※このストーリーは夜中かまだ日が昇っていない時間に見てほしいです。
今日はちょっとイヤな夢を見てしまったから
気分転換に
苦手だけど珈琲を飲みながら
空でも見ようかな。って
いつもは絶対に飲まない珈琲を
少し雑に作って
外のバルコニーに持って行き
空を見上げてみると
自分の今の気持ちのような紺色の空が
広がっていた、
最近は何事も上手くいかない。
動画の再生回数も少ないし、
何よりゲームでは心から楽しめていない。
そんなモヤモヤの原因を考えていると
ドアが空いた。
そこに居たのは赤くん。
赤くんが切なげに
空を見上げていたから
「どうしたの?」と声をかけた。
そしたら
『アイス一個分だけ話、聞いてくれない?』
「ん、いいよ」
小学生の頃からこんなんだなぁ、
自分の悩みは話せないくせに友達の悩みを聞く
僕の悪い所。
『俺、最近メンバーが離れていく夢見るの。』
『それを見る度に不安で不安で…』
「そうなんだ」
「僕も見た事あるよ」
「その夢。」
「でも、起きたら誰か一人は」
「僕のそばに居てくれるから」
「そのおかげで最近は見なくなったよ。」
嘘。
こんなこと言ってるけど
本当は今日だって見た
メンバーが離れるなんてことはないと思うけど
どうしても
最悪の場合のことを考えてしまう
これも僕の悪い所。
『そうなんだ。』
『青ちゃんの聞いたら少し安心した。』
「良かった」
『ありがとう』
『青ちゃんも早く寝なよ?』
「うん。わかってるよ」
『おやすみ』
「おやすみ」
赤くんの悩みは解決できたみたいだけど
僕の中のモヤモヤは消えない
一口だけ珈琲が残っていたから
やっぱり、苦かった
まぁ、でも
たまにはこんなのもいいかなって
朝、起きたけど
今日は寒かったから
暖かい珈琲を飲もうかな
でも、また苦いのは嫌だから
砂糖と牛乳を入れようっと。
今日の僕の気持ちも
甘くて、暖かいものになりますように。
コメント
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ブクマ失礼しますっ
エモいっ…┏( .-. ┏ ) ┓