you side
道枝くんが居なくなってどうすればいいか全くわからない。
道枝くんがさっき顔を覗き込んだ時はひやりとした。
過去に会ったことがあるから。彼とは。
○○
(道枝くん、覚えてなさそうだったよね?)
長尾
なぁ、○○ちゃん?
○○
!は、はい、。
長尾
みっちーのこと、どう思っとるん。
○○
ど、どうって...?
長尾
男嫌いやんな?○○ちゃん。そう見えんかったから。
○○
あぁ。そ、その...。
謙社くんの声のトーンがいつもより低くて言葉が出ない。
すこし、怖い...。
長尾
っ!あ、ごめっ、。
長尾
怖かった、よな...。
○○
!!
なんで?なんで謙社くんは私の気持ちをわかってくれるの?
いままで黙っていたら先生にも、時には大ちゃんにもバレた事も無いのに。
○○
へ、へいき、、。
○○
新しい、謙社くんの、、一面を、知れた、、よね?
長尾
っ///
長尾
ほんまにっ!俺以外その表情みせんなよ?!
長尾
みっちーにもダメやからな!!
○○
???
○○
謙社くんと、大ちゃんぐらいだよ?、、ちゃんと、喋れるの...。
長尾
...。
なぜか黙り込んでしまう謙社くん。
私、いけない事言ってしまったのだろうか。
○○
わ、私!、、高校入って、できた友達、、謙社くんが、、最初...。
長尾
え?俺が?
会話が止まるのが怖いのか思ってもみないことを口にしてしまった。
○○
私、、こんなんだから、、女子の友達も、、いないの...。
○○
けどね、謙社くんと、、友達になれて、、、嬉しかった。
私、何言ってるんだろう。
○○
私っ、、迷惑かけたくないからっ、、、。
○○
大ちゃんにも、謙社くんにも。
長尾
うん。
優しく相槌をついてくれる謙社くん。
おかげで少し落ち着ける。
○○
私、、男嫌い、、、なおしたい、、、。
○○
大ちゃんに、心配させてるの、、、。
長尾
俺な、女嫌いやねん。
女嫌い...。謙社くんが?
それじゃあ、私のことも...。
○○
っ!私、もういなくなるからっ!
長尾
まって、話、きいて?
○○
っ!
長尾
女子ってすぐワーキャーいってうざい、きもいって思ってて。
長尾
高校入ってから余計なんか女子に追われる毎日できもかった。
○○
...。
長尾
女子に触れるだけで吐き気して。けどな、
長尾
○○ちゃんは大丈夫やった。
○○
え?、
長尾
俺もわけわからんくて。
長尾
俺もこれ、なおさんとなぁ、と思ってたんよ。
わかる。男嫌い、なおさないとっておもうから。
それと一緒なんだろう。
長尾
そこで、提案がある。
○○
...提案?
長尾
俺らさ、互いに男嫌い、女嫌いやん?
長尾
やけど、俺は○○ちゃんが平気。○○ちゃんは俺のことが平気。
○○
うん...?
長尾
2人でなおさへん?これ。
なおす?どうやって?できるわけがない。
私は今までたくさん挑戦してきたんだ。
それはきっと謙社くんもだ。
そう思ってたら、謙社くんが提案してきた。
ー 男女苦手意識直そう作戦 ー
No,10 END