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やっと4人目だ。

希空

ども、4人目です。よろしくお願いします!あとおはようございます!早川 希空(はやかわ きく)っていいます!

色々と順番が中途半端におかしい人だ。 まあとりあえず、さっさと始めよう。

先生

第4試合開始!

初手は…様子見か?いや、なにかブツブツ呟いている。呪縛系か結界系の能力だろうか。

希空

…よし、そろそろいっかな。能力『波動弾(メガトンボール)』!

…?珍しいなこの人。普通は特殊能力の奇襲から入ると思うけれど、なぜ基礎攻撃能力から仕掛ける?

希空

なんで基礎攻撃能力?…って思ってますね。まあ私の特殊能力じゃこうするしかないんですけど。

どういうこと?攻撃系の特殊能力じゃないから特殊能力の奇襲から入れないということか? なら特殊能力は?防御?サポート?囮?幻覚?洗脳?いや、自分から攻撃できない能力か。 でも防御系ならもっと間合いを詰めるだろうし、サポート系なら大技を一つは流石に持ってるはずだ。 囮系や幻覚系、洗脳系なら防御系と同じく間合いを詰めてこられる。 そして私の思考が読めている理由は?精神に影響する能力か。

希空

私の能力が何なのか考えてますよね。わかりますか?初対面でわかる人はほぼいないんですけど…。

また思考を読んできた。なんだ?精神干渉系か?それは耐性でカバーしてるはず。 なら未来予測系しか選択肢がない。 でもそれっぽくはない。どちらかというと未来じゃなくて私自身のことを見ている気がする。

希空

正解です!流石は鳳凰さんですねっ。私の特殊能力は『戦略演算(カルキュレイト)』です。あらゆる戦いの内容を計算し想定できる能力。…この戦いは、全て私の計算内なんですよ。まあ攻撃力も防御力も皆無なので、扱いが難しいんですけどね。なので、鳳凰さんが時間切れまで私の攻撃を避け切ることもわかっています。

なるほど、あの思考察知はそういうことか。 戦いの中で起きることが全て想定できるからこその実質的な未来予知。 私が今まで希空さんの攻撃を避けながら特殊能力について考えていたのも、想定済みだったのか。 私が避け切ることまで把握しているのは凄い。でも負けることがわかるのは、嫌な能力だ。

星歌

確かにそれは私もわからなかったです。あまり見たことのないタイプの能力ですね。かなり強いです。でも、もっと様々な能力を扱えれば攻撃でも油断ならない戦力となるでしょうね。期待しています。

希空

はい、まだまだ基礎能力をマスターしたばかりですが邁進していこうと思います。感謝です。

礼儀正しい上にもう基礎能力をマスターしているのか。これは鍛え込めば相当な能力者になるな。 多分”師匠”が喜ぶだろうけど、テンションが上がってうっかり教え殺しそうだし紹介はやめよう。

TIME LIMIT

先生

勝者、鳳凰さん!

<やべえ…もうやべえよ…俺らの順番来たら殺されるんじゃね…? <殺されはしないと思うしなんなら攻撃は一切しないって言ってたしやべえのは皆知ってる。 <えもうこれ天才の域超えてるって絶対!たぶん先生倒せるっしょ!?

なぜ私がサイコパスか殺人鬼のような描写で話されているのだろうか。 そして先生を倒すのは校則違反なのでそんなことは極力したくないのだが。 (できなくはない)

ねおん

はいはいはーいっ!5人目はボク!織原ねおんだよ!ビート上げてこー!よろしくね鳳凰ちゃん!

楽しそうだ。こんな明るい能力者は中々居ない。 先程も言ったが能力者はひねくれている人間が多いので、こういう裏表のなさそうなタイプは珍しい。 これで殺人鬼のような能力だったら本当に世の中の全てを疑うことになってしまう。 それは私も同じだが。

先生

第5試合、開始!

ねおん

さっきから鳳凰ちゃんと戦えるってんでわくわくしてるんだよね!食らえ私のハート!

さっきから謎な表現が多い。音楽系統の人間か何かだろうか。 いや、これは別に今のタイマンには関係ない。どちらにせよ生還を目指すだけだ。

ねおん

よっしゃ、テンションあったまってきたぁ!そんじゃいくよ、特殊能力『音波(ミュージックウェーブ)』!

やはり音楽系か。ミュージックウェーブ…、直訳すれば音楽の波だ。要するに音波といったところか。 音は物理的に避けることが難しい。絶縁体に隠れでもしないと防御できない。

ねおん

まあ流石に直打ちは避けられるよねぇ単純だし。んじゃこれ!『反響(リローデッド)』!更に『響界(ワールド)』!

リロード?攻撃が繰り返し来る感じだろうか。しかしそれは音の能力に合わない。 響きを活用した多段攻撃みたいなものか。発動方向がランダムだったらかなりキツい気がするが。 ワールドは結界か。たぶん音を反射させるために張ったのだろう。 そして言いながら右手を振り被るねおんさん。同時に浮いていた音波が私を再度狙い始める。 私が避けると、結界に当たって跳ね返ってきた。

星歌

っ…と、危ないですね。防御能力でも音は避けられないので難しいです。流石は専高の生徒ですね。

ねおん

だよねだよね!これなら鳳凰ちゃんも避けられないんじゃない?勝てるんじゃない!?

満面の笑みで話しながら私を狙い続けるねおんさん。結局能力者は全員サイコパスか。

星歌

観客の皆さんを気遣ったらいかがですか?当たってしまいますよ。

ねおん

問題なぁし!各自で自分の身は守ってるから!てか、鳳凰ちゃんが避けなければ危なくないよ!

星歌

そうですか。では皆さんに申し訳ないですし、時間切れなのでここまでにしましょう。

TIME LIMIT

ねおん

…え?あっ!やば、タイムリミット忘れてたぁ〜。悔しすぎるってこれは!

先生

勝者、鳳凰さん!

<よしもう俺は考えるのをやめる。 <同じく。そして音すらものともしない編入生やばすぎるだろ。 <何ならダメージ通るんだよあの人…バケモンじゃん。

私をなにか変人か超人と勘違いしてはいないだろうか。 言っておけば私も一応普通の人間だ。 ”師匠”は確実に人間じゃないけれど。

シエル

6人目は私ですネ!アドレア・シエルっていいマス!ヨロシクですネ、星歌!

海外から来たタイプか。 海外の能力者は苦手だ。 大体あちら側のルールが緩すぎるせいでやることがぶっ飛んでいる。 まあ勝てなくはないが、観衆とステージを巻き込みそうで怖い。 グヴェさんが良い例だが、あんなふうにめちゃくちゃ暴れまくる系じゃないといいのだけど。

先生

第6試合、開始!

シエル

私はグヴェさんのように暴れたりはしないのデス!でも気合い入れていくのでお覚悟デスヨ!

観衆の輪が狭まったのは気のせいだろうか。 なんにせよステージを縮められてしまうのは残念だ。

シエル

実はさっきから星歌と戦いたくてうずうずしてたのデス!頑張りますヨ!特殊能力『隠密(シャドー)』!

刹那、シエルさんの姿が消えた。 シャドー…影に隠れるみたいな能力だろうか。とすると主に夜襲や路地裏などでの戦闘が得意だろう。 動体視力はあまり良くないが、地面の下に沈むようにして消えたはずだ。何処から来るか。

シエル

星歌、いないと思った〜?いるぅ☆

突然の流暢な日本語。奇襲と先程のカタコト気味な口調が相まって、かなり衝撃だ。 精神的に。 今のは下から声がしたので避けられたが、今の速さなら手数を増やされれば強敵になる。

(ここツボりpointなんでツボってください) by主

シエル

最近は日本語がちょっとずつ流暢になってきてるんデスヨ!影分身デス!

また突然に飛び出してきた。本当に影分身のようだ。 手数も増えてきたし、これは耐久勝負で乗り切るのも至難の業。もっと動体視力は鍛えるべきか。

星歌

かなり速いですね。一度避けられても手数で押し切ろうとするのは良いですが、避けられた時に消えるのではなくもう何発か攻撃してから消えるのはどうでしょうか。動きが予測困難になり撹乱しやすくなると思いますよ。今日のところは時間切れです。

TIME LIMIT

シエル

悔しいデス!運動神経良いのに!全部避けられるとは思いませんでしタ…もっと頑張りマス!

先生

勝者、鳳凰さん!

<まじかー、アドレアの能力なら行けると思ったんだけど!奇襲も無理なん!? <もう何でもありっしょあれ。抜け目なんて無いって。 <俺はもう棄権したい…普通に怖い。

どんどんクラスメイトの私への評価が恐怖の類へと変化している感じがする。甚だ不服だ。 私とて何でも出来るわけではないし、一人では流石に行動に限度がある。”師匠”のようにはいかない。 あの人は本当に一人で何でも出来る。鍛えられたとはいえそんな化け物ではないのだ。

つばめ

やほやほ〜、編入生ちゃん。いや、星歌ちゃんだね!初登場〜、南雲つばめだよっ。よろ〜。

ふわふわしているが地味に人の神経を逆なでしようとする感じが言葉の端々に見える。そしてメタい。 タレ目に口角の緩く上がった笑顔が相反して、余計に怪しさが増している気がする。 パーカーのポケットに手を突っ込んでいるのもそれっぽさがあってとっつきにくい感じだ。 というかパーカー良いのか。

先生

第7試合、開始!

つばめ

いやね〜、今絶賛ビリッビリにビビリ中なんだよね。あたしの特殊能力って殺傷力が超低いからさあ。爆速負けしそうで怖いんだよ〜。まっ、ここはさ、穏便に!済ませよ。ねっ?ちゅーわけでいくよ〜。

勝手に話を進めて勝手に完結させて強制的に了承を得たことにする話し方だ。 まあ別に私は構わないのだが、今までよく社会で生きてこられたなというのが正直な感想だ。

つばめ

まーまー、どーせ避けられる気がするけどさ、いちおーやっといたほうがアドバイスも貰えちゃうし、自爆とかギャンブルも得よね?よしとりまレッツラゴー。特殊能力『空中移動(スカイダイビング)』はい皆頭上注意ね〜。

注意まで軽い。みくりさんのほうがまだマシに思えてくる。 そして一瞬で消えた。多分物理的に移動しているわけではなく、能力で瞬間移動している感じか。 つまり直接の移動速度が速いわけではなく、能力ありきの速さということだ。さて、何処にいる?

つばめ

シエルちゃんの真似〜。星歌ちゃ〜ん、いないと思った〜?いるよおっ☆

しれっと他人の台詞をパクっている。本当に自由奔放なんだなこの人は。 そして私の背後にいきなり現れた。さらに攻撃を避けられたにも関わらず消えずに浮いている。 さっさと次の攻撃に移れば良いのに。

つばめ

うあ〜、やっぱ避けられるよねえ。スピードもパワーも低めなのにさあ、ここまで綺麗に避けられると逆に悲しいよね〜。まあいっか、あとはもう当たれば良しじゃっ!くらえ〜、真空千手観音!

技名がいつになく謎だ。 真空は能力からもまあ分かるが、千手観音の名をそう軽く使って良いのだろうか。 言っている間に、虚空から攻撃が飛ぶ。拳だけではなく足技も入っているのは気のせいにしておこう。 本当に言いたいことしか言わない人だ。逆にそれ以外のことを言えないまで考えられる。

星歌

では、時間切れということで。そうですね、戦闘中に会話のためだけにわざわざ姿を見せることは必要ないかと思います。自分の感情よりは目の前の敵に集中すべきです。

TIME LIMIT

つばめ

時間切れ早すぎっしょ〜。てかマジレス意見やめて〜?そういうのにさあ、あたし弱いんだからね〜。てか、薄々思ってたけどアドバイス的確すぎん?もう教師なるべきだって絶対。ワンチャン受賞ある。

先生

勝者、鳳凰さん!

<もうやべえとかの次元じゃなくね?俺達の手に到底負えなくね?無理くね!? <落ち着け、まだ俺達には先生の忖度という手札が残っている。 <それやって精神ダメージ負うのお前らだからね?

先生

えー…本来なら全員やるんですけど、時間もないのでここまでにしようと思います!ちなみに、今鳳凰さんと戦った面々はこのクラスの選抜メンバーである『7th』の人達です。まあ鳳凰さんは元々強いと伺っていたので、能力者でタイマンやってもらうのは7thメンバーだけにしようと考えていました。7thの皆さんも他の皆さんも、これを機にもっと強くなっていきましょう。

やっと終わりか。7試合もぶっ続けで試合をするのは、正直なところ尋常ではない。 そして先生がかなりスパルタだ。編入生と在校生のレベルを揃えたいのは分かるが、少々荒療治すぎる。 それにしても、今の言葉には一つ引っかかる点がある。

<なあ今、「能力者でタイマンやってもらうのは」って言ってたよな…? <言ってた。要するに実力者は別ってことっしょ。 <いや能力者でも実力者でも力があればそれはもう実力のある者ってことだけどな国語的に…。

ちょうど言ってくれたが、第2話で説明した通り専高には『能力者及び実力者』が在籍する。 力を見せ合う場なら、実力者とのタイマンもあって当然だ。

つばめ

はいは〜い。今実力者メンいないけど、そっちは星歌ちゃんと殺り合わないんですかぁ〜?

先生

そうですね南雲さん。ちょうど言おうと思っていました。実力者の皆さんは今専門の任務を遂行中で、今日戦うのは無理なんです。日を改めて、実力者の選抜メンバーにも鳳凰さんとタイマンしてもらおうと思っています。では授業時間も終わりなので、今日はこのまま解散です!

疲れを持て余しながら寮へ帰ると、今日もよつばさんの部屋以外は電気がついておらず鍵も開いている。 鍵を閉めて窓を開け、軽く掃除をして晩御飯を食べてからよつばさんの部屋に向かった。

星歌

よつばさんただいま帰りました。晩ご飯は必要でしょうか。

よつば

いらないから早く寝ろ…

星歌

わかりましたありがとうございます。ではまた明日朝ご飯の有無を聞きに来ますので。

NEXT=♡1000 ※2026/01/05より、すべての作品で♡1000で次話を更新することにしました。 既に何話か公開している作品は公開済みの話がすべて♡1000に達したら更新します。 詳しい内容や理由は最新の「ご報告」の部屋を確認してください。

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