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虚言ノ彼方【終?】

虚言ノ彼方【終?】

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Episode second 【この世界と あるJK】

♥

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2020年03月20日

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ミシロ

道を進んだら扉が見えてきた

ミシロ

これ開くのかな……

ドアに手をかけ開けてみる 特に問題なくドアは開いた

ミシロ

開いた……

ミシロ

でも変わらず先は暗い…

それでも引き返すこともできないので 今はただ進むことにする

しばらくしてまた扉が現れた その扉も開けると今度は 開けた空間に出てきた

ミシロ

新しい場所?

女子高生?

ん?

女子高生?

もしかして君もここに来た人!?

ミシロ

う、うん…

女子高生?

やったー!やっと誰かに会えたー!!

ミシロ

えっと……

ミシロ

あなたは?

女子高生?

私?私は【季鈴】(きすず)

女子高生?

この名前を言うだけで感動覚えるよね!

ミシロ

???

女子高生?

ここに来たなら分かると思うけど

女子高生?

君も記憶ないんでしょ?

ミシロ

う、うん

ミシロ

でも名前はすぐに分かった…

女子高生?

ほんとに〜!?

女子高生?

私は全然わからなくて至る所歩き回ったよ

女子高生?

この名前も最近分かったんだよね〜

ミシロ

そ、そうなんですか…

女子高生?

じゃあ君の名前は?

ミシロ

私はミシロ

女子高生?

ミシロちゃんね!

女子高生?

これからよろしくミシロちゃん!

ミシロ

うん……

ミシロ

それより季鈴さんはこの辺りを調べたんですよね?

女子高生?

季鈴でいいよ〜

女子高生?

そうだね

ミシロ

質問とかしてもいいですか?

女子高生?

まぁ私が答えられる範囲ならね

ミシロ

この世界ってなんなんですか?

女子高生?

そんなの分からないわよ

女子高生?

私も気づいたらここにいたって感じだし

ミシロ

じゃあこの部屋にある幾つもの扉には入りましたか?

女子高生?

入ったことは入ったけど何も無かった

ミシロ

そうですか…

女子高生?

もしかしてここから出れるかもとか考えてるの?

ミシロ

出るよりも自分を知りたいんです

ミシロ

自分を知ればここにいる意味も分かる気がして

女子高生?

なるほどね〜

女子高生?

じゃあ私も協力してあげる!

ミシロ

…ほ、ほんとですか!?

女子高生?

まぁ可能な範囲でね

女子高生?

さっき色んな扉の中に入って何も無いとは言ったけど

女子高生?

私は何も無かっただけであってあなたはもしかすると違うかもしれない

ミシロ

どういう事ですか?

女子高生?

あれ?鏡から聞いてないの?

ミシロ

何も聞いてません…

ミシロ

聞いたのは自分を知るなら鏡を見つけその中で死ぬ事だって事しか……

女子高生?

じゃあ追加でひとつね

女子高生?

この世界はどうやら人によって姿を変えるの

ミシロ

???

女子高生?

当たり前だけどミシロちゃんが見てきた世界と私が見てきた世界は違うでしょ?

ミシロ

そうですね

女子高生?

私の見てきた世界は私しか分からない

女子高生?

逆にミシロちゃんの見てきた世界はミシロちゃんにしか分からない

女子高生?

そんな感じにこの世界はその人にあった世界を見せるみたい

ミシロ

じゃあ季鈴さんが見たのと私が見たのでは扉の先の世界が違うかもしれないと言うことですか?

女子高生?

だと思うよ〜

女子高生?

私も自分の事知りたいし見つけたらでいいから私の記憶の断片持ってきてくれない?

ミシロ

記憶の断片は鏡の中でしか手に入らないし

ミシロ

さっきの理論だと私の記憶の中には季鈴さんはいないから

ミシロ

季鈴さんの記憶の断片は取れないんじゃ?

女子高生?

だと思うけど見る人によって姿を変えるとはいえ

女子高生?

入り口は同じだからもしかすると私の記憶の断片も混じってるかも知れないでしょ?

ミシロ

この世界ならありえますね…

女子高生?

だからもしでいいから見つけたら持ってきてくれると嬉しいな

ミシロ

…分かりました

この部屋は大広間のような役割を 持っている部屋のようだ

来た道の正面に扉がひとつ左右にもある 階段がありその上にも扉が3つ 2階の東西にも扉がひとつある

計8の扉があるみたいだ でもなぜが1階正面の扉は開かない 押しても引いてもピクリともしない

なので私は諦めて左の部屋から入る

ミシロ

左の部屋は植物園?

ミシロ

木がいっぱい…

ミシロ

草もボーボーだ…

ミシロ

……邪魔だな

手にある刃こぼれしたナイフで 通路の邪魔になる草を切っていく

切る度に何処からか悲鳴のようなものが 聞こえてくるが気にはしない

ミシロ

あれ?また扉?

ミシロ

でも他にも道がある……

ミシロ

他の道行こう…

見つけた扉を無視して 探索を続ける

ミシロ

ミシロ

なんでこんな所にこんなものが?

何も無い空間に剣と盾そして斧の 飾り物が浮かんでいる

ミシロ

剣も斧も偽物みたい……

ミシロ

剣取れないかな?

ミシロ

………ダメだビクともしない

ミシロ

斧なら……

宙に浮かぶ斧に手をかける 剣とは違い斧は簡単に取れてしまった

ミシロ

斧取れた……

ミシロ

これで木を切れる…

ミシロ

あっ…これ……刃が潰れてる

ミシロ

こんなの使えるのかな?……

斧を持ち別のところを探索しようとすると

カラン……

ガチン!…………

浮いていた盾と剣が落ちてきた 落ち方はミシロを狙うかのように…

ミシロ

…偶然…だよ……ね

それからまた探索するも特に何も無く 諦めて最初に見つけた扉の先に行く

ミシロ

変わらず黒の世界、か…

ミシロ

申し訳程度に床に紫の不気味な光があるくらい

ミシロ

怖がらせのつもりなのかな…

そのまま進んでいくと巨木を見つけた その先に道があるようだが木が邪魔して その先の道に行く事ができない

ミシロ

持ってきた斧も使えないし…

ミシロ

他を探すか…

ミシロ

左と右どっちにも行けるな…

ミシロ

…左行こう

左に進むと看板と扉が見えてきた

ミシロ

看板?

看板には 【用具部屋】 とだけ書かれている

ミシロ

ここなら斧あるかな…

用具部屋

ミシロ

部屋なのに部屋じゃない……

ミシロ

左右に行ける道が1本これだけ…

ミシロ

今回も左に行こう…

左に行くと張り紙が貼ってある

ミシロ

張り紙?

ミシロ

なにか書かれてる

盗みは完璧に… 家主は用具の状態までは知りえない

ミシロ

…なにこれ?

ミシロ

この貼り紙だけで左は行き止まり…

ミシロ

じゃあ今度は右行くか…

来た道を戻り今度は右に進む

ミシロ

右は……あった!

ミシロ

色んなものが箱の中に入ってる…

ミシロ

あ!この斧使えそう……

ミシロ

でも2個も斧モテないし……

ミシロ

使えない斧をここに入れればいっか

ミシロ

じゃあここはもう用ないかな

そのまま帰ろうとすると

カチャン…

ミシロ

ん?

ミシロ

後ろに甲冑なんてあったんだ…

ミシロ

当たったのかな……

ミシロ

気味悪いから早く帰ろ

少し不気味に思い早足で扉に向かい 部屋から出た

ミシロ

なんかこの世界怖い…

ミシロ

出る時後ろから人の気配した……

ミシロ

もしかして甲冑が………

ミシロ

ない…よね

ミシロ

とにかくこれで木を切れるよ

虚言ノ彼方【終?】

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