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コメント
4件
右◯の蝶良いよね〜 本家のmvがあとまぜで変換されて 出てきちゃって…w 今回も本当に面白かった!! 次回の模擬デート楽しみにしてる!!
え!?右〇の蝶めっちゃ良かったよね!?高音と低音が合わさって最高すぎて毎日聞いてる笑ていうか立場とかあるからあきぷりがすれ違ってるのうううううって悶えてる笑プロポーズもしてるしこれはねもう見守るしかないすね💍あっとくんは服作りが好きだったんだ!もうしなくなったのもやっぱ前の話の写真とかが関係してる過去があるのかな…あとぷりまぜが話してた時シンデレラを灰かぶり姫って表現するの語彙力ありすぎね?天才!
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
主。
確かあの日は雲ひとつない青空で、 まだ貴族としての立場なんか考えなくてよかった俺は 無邪気に笑いながら王都を走り回っていた
Pr
自由に空を飛び回る鳥を追いかけたり、 平民の友人であるAtと鬼ごっこをして遊んだり
とにかく好き勝手過ごしていた俺があの少年と出会ったのは、 たまたまAtが家の用事で俺と遊ぶ時間がなくて 暇だななんて思いながら鳥を観察している日だった
ドンッ!!
Pr
空を見ながら前を見ないで走っていた俺は 目の前に人がいることに気がつかなくって、 その人と派手にぶつかって尻餅をついてしまう
Ak
見上げた少年の瞳があまりにも綺麗で太陽のように輝いていたものだから、 まるで緑色の植物が光合成をするかのように 俺の緑色の瞳は彼の瞳の中の太陽に釘付けられた
Ak
Ak
Pr
Pr
尻餅をついたことが恥ずかしくて俺がすぐに立とうとすると、 少年は優しい笑顔を浮かべて俺に手を差し伸べる
Pr
Ak
Ak
そう微笑む目の前の少年はまさにおとぎ話の王子様のようで、 俺は無自覚にもドキドキしながら彼の手をとった
Pr
Ak
彼がニコッと笑ってそう告げた時、遠くの方から誰かが誰かを呼ぶ声がした
彼はその声にちょっとビクッとした様子を見せると、 慌てた様子で俺にこんなことをお願いしてきた
Ak
Pr
Ak
Pr
Ak
彼の頼み方があまりにも必死なので、俺は思わず笑ってしまう
Ak
Pr
Pr
Ak
Pr
俺がそう笑いながら言うと、目の前の太陽みたいな男の子は ちょっとだけ目を見開いた後少し頬を染めて、嬉しそうに頷いた
Ak
きらきらと輝く彼の瞳に埋め込まれた太陽を見ながら、 俺は彼に話しかける
Pr
俺の言葉を聞いてうんうんと大きく頷いた彼に俺はまた笑いながら、 彼の手を引っ張って見慣れた王都の街並みを走り出した
Ak
Pr
不安になった俺が少年にそう尋ねると、彼は「違くて」と言った後続ける
Ak
Ak
Pr
Pr
Ak
Ak
Pr
Ak
Ak
Ak
Pr
俺はいつもAtと階段ジャンケンをして遊んでる石の階段に腰掛けて、 ふーっと息を吐きながら彼に隣に座るように促す
おずおずと石段に座った少年に笑いかけながら、 俺はこの秘密基地について彼に説明した
Pr
Pr
Pr
Ak
俺が何気なく放った“友達”という言葉を嬉しそうに復唱した彼は、 大事なことを確かめるかのように俺の手をぎゅっと握りながら こんな当たり前のことを質問してきた
Ak
Pr
Pr
俺の返事を聞いて輝かんばかりの明るい笑顔を放った彼は、 またちょっとだけ顔を赤くして照れたように言う
Ak
Pr
Pr
Ak
少年がそう嬉しそうに頷いた時、聞き慣れた友人の声が俺の鼓膜を揺らす
At
At
Pr
Pr
At
Ak
ニコニコとAtに挨拶をした少年にAtもちょっとだけ大人びた笑顔を浮かべて、 俺と少年が座ってる石段の二段ほど下に腰掛けた
Pr
At
Ak
At
At
そう言ったAtはガサゴソとカバンを漁り、 洋服の設計図を出して広げた
そこに描かれた綺麗なワンピースに、少年が目を見開く
Ak
At
Ak
太陽のような瞳をきらりと輝かせてAtのことを褒める彼に、 Atは照れくさそうに、でも嬉しそうにはにかむ
あの頃はまだ、Atは笑顔で洋服を作っていた
設計図をしまったAtが、俺と少年を交互に見ながら告げた
At
Pr
Ak
At
Ak
Pr
Pr
At
Ak
その後俺たちは一日中階段ジャンケンや鬼ごっこをして遊び、 俺はその間ずっと少年のキラキラした笑顔を目で追っていた
空が夕日で赤く染まり始める時間になったころ、 楽しそうに走り回っていた少年が急に足を止めた
Pr
At
少年に釣られて足を止めた俺たちが彼の方を振り向くと、 彼は寂しそうな笑顔を浮かべていた
Ak
Ak
At
At
Ak
Ak
Ak
そう言いながら太陽のような瞳を潤ませて 泣き出しそうになっている少年の手を、 俺はぎゅっと握ってその手に力を込めた
目を大きく見開いて驚いた様子を見せる彼に、俺は言った
Pr
Pr
At
Ak
Pr
Ak
At
満面の笑顔でそう言い切る俺とAtに、少年ははにかんだ
Ak
Pr
Ak
At
Ak
Ak
Pr
At
Ak
嬉しそうに俺にプロポーズをしてきた彼は、 近くの石段の隙間に生えていた綺麗な花を摘んで俺にくれた
Ak
Pr
Ak
At
そんな未来の話をして三人で笑い合ったあと、 俺たちは家に帰るという少年を見送った
その後少年が俺とAtの秘密基地に来ることはなかったが、 あの思い出はまだ俺の心に深く根付いている
貴族としての立ち居振る舞いが身につくまで、 俺は本気で彼が迎えにきて、三人で描いた未来がやってくると信じていた
でも、現実はどうだろうか
俺たちが大人になった十数年で俺は貴族としての立場を覚えたし、 Atはいつの間にか大好きだったはずの服作りをやめてしまった
あの日出会った少年と結婚することを夢見ていた無垢な男子は 貴族として色々な汚いことを覚え、 彼が迎えにきてくれるなんて馬鹿げたことは信じなくなった
友人に服を作ると笑っていた努力家の少年は、 いつの間にか夢を失ってデザイナーになるなんて言わなくなり、 現実の世界を笑顔を張り付けながら生きている
あの太陽のような少年が今どうしているかは知らないが、 きっと彼も彼なりに大人になって現実を生きているのだろう
俺のことなんて、もう忘れてしまっているに違いない
彼は夢のようなおとぎ話を現実的な結末で締めくくると、 ふっと大人びた笑みを浮かべてオレの方を見た
Pr
Pr
Pr
Mz
Pr
Pr
そう悲しそうに静かに口にしたPrは、オレにこんなことを聞いてくる
Pr
Mz
Mz
Mz
Pr
Pr
Pr
Pr
Mz
黙り込んでしまったオレの心情を察したのであろうPrは、 はあとため息をつきながら自分の爪をじっと見て続ける
Pr
Pr
Pr
会話中は相手の目の辺りをじっと見ることが習慣化してるPrが 自分の爪を見ていることが、彼の暗い気持ちを如実に表していた
Pr
Pr
Mz
オレの言葉に儚く笑ったPrが、 会場全体に目を配りながらオレに謝ってきた
Pr
Mz
Mz
Mz
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
Pr
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
Mz
Pr
Pr
Mz
Mz
Pr
Mz
Pr
Pr
Mz
勝手にAtの恋愛スタイルを想像して笑うという失礼なことをしているうちに、 ちょっとしんみりしていた空気は吹き飛んで、 Prは最初見た時のような明るい雰囲気を取り戻していた
Pr
Mz
オレがニコッと笑って誤魔化すと、Prが笑う
Pr
Mz
Pr
Mz
オレたちが顔を見合わせて笑い合ってると、 12時の鐘が王都に鳴り響いた
Pr
Mz
Pr
Mz
その後、オレはPrにAtのサロンまで送ってもらい、 メイク落としや着替えをAtに手伝ってもらったあとオレは家に帰った
夜会が終わった数日後、オレがTgと一緒にサロンにやってくると、 それに気づいたAtが嬉しそうに笑ってオレに声をかけた
At
Mz
Tg
Kty
なんかTgの方から聞き捨てならない言葉が聞こえてきたが、 オレはそれよりもAtに話しかける方が大事だった
At
Mz
At
Mz
オレが満面の笑みでそういうと、Atは優しく目を細めて微笑んだ
At
Mz
At
At
Mz
At
Mz
At
Atはその綺麗な瞳でオレの瞳を覗き込みながら、 色気のある微笑を浮かべながらこんなことを提案してきた
俺とMzで、模擬デートしようよ。
Mz
Mz