私は、幸せな家庭に 生まれることができた。 それなのに、
苦しめられることばかり。 その上、私には、 13歳より前の記憶が全くない。 最後の記憶は、私の両親が、私に対して、 「本当に君なんだね、ゆり」と言ったことだ。 まあ、これだけ子供に依存しているんだから、 生きていることを喜んでくれただけだろうね。
私には、知りたくなかった言葉がある。 「青春」を人と同じように味わえないのに、知っているだけでは もどかしくて仕方がなかった。 ただみんなが走り回ったり、楽しい授業を受けたり、 指を咥えながらそんな状況を見つめるだけだった。
そんな私でも、幸せになれそうな選択肢を見つけた。 何をする? 1 小説家になる 2 科学者になる 3 画家になる 1を選んだ人→第二話へ 2を選んだ人→第三話へ 3を選んだ人→第四話へ