桜が咲く、遥か遠い明日まで―守りたいもの―

ﾎﾞｺｯ!!

最上はその場で 泣き崩れてしまった。

しばらく泣いた後…

そう言って、なんだか ふっ切れたような顔をしていた。

俺は何してんだ…?

目の前の奴に気を取られて、 自分のことを考えるので 精一杯だったな…

これじゃあ、あの時と 何も変わってない…

いや、待てよ…?

元々、人を避けてたのは 俺の方なのか…?

傷つくのが嫌で、 独りになるのが怖くて、 それでそれも認めたくなくて、 ずっとアイツらのせいに してたのか…?

ﾄﾞｺﾞｯ!!

思いっ切り蹴りをいれる。

蓮くんが名取を潰し、 戦いの幕は閉じた。

ケンカが終わり、 今は遥の部屋にいる。

みんなと別れる時の遥は 様子が変だった。

なんだか思い詰めてるような、 迷ってるようなそんな感じがした。

少しの間、沈黙が流れる。

ﾊﾞｼｰﾝ!!

遥のほっぺたにビンタする。

ｷﾞｭｯ♡

ﾁｭｯ…♡

おでこにキスされる。