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いつも同じ場所にある1番星。
私は毎日それを見ている
一定の輝きを放つそれは
いつも嘲笑うように見つめてくる
橋田 蜜
私の名前だ。
昔から足の悪い私は毎日車椅子に 座り何も変わらぬ毎日を 過ごしている。
いつもの朝日
いつもの笑い声
いつもいってきます
いつもただいま
そして いつもの1番星。
そんな日々が毎日続く
変化はなく、ただ日常
私は求めていたのかもしれない
「どうか変化をください」 と。
今日も1番星を見ながら呟く
「今日も変化はありませんでした」
するとそれに答えるかのように 1番星が光る
最初は勘違いだと思い無視をした。
しかし 2日目
「今日も変化はありませんでした」
1番星が光る
君は聞いているのかい?
少女が呟く
するとどこはからか声がする
「聞いていたよ」
びっくりして一瞬体がビクッと なった。
私は言った
「どこにいるの?」
相手は言った
「君の目の届くところ」
私は言った
「会いたい」
相手は言った
「いつでも会えるよ」
「じゃあ今すぐ会いに来て」
「わかった」
私は期待と少しの恐怖を抱え待った
すると
ガタンッ
後ろの方で音がした
明らかに人の気配だった。
「そ…そこにいるの?」
「うん、今君の後ろに立ってるよ」
「振り向いてもいい?」
「うん」
私は振り返った
「蜜さんご飯ですよ!」
「………………」
「また今日もダメね。」
「……………」
「まぁそうよね…」
「だって…」
「あんな物を見てしまったら。」