コメント
7件
公式LINEから来ました! 独特な書き方、世界が大好きです! 素敵!
星マークは、TERRORの中で 不適切な表現として 捉えられたようです…… ご想像にお任せ致します
汗が止まらない…… 暑さで目が覚め 時計を見ると午前4時 エアコンの調子が悪い部屋だったが それでも、なんとか2度目の眠気が 襲って来てくれた そんな矢先 狭い部屋に着信音が響いた。
老人
通話
04:03:09
老人
犬飼
犬飼
老人
ピッ 1度電話を切った……
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
老人
犬飼
犬飼
老人
やっと訪れかけた眠気に 身を委ねたかった僕は 今日の仕事が終わってからなら 話しを聞いてもいいと思い メールを返した。
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
お爺さんの落胆した感じが伝わって来た その日、メールのやり取りが 終わったあと 暑さのせいではなく お爺さんが僕に何を伝えたかったのかが 気になってしまい 結局のところ 眠れずに朝を迎える事になる
あのあと、眠れないまま朝を迎え 職場に向かう電車の中で 同僚に会う
同僚
犬飼
同僚
犬飼
犬飼
同僚
犬飼
本当に眠れなかった理由は 話さなかった……
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
お爺さんと居た事を 同僚に見られていたみたいだ。
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
なんか理由も言わずに断るのって 気が引けて申し訳ないけど 適当な嘘をつく気には、なれなかった……
仕事が終わり、帰り支度を済ませ お爺さんに電話をした。
犬飼
通話
17:09:48
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
お爺さんが、何を言ってるのか 全く意味が分からない……
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
ピッ、 電話を切ったあとも 僕はモヤモヤした気持ちのままだった このまま、家に帰る気になれなくて 最近よく行くパチンコ屋を覗いてみる
自宅から、ひと駅となりのパチンコ屋 最近になって、 エアコンがきかない部屋よりも タバコも吸えて涼しいパチンコ屋の 低レートで遊べるコーナーで 時間を潰す
犬飼
涼しさが嬉しくて独り言。 だけどパチンコ屋の騒音が 多少の声は、かき消してくれる
犬飼
涼しい思いをしたい気持ちも さることながら もうひとつの楽しみが僕にはあった
一ヶ月前
犬飼
休日、一緒に過ごす相手も居ない僕は 自宅から数キロほど離れた街で どうやって暇を潰そうか考えていた。
犬飼
その子は、僕が居た場所から 道路を挟んだ先の パチンコ屋に入っていった…… 気がついたら、少し距離をおいて 彼女に、ついて行くように 僕もパチンコ屋へ…… どの台で遊ぼうか迷ってるフリをして 彼女を探している僕は、まるで ちょっとしたストーカーだ……
犬飼
犬飼
犬飼
コーヒーレディー
犬飼
犬飼
コーヒーレディー
犬飼
コーヒーレディー
なるほど!この店に務めてたのか! ただの客なら、声かけづらいけど ドリンク頼んでるうちに 仲良くなれるかも? そんな期待が 僕をパチンコ屋に通わせるように なっていった…………
それから1週間後
あれから1週間経つけど コーヒー下さい! ありがとうございます! の会話ダケだな…… 今日こそは、今日こそは、って 何やってんだ僕は…… そんな事を考えながら パチンコを打っていた そんな時だった。
コーヒーレディー
イカつい、お兄さん
老人
とても清潔とは思えない、 風変わりなお爺さんが イカつい、お兄さんに胸ぐらを つかまれて、慌てている
犬飼
イカつい、お兄さん
ほこさきが、こちらに移ったと同時に 数名の店員が、駆けつけて来た。
イカつい、お兄さん
捨てゼリフを吐いて イカつい、お兄さんは店を出て行った。
老人
犬飼
老人
これが、 お爺さんとの最初の出会いだった…… いつもなら、見て見ぬふりをするハズの 僕だったけど、 気になっている女性の前で それは、出来なかった……
コーヒーレディー
老人
コーヒーレディー
犬飼
コーヒーレディー
コーヒーの注文以外の会話が やっと出来て嬉しかった。 余韻を許さず、お爺さんが 話しかけてくる
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
ってか、お爺さん、 身なりが悪いって自覚あったのかよ……
老人
誰かに感謝して貰えるなんて そんな経験が、 今までの僕にあっただろうか? 不思議と嫌な気持ちにはならず 半ば、強引に押し切られ お爺さんについて行く事になった
今から3週間ほど前のあの日 ひょんな事から出会ったお爺さんに 誘われて、彼について行く道中
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
いい歳した、お爺さんが なんで名前を隠してんだよ……… 名前も分かんないのに 好きな呼び方って……
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
看板の電気が消えていたが そこには、古くからありそうな そこそこ大きな中華料理屋があった
老人
犬飼
裏口を開けられ、そこから招かれた。
犬飼
老人
店内には、中華料理屋さん独特の 油脂と香辛料の匂いが、している。
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
気になる事は沢山あるが 厨房に行こうとしているお爺さんに 1番気になっている事を間髪入れずに 聞いてみた
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
老人
犬飼
このお店の事とか、 お爺さんが店主なのか、 従業員なのかとか 他にも聞きたい事はあったが 厨房に行く足を止めさせてまで 聞くよりも、後で聞けばいいと思った。 そして料理がテーブルに運ばれる
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
犬飼
犬飼
老人
犬飼
老人
お世辞などではなく 本当に美味しかったのを覚えている そんなに、お腹も空いていなかったのに 食べ出すと、たいらげるまで 手がとめられないほどだった……
犬飼
老人
犬飼
老人
僕が食べ終えるさまを見て 嬉しそうにしているお爺さんが 笑顔のまま、続けざまに口を開く
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
老人
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
犬飼
お爺さんの寂しそうな顔を見ると それ以上は聞いてはいけない気がした。 別々に暮らしているにしても もう、亡くなられているにしても それ以上、踏み込んではいけないんだと
老人
犬飼
老人
結局のところ、お爺さんに対して 気になる事が、 余計に増えている自分がいた
聞きづらい、聞いちゃいけないなんて 思えば思うほど、 お爺さんに興味が湧いてくる
犬飼
中華料理屋の帰り道、 空き家にロープが張られていて 看板にそう書いてある……
子供の頃からこの看板を見ると 中に入りたい衝動にかられてきた。 お爺さんに興味が湧いてくるのは これ以上立ち入っては 行けないからこそだった。 そして、その衝動にかられている 自分自身がいた……
ふと我に帰り、3週間ほど前の事を 昨日の事のように思い返している 自分に気がつく
気がつけば、 パチンコ屋で興味もない台を 打っている僕がいた……
犬飼
犬飼
犬飼
家賃節約の為にシェアハウスに 住んでいる僕だが、僕の部屋だけが エアコンの調子が悪いみたいだ……
犬飼
犬飼
ルームメイト
犬飼
ルームメイト
犬飼
ルームメイト
犬飼
ルームメイト
犬飼
ルームメイト
起こしてしまった人がいたんだ…… しかし、さっきの人って誰なんだろう?
半年ほど住んでるけど、あんな人って 居たかなぁ?でも、僕の事は 知ってるみたいだし…… 取り敢えず部屋に戻って マナーモードの設定しよう……
犬飼
同僚
同僚
同僚
同僚
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
知らないワケないじゃないか…… よりにもよって、同僚との合コンに 参加してたとは……
犬飼
同僚
犬飼
同僚
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
犬飼
同僚
同僚
犬飼
同僚
犬飼
いゃぁ〜、こんな事ってあるんだな……
どおりで、あのコがパチンコ屋に いなかったはずだ……
同僚が断わられたのは、いいとして 付き合ってる男性とかいるんだろうか?
老人
通話
22:52:27
犬飼
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
老人
老人
犬飼
老人
犬飼
犬飼
お爺さんの口振りに、 変な違和感があった 確かにお爺さんの様子が 昨日からおかしいのは事実だが
よくよく思い返してみた…… からかってるんですか? とは聞いたりもしたけど 僕をからかったり、騙したり するような人とは 到底思えない……
老人
犬飼
ん?……痴呆症や認知症の人は 自身を痴呆症や認知症だと 簡単には認める事が出来ないはずだ
自身が、そうだとは 信じたくない気持ち、 信用を失う事を恐れ 周りに悟られたくない気持ち そういった心理が働くと聞く……
老人
犬飼
老人
老人
老人
犬飼
老人
ピッ 電話はきられた……
本来なら痴呆症や認知症を 隠そうとするはずなのに それ自体は、あっさり認めている。 どうしてだろう? お爺さんが、何かを隠している感じが どうしても否めない……