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中に入って私は圧倒されて思わず足と止めた
私が想像していた何倍もの広さで暴走族のたまり場だと思えないほどきれいになっている
いろんないろや装飾を施されているバイクがきれいに整列していて
私の知っているあそことは全く違っていた
奏汰
涼
嫌な笑みを浮かべている涼の横を抜けて歩く
少し怖そうな人
バイクの整備をしていた怖そうな人がいきなり振り返ったと思えば、驚くような言葉を口にした
ちょっとまって、この人誰に向かって言ったの?
総長?誰が?
キョロキョロとあたりを見回す
涼やほかの人達はもうどこかに行ったみたいで
そうなると今隣にいるこの人しか…
奏汰
少し怖そうな人
奏汰
少し怖そうな人
え、ほんとに?
私が探してた人ってこの人なの?
何かのまちがいじゃ…
そのまま手を引かれて連れてこられたのは
下のところとはまた雰囲気が変わったような部屋に、テーブルにノートを広げて勉強しているきれいな女の子が一人
私たちが入ってきたのに気付いたのか顔をあげてきれいな目がめいいっぱい開かれる
茜
そういったきり口をパクパクしたまま言葉を発さなくなった
そして目が合うといきなり抱き着かれる
茜
茜
茜
朝陽
肩をつかまれてグラグラ揺らされる
奏汰
奏汰
茜
茜
きらきらした目で見られたけど、首を勢いよく振る
茜
茜
奏汰
奏汰
茜
茜
さっきまで優しそうにしていたのに急に思いっきり奏汰って人を睨みつける
奏汰
奏汰
茜
茜
奏汰
この人本当に総長さんなの?
涼
茜
いきなり後ろから現れた涼が茜さんをなだめる
茜
茜
朝陽
とにかくここまでこれたなら後は実行するだけ
まっててね、私が必ずたすけるから
茜
茜
朝陽
茜
茜
手当てしながら2人を睨む茜さん
奏汰
涼
茜
涼
これがあの有名な蘭華の人たちだなんて、変なの
朝陽
奏汰
涼
なんて2人が言うもんだから思わず恥ずかしくて
朝陽
奏汰
涼
茜
茜
茜
涼
茜さんはなぜか私にウィンクして部屋を出て行った
奏汰
奏汰
総長らしいところなんて一つも見つからないこの人
朝陽
茜さんたちが出て行ったドアを見ていた彼は私を見る
奏汰
朝陽
だってあいつとは似ても似つかないもん
それに噂の蘭華の総長の特徴とはま逆だしさ
奏汰
奏汰
奏汰
握手するように手を出されて彼の手を握る
あの人みたいな人だったらダメだったかもしれないけどこの人なら簡単にできそう
悪いけど私の目的のために利用させて…ね?