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中に入って私は圧倒されて思わず足と止めた

私が想像していた何倍もの広さで暴走族のたまり場だと思えないほどきれいになっている

いろんないろや装飾を施されているバイクがきれいに整列していて

私の知っているあそことは全く違っていた

奏汰

どうしたの?

思ってたのとちがってびっくりした?

嫌な笑みを浮かべている涼の横を抜けて歩く

少し怖そうな人

あ!総長に皆さんおかえりなさい!

バイクの整備をしていた怖そうな人がいきなり振り返ったと思えば、驚くような言葉を口にした

ちょっとまって、この人誰に向かって言ったの?

総長?誰が?

キョロキョロとあたりを見回す

涼やほかの人達はもうどこかに行ったみたいで

そうなると今隣にいるこの人しか…

奏汰

ただいま、茜上にいる?

少し怖そうな人

はい!幹部室で課題やってるはずですよ

奏汰

ありがと

少し怖そうな人

はい!

え、ほんとに?

私が探してた人ってこの人なの?

何かのまちがいじゃ…

そのまま手を引かれて連れてこられたのは

下のところとはまた雰囲気が変わったような部屋に、テーブルにノートを広げて勉強しているきれいな女の子が一人

私たちが入ってきたのに気付いたのか顔をあげてきれいな目がめいいっぱい開かれる

奏汰が…

そういったきり口をパクパクしたまま言葉を発さなくなった

そして目が合うといきなり抱き着かれる

え!え!かわいい!

奏汰が女の子連れてきた!

え!一体奏汰のどこが!?

朝陽

あ、や、あの…

肩をつかまれてグラグラ揺らされる

奏汰

茜、ストップ

奏汰

お客さんなんだから困らせるようなこと言わないの

え?お客さん?

奏汰の彼女じゃないの?

きらきらした目で見られたけど、首を勢いよく振る

そっかーちがうのかぁ

やっと奏汰に春が来たと思ったのに

奏汰

ひどいなぁ

奏汰

ていうか、この子の手当てをしてほしいんだけど

手当…?

まさか、奏汰たちが怪我させたの!?

さっきまで優しそうにしていたのに急に思いっきり奏汰って人を睨みつける

奏汰

ちがうよ

奏汰

でもこの怪我の原因は俺にもあるかな

やっぱり奏汰のせいなんじゃない!

油断してるからこんなことになるんでしょ!

奏汰

返す言葉もございません…

この人本当に総長さんなの?

はいはい、茜ストップ

涼…

いきなり後ろから現れた涼が茜さんをなだめる

とりあえず、ここに座って?

ちょっと待ってね、救急箱取ってくる

朝陽

あ、ありがとう

とにかくここまでこれたなら後は実行するだけ

まっててね、私が必ずたすけるから

本当にごめんね、この人達のせいで…

えっと、名前はなんて言うの?

朝陽

あ、朝陽です

朝陽ちゃん!名前までかわいい!

こんなかわいい子を怪我をさせて

手当てしながら2人を睨む茜さん

奏汰

すみません…

なんで俺らが謝ってるんだ?

なんか言った?

いいえ、なにもありません

これがあの有名な蘭華の人たちだなんて、変なの

朝陽

ふふっ

奏汰

あ、笑った

ほんとだ

なんて2人が言うもんだから思わず恥ずかしくて

朝陽

私だって人間だから笑うよ

奏汰

確かに

ごもっとも!

はい!できた!

それじゃあ私は涼と話があるから

涼、ちょっと

あ、はーい

茜さんはなぜか私にウィンクして部屋を出て行った

奏汰

一体どうしたんだろう

奏汰

変なの

総長らしいところなんて一つも見つからないこの人

朝陽

ねえ、あなた本当に総長なの?

茜さんたちが出て行ったドアを見ていた彼は私を見る

奏汰

見えないって顔してるね

朝陽

…うん

だってあいつとは似ても似つかないもん

それに噂の蘭華の総長の特徴とはま逆だしさ

奏汰

じゃあ、改めて

奏汰

蘭華の二代目総長 須藤奏汰18

奏汰

奏汰って呼んで

握手するように手を出されて彼の手を握る

あの人みたいな人だったらダメだったかもしれないけどこの人なら簡単にできそう

悪いけど私の目的のために利用させて…ね?

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