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…
………
わからない…
なんで部屋にこもってるのか
なんで部屋から出たくないのか
わからない…
いや、忘れた
部屋にこもってる理由も
部屋から出たくない理由も
忘れた…
忘れたくないことも
忘れちゃいけないことも
忘れた…
全部忘れた…
…
……………
???
何かきこえる…
???
誰だろう…
???
母
ジュン
ジュンに声を掛ける母に対し、 ジュンは布団にくるまり 黙り込んでいた
母
母
母
そう母はカーテンを開け、 窓の外を眺めながらジュンに話した
ジュン
しかし、ジュンは布団にくるまった まま返事をしなかった
母
母
母はそう言ってカーテンを閉め、 ジュンの部屋を出た
ジュン
母
母はどんよりとした姿でリビングに 入って行った
父
父ははっぴを着ながら母に聞いた
母
父
父は残念そうな顔をしてそう言った
父
母
父
父
父
母
母
父
母
父はそう言うと玄関に向かった
父
母
「ガチャ」
「バタンッ」
父は祭りの準備に向かった
母
母はぐったりとソファーに座り込んだ
母
母
母
母
そう母は1人で呟いた
………
祭り…
『私と、一緒に、祭りを、 まわってください…!』
祭り、まわる…
『本当に!約束してくれる?!』
『ああ、約束するよ』
約束…
祭りの約束…
忘れたくないこと…
忘れちゃいけないこと…!
忘れたくない人…!
会いたい人…!
「タッタッタッ」
誰かが階段を降りて来る音が 廊下に響き、リビングまで届いていた
母
ジュン
なんとジュンが部屋から出てきた
母
すると母はジュンに抱き着いて 泣き始めた
ジュン
母
ジュン
ジュンは母を突き放した
母
ジュン
ジュン
母
するとジュンは急いで家を出て行った
母
母は手を伸ばしながらそう言った
ジュン
ジュン
ジュン
ジュンはいろいろと考えながら 提灯で灯された夜道を 走っていた
この辺りには屋台がなく提灯が飾ってあるだけだ
少し進んだ先の一本道には屋台が ズラっと並んでいて、
一本道を真っ直ぐ進んだ先には 神社がある
ジュン
ジュン
???
ジュン
ジュンは突然、すれ違った人に 声を掛けられた
???
ジュン
???
ヒカル
ジュン
ヒカル
ジュン
ジュンは目をものすごく泳がせた
ヒカル
ジュン
ヒカル
そう言ってヒカルはジュンの 腕を掴んだ
ジュン
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ジュン
ジュン
ジュン
ヒカル
ヒカル
ジュン
だんだんヒカルのジュンの腕を掴む 力が強くなった
ヒカル
ヒカル
ジュン
ヒカル
ジュン
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ジュン
ヒカルの掴む力が どんどん強くなってく
ジュン
ジュン
ヒカル
ジュン
ジュン
ヒカル
ジュン
ジュン
ジュンはヒカルの手を払った
ヒカル
ジュンは神社の方に 走り出した
ヒカル
ヒカル
ヒカル
ヒカル
そう呟くとヒカルはその場に 座り込んだ
ジュンは屋台や提灯の明かりに 照らされた一本道を走り続けた
ジュン
必死に走っているジュンに 周りの人は少し冷たい視線を 向けていた
???
???
???
???
???
???
???
???
???
すれ違いざまにジュンに対しての コソコソ話が聞こえてくる
ジュン
ジュン
ジュン
ジュン
『ジュンくん!』
すると突然、ジュンの頭に女の子の 顔が過ぎった
ジュン
ジュンは思わず立ち止まってしまった
ジュン
???
ジュン
ジュンの前に突然 不思議な少女が現れた
見た目は小学6年生くらいの 不思議な少女は心配そうに ジュンの顔を見つめていた
ジュン
不思議な少女
ジュン
なんとジュンの目からは 涙が流れていた
ジュン
するとジュンはその場に座り込み、 大きな泣き声をあげだした
不思議な少女
不思議な少女はジュンの頭を 優しくそっと撫でた
不思議な少女
不思議な少女
ジュン
するとジュンは違和感に気付き始めた
ジュン
なんと周りの人全員の動きが 止まっていた
ジュン
ジュン
焼肉屋の燃え上がる炎や 公園に生えてる木の葉っぱ、
女性が落としたたこ焼き、 すくわれまいと飛び跳ねた金魚、 音さえも止まっている
ジュン
不思議な少女
ジュン
不思議な少女
少女は嬉しそうに笑みを 浮かべていた
ジュン
不思議な少女
ジュンはもう1つの違和感に 気付き始めた
ジュン
不思議な少女
不思議な少女
不思議な少女
ジュン
ジュン
不思議な少女
ジュン
不思議な少女は寂しそうな 表情を浮かべた
ジュン
エマ
ジュン
エマ
エマはまた元気そうな姿に戻った
エマ
エマ
ジュン
ジュン
エマ
『えへへへ。』
するとまたジュンの頭に今度は 笑みを浮かべた女の子の 顔が過ぎった
ジュン
ジュン
ジュン
エマ
ジュン
エマ
エマの顔はまた寂しそうな表情を 浮かべた
エマ
ジュン
ジュン
エマ
ジュン
ジュン
ジュン
ジュン
エマ
ジュン
エマ
ジュン
エマ
エマ
ジュンは少し不安になった
それでもジュンは唾を大きく飲み込み 覚悟を決めた
ジュン
エマ
エマ
エマ
ジュン
ジュン
ジュン
ジュン
しかし、下は真っ暗で何も見えない
エマ
エマ
ジュン
???
???
???
???
ジュン
ジュンは隣の席の 坊主頭の男に起こされた
???
ジュン
ジュン
???
???
ヒカル
ジュン
ジュン
???
???
ツグタ
ツグタ
そう言うとヒカルはツグタの頭をガシッと掴んでこう言った
ヒカル
ツグタ
???
ポニーテールの女の子は ヒカルに聞いた
ヒカル
???
ヒカル
???
そう聞かれたヒカルはポニーテールの女の子の頭に手を乗せてこう言った
ヒカル
???
???
ポニーテールの女の子は少し顔を 赤くしていた
ヒカル
???
ツグタ
ユリ
ツグタ
ユリ
ユリ
ジュン
ジュン
???
ジュン
ジュンはポニーテールのメガネを 掛けた女の子に話しかけられて少し ビックリしてしまった
???
ジュン
???
ツグタ
ジュン
ツグタとユリとマコは 心配そうにジュンの方を見た
???
すると突然後ろの席に座っている 眼帯と指だけはみ出る手袋を付けた 男が喋りだした
???
それに対し少し太ってる男が 話しかけた
厨二病
腹にドラゴンの卵を植え付けられし鬼神
ジュン
ジュン
ジュン
「ピーンポーン パーンポーン」
ジュン
「ガラガラ」
チャイムの音がなり終わると同時に 誰かが教室の前側のドアから 入ってきた
山根先生
クラスのみんな
みんなは先生に従い、席に着き始めた
山根先生
山根先生
山根先生
クラスのみんな
ジュン
ジュン
山根先生
ツグタ
ツグタ
山根先生
ツグタ
ユリ
ツグタ
山根先生
ユリ
山根先生
山根先生
山根先生
???
そう先生が呼ぶと女の子が前側の ドアから入ってきた
???
???
クラスのみんな
アイナの綺麗なロングヘアと 可愛らしい顔付きにみんなが驚いた
ツグタ
ユリ
ヒカル
厨二病
腹にドラゴンの卵を植え付けられし鬼神
ジュン
みんながアイナの可愛さに純粋に 驚いている中、 ジュンだけは違う捉え方をしていた
ジュン
『ジュンくん!』