私はハルナの胸に

ナイフを刺した

ハルナ

ひ、っ

ハルナ

ぎゃああああ!!いだい…いだいよぉ…

ユミカ

もういっかいつかうから

ユミカ

ぬくね

ハルナ

やめてぇ…

ハルナ

ごめんね

ハルナ

ごめんなさいー!

ハルナ

だから

ハルナ

やめてよ…

ユミカ

もう無理だったの

ユミカ

もう限界

ハルナ

そ、そんな…

ユミカ

じゃあね

私はハルナの頭からナイフを抜いた

ナイフには血がべっとりとついている

もう、マリもハルナも動かない

そう思うと、安心して逝ける。

私は、ナイフを首にあてた

そして

首を、掻っ切った

朦朧とする意識のなか

結局親友ってなんだったのだろう

それも分からないまま

意識は完全に切れた

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