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コメント
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フォロー&初コメ失礼します! 主様の書き方が好きでフォローさせていただきました 続き待ってます🙌
rrrrr乱歩さぁぁん! もう優しすぎて泣く(?)
お粥を完食し、少し顔に赤みが戻った頃
医務室の扉が遠慮のない勢いでガラリと開け放たれた
乱歩
入ってきたのは茶色のハンチング帽をかぶった小柄な青年だった
彼は与謝野先生や敦くんに目もくれず真っ直ぐに私のベッドの横まで歩み寄ってくるとじっと私の瞳を覗き込んだ
与謝野
乱歩
乱歩
乱歩さん
そう呼ばれた人は掛けていた眼鏡を指先で少し持ち上げ翡翠色の瞳を鋭く光らせた
その瞬間まるで見えないメスで脳の深部を解剖されているような奇妙な感覚に襲われる
乱歩
乱歩
凛
図星だった
過去を映し出すたびに今の自分を削り取っていく力
そんなもの呪い以外の何物でもない
乱歩
乱歩
乱歩
凛
乱歩さんは無造作にポケットからラムネを取り出し口に放り込んだ
ポリポリと音を立てながら彼は私の枕元に置いてあった真っ白なノートを指さした
乱歩
乱歩
心臓が跳ねた
そうだ
私は消えていく以上に私がいた証拠が世界から消え去ってしまうことが耐えがたく恐ろしかった
凛
凛
私の震える声を聞いて乱歩さんは不適に口角を上げた
乱歩
乱歩
凛
乱歩
彼はそう云うと私の手元に一冊のまだ何も書かれていない分厚いノートを放り投げた
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩
乱歩さんの言葉は傲慢で…けれど暗闇にいた私に差し込まれた初めての強烈な光だった
自分の名前すら思い出せない私が初めて役割を与えられた瞬間
私は震える手でその真っ白なノートを強く抱きしめた