ジョン
私はこれから犯罪を犯す
ジョン
だが、犯すのは僕じゃない
ジョン
そうだな、強いて言うなら
ジョン
僕ではなく本人だ
ジョン
人は時々取り返しのつかない間違えを犯す
ジョン
このピアノコンクールに出ている人気ピアニスト
ジョン
彼女はピアノの練習を親に反対されていた
ジョン
彼女の両親は音楽を好まなかった
ジョン
そこで、彼女は考えた両親に音楽の素晴らしさを教えればいいと
ジョン
でも、両親は拒んだ
ジョン
なぜなら、彼女はピアノを弾くと人が変わるのだ
ジョン
彼女は正確性を重視する
ジョン
間違えるたびに気が狂ったように暴れる
ジョン
両親はピアノを取り上げたが彼女は諦めなかった
ジョン
彼女は両親を殴ったのだ
ジョン
その両親は長くに渡り殴られたことで腕を骨折
ジョン
母親は右手を父親は両足に怪我を負い
ジョン
一生治らない傷害を負ったのだ
ジョン
そこで私は彼女に制裁を下す
ジョン
彼女はクリスティーナ
ジョン
罪深い女だ
ジョン
ピアノ線に細工をした
ジョン
切れやすくする為に少し削ったんだ
ジョン
私は彼女に信頼されているからね
ジョン
私が調律したと言えば信じ込む
ジョン
ピアノ線に繋がったワイヤーは照明のレバーに繋がっている
ジョン
レバーは下がり切る事で点検用のロックが外れ下まで落ちる
ジョン
グランドピアノに直撃する事で彼女は罰を受けるというわけだ
ジョン
ヴェートーベンの歓喜の歌がはじまる
ジョン
クリスティーナ、私は君を許さない
ジョン
弟として