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美緒

あ、こっちこっち、遅い!

優子

ゴメン寝坊!ランチ奢るからさっ

優子

てかマジ美緒、久し振りじゃん♪
高校卒業以来…

美緒

あー、取り敢えず移動移動!

駅前のカフェにて

美緒

マジうまだったわ当たり!優子のグルメ情報未だ健在じゃん〜

優子

当たり前じゃん!大学近辺は最早顔パスよ♪

優子

デートに使っても全然いいよーん

美緒

確かにキープあたりのヤツとの埋め合わせに結構良いかも♪

優子

かー!流石美緒様〜♡変わりませんなぁ♡けどカレシもいるんでしょ?

優子

あ、看護専門だっけ?女ばっかか?

美緒

ウチは逆にそのお陰で合コンまみれ
人の役に立ちたい〜が口癖のビッチまみれで結束力高め。

美緒

ま、良いの捕まえられたのはマジで元取ったわって感じだけどね

優子

何よ、やっぱ押さえるとこおさえてんじゃん!きーきーたーいーー♪

優子

てか、昔の美緒なら会話の98%オトコ話だったじゃん。早く〜〜♪

美緒

おい、その記憶消せやw

美緒

まー、その話したくてアンタに声掛けたんだけど、さ。

優子

んー?

優子

ワケアリ?

優子

確かに美緒とは友達だけど、卒業してから一回も連絡取ってなかったし急に連絡きてビビったけどー

「コーヒーお待たせしましたー」

優子

どもー♪

美緒

……

優子

結構ヤベー話?オトコ絡み?
ちょっ!ドロドロ系とはんしゃ〜な感じはナシだよ⁈

美緒

……違う、超ハイスペ。

優子

はい、話終わりまーす

美緒

ハイスペがハイスペ着てる

優子

お会計ー、奢り話無しでーす

美緒

……

優子

………

美緒

優子はさ、友達多かったけど口固かったし。パッパラパーだけど鋭いとこあるじゃん?

美緒

だから、話聞いて欲しかった

美緒

あなたがどう思うか…

優子

優子

話してみ?

美緒

知り合ったのはさっき言ってた合コン

美緒

○○大学とのセッティング出来たって聞いてさ、無理矢理乗り込んだ

優子

超名門じゃんスゲー
乗り込んだのはスルーしとくわ

美緒

で、そこにいたの

美緒

「モトヤマ ショウ」

優子

んん?モトヤマ?モトヤマショー
○○大学……

優子

元山 翔⁈

美緒

声デカいっ!

優子

やっゴメッ…マジ⁈あの超御曹司王子!アタシら同級生だって話題にしてたじゃん!

優子

ん?ってこの話の流れって?

優子

美緒のカレシって?

美緒

うん、しょークン

優子

マジかーーーっ!!人生勝ち組ロードかーーーっ!!取り巻きでいい、紹介してっ!!

美緒

だから声デカいっ!

優子

こほん。

優子

でーー、無事勝ち取った美緒様のお悩みなんですかーー?税金対策ですかーー?

美緒

合コンには、社会勉強だって先輩に言われて来たらしいけど

美緒

こっちとしちゃ、意地でもオトしにかかるよね

優子

美緒ならねー

美緒

で、連絡先ゲトして

美緒

ま、相手が相手だから様子見つつ離さず上手くやらなきゃとか考えてたんだよね

優子

壁に立ち向かう兵団ってかぁ♪

美緒

そしたら、合コンの帰り道で告られた。

優子

え、早!

優子

王子、意外にがっつく!
んでそのままヤっちまったぁパターン?

美緒

うーん、てか告白っていうか…

美緒

「美緒さんは本当に素敵な名前だ。結婚を前提にお付き合いして欲しい」

美緒

って。

優子

……

優子

よく分からんし、なんか重いし….
でも付き合ってんだよね?

美緒

私もちょっと引いた、けど。
逃すのには勿体無さすぎるじゃん

美緒

OKしたよ勿論

優子

まー、大企業御曹司だしー、しっかりしてるって事なのかねぇ

優子

いや、にしても悩みないじゃん!
何なの、パフェ頼んじゃうよ!

美緒

彼変わってるんだよね

優子

美緒の貞操観念で見ると変わってる様に見えるのでは?

美緒

片親で、お手伝いさんも男が多くて大学まで男子校

美緒

女性と話すのは緊張するよって、はにかみながら目を見て話すんだ

優子

可愛すぎるっっっ

美緒

そういうのってさ、手出してくるのも遅そうだし、私が雰囲気作った方が早いかなって思ってたの

優子

経験値の違いですねーお姉様〜

美緒

その告白された合コンの帰り、即ホテル。

優子

げほっ!んんっ純情どこいった⁈

美緒

用意はしてたし、いいんだけどさ

美緒

ホントさっきの話は?ってくらいテクあるし。正直遊んでんなって思った

美緒

まぁそのくらいいいんだけどさ。私を1番にしてるなら安泰だし

優子

出会うべくして出会った2人(ロマンチックではない)ってか

優子

あのー、美緒さーーん

美緒

ん?

優子

なーやーみーごーとーー

美緒

あー

優子

今のとこ、ハイスペ彼氏もぎ取って、彼氏も激エロってノロケだけなんですけどもー?

美緒

ごめん、上手く説明出来なくて

優子

美緒

こっから、ちゃんとまとめて話す様にするから…
パフェ頼んでいいよ

優子

優子

すみませーん、このデラックスあまおう苺パフェ一つ

「デラックスあまおう苺パフェでございます」

優子

はいはいキタキタ〜♪

優子

…で?

美緒

それからは毎日連絡取ってるし

美緒

しょークン、一人暮らしだからお泊まり…ってかほぼ同棲

優子

あ、重要事項忘れてた!

優子

ちなみに付き合ってどのくらい経ってんの?

美緒

今日でだいたい1週間かな

優子

はぁぁぁぁぁぁ⁈

優子

ちょっ、美緒?いくら何でもさ…

美緒

分かってるよ、焦ってんじゃないかって言いたいんでしょ

優子

……

美緒

焦ってはないよ。即探り入れたけど、しょークンマジで女遊びなかったんだよね。浮気も勿論なし

美緒

四六時中一緒にいる

優子

…良かったじゃん

美緒

優しいし、見た目最強だし大金持ちだし、

優子

おーーーーい…

美緒

「君には一日も早く【元山 美緒】になって欲しい、結婚しよう」

美緒

初めてヤッた日から毎日何回も言われてる

優子

んごほっ!ごほっ!

優子

プロップロポーズ⁈
何回咽させるんだよ王子は!

優子

えーっと、所謂ビビビと、しょークンは美緒にきてしまっ…

美緒

言っちゃダメ!!

優子

え!

美緒

ごっごめん…

美緒

優子がしょークンって呼ぶのは

美緒

ヤバい多分

優子

はぁ、美緒ー
そんな嫉妬深かったっけぇ

美緒

違うの、ちがうっ!!

美緒

合コンの日、酔ったオンナがノリで呼んだの

美緒

「しょークン」って

優子

まぁ合コンならそれくらいは…

美緒

凄い形相だった

美緒

君には資格がない資格がない資格がない、不愉快だ不愉快だ不愉快だ

ってずんずん詰め寄って

美緒

その子泣いちゃって帰ったわ。向こうの先輩達が酔ってるだの何だので収めたけどさ

美緒

その後は、丁寧に謝ってて普通だったから何となく流れちゃったけど

優子

…美緒は、彼女だから良いって事なわけ?

美緒

ううん

美緒

合コン中に気軽に「しょークン」で良いよって

優子

は……

優子

サイコパス味感じる
悪いけど…

優子

パフェも溶けたわ…

美緒

時々、マジでそれ感じて

美緒

特にアレはもう何っていうか

優子

まだ実証あるの⁈

美緒

すみません、コーヒーおかわりお願い

「珈琲、お待たせ致しました」

美緒

この1週間

美緒

ホント身体の隅々まで見られた

優子

R18入ってきたかー

美緒

上手いんだけどさ、終わって寝てると、しょークン小声で必ず言ってるの

美緒

「どうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうするどうする…」

優子

何をよっ!

美緒

分かんないんだよっ

優子

テクあるなら悩むことないじゃん

美緒

ちらっと見たら

美緒

あの顔なのよ!あのっあの時の形相!

優子

美緒……

美緒

ねぇ優子

美緒

私楽に生きたい
カースト上位にいたい

美緒

チヤホヤされて、周りから羨ましいって常に思われたい

優子

分かってるよ、美緒

優子

ずっとそう言っててブレなかった

美緒

うん

美緒

そして私はあと少しで手に入れられる

美緒

プロポーズOKしてしまえば人生180度変わる

優子

美緒

ねぇ優子

優子

うん?

美緒

私のしょークン、

美緒

オカシイ?

優子

美緒の願いは叶うかもしれないね

優子

ただ

優子

私はソノヒト、怖い

美緒

優子…

美緒

お金があると何でもできる

美緒

権力があればみんな言いなり

優子

美緒

彼女と離れない為に

美緒

優子と何話すのか知る為に

美緒

あんな格好までして

優子

え…

美緒

分からない何なのもう
私別れたら殺される?
優子は?
悪口なんて言ってないよ
私達昔話してただけ
私のノロケ話を
聞いてくれてただけ
だってこんなに幸せなの
誰かに話したいもん
嫌な気にさせたらごめん
謝る
もっと愛して
これからもずっと

コツ…コツ…

大丈夫だよ、美緒。

優子

あ、優子さん初めまして。

元山 翔と申します。
美緒がお世話になっています。

行き先も告げず居ないものだから驚いてしまいました。すぐ見つけられますけどね。

優子

え、あの、こちらでバイトを?

いえ、僕に隠れてまで会いたい人とはどんな方なのか気になってしまいまして。

お恥ずかしいですがウェイターの真似事を。ここ一帯は父の所有物件が殆どですので。

美緒。

美緒

う、うん

優子さんはとてもユーモラスで楽しい方みたいだね。
美緒の言葉遣いも学生時代に戻る様だ。

美緒

それは、ごめんなさい…
でもしょークン!
優子は口も固いし約束は守るし、私の大切な友達なの!

美緒。

美緒

ひっ

大切な人は人生において1人でいいんだ。それこそが素晴らしい縁であり愛なんだよ。いつも君に僕が伝えてるよね。

あぁ、やはり…。
「どうする」のがいいのか。

優子さん。

優子

はっはい⁉︎

今度は。

僕の話を聞いてくださいませんか?

優子

えっ

美緒

え…

マスター、珈琲を3つ。

友達の彼氏【完結作品】

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