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この雪原で唱えた魔法の言葉は

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この雪原で唱えた魔法の言葉は

3 - 椅子をもうひとつ、置いてみた

♥

30

2025年08月08日

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その日はだいぶ酔っていた。

オ ウ カ

えっ…これ、人だよね、、

オ ウ カ

死んでる……?

オ ウ カ

いや、、脈はあるから…

オ ウ カ

一先ず救急車か、、

119に電話をかけようとする桜花

レ オ

…って、

レ オ

…まって!

オ ウ カ

え?

レ オ

電話、しなくていいから…

オ ウ カ

……その状態で?

レ オ

…腹、減っただけ、、

オ ウ カ

腹…

オ ウ カ

私んち、来る?

レ オ

……いいの?

オ ウ カ

いいよ〜

オ ウ カ

あがっていいよ

レ オ

お邪魔しま〜す

オ ウ カ

……あ、ちょっと散らかってるかも

レ オ

別に、い━━━━━━━

レ オ

……は

そこにあったのは、大量の空になった缶ビールに、 中途半端に残ったコンビニ弁当、 そしておそらく仕事関係だと思われるゴミになってしまった資料案達。

俺は驚きすぎて声も出なかった。

レ オ

……

そう、まさにゴミ屋敷と呼んで良いほどに汚い……!!

オ ウ カ

ん〜と、、

彼女はソファに置いてある資料をバババッと避けて、 俺に座るよう合図した。

オ ウ カ

これでおっけーかな

レ オ

……いや、

レ オ

いやいやっ、!!

レ オ

どう生活したらこんなゴミ屋敷になるわけっ、!?

オ ウ カ

ちょ、、ちょっと散らかってるだけだってば

俺は、ふと目を横に向ける

そこにあったのは散らばっていた資料案

レ オ

!…

レ オ

これって…

そこで俺の腹は鳴った

グゥウウ〜…

オ ウ カ

…わわ、

オ ウ カ

そういえばお腹すいてるんだっけ

レ オ

…あ、ああ。腹減ってる

オ ウ カ

なんかあったっけ、、

彼女は冷蔵庫を漁っていた。

……何となく想像は出来た。

ただ、実際に見るのには恐怖心が芽生えただけだ。

オ ウ カ

あ、あったあった

オ ウ カ

これ、私の明日のお昼にしようと思ってたんだけど

そう言って彼女は俺にアボカドシュリンプサンドを渡した。

レ オ

…ありがと

オ ウ カ

もうこんな時間だし、泊まってけば?

レ オ

…いいの?

この人…警戒心とかないのか?

オ ウ カ

うん、いいよ

レ オ

……〜〜っ、

レ オ

あのさ

レ オ

良ければしばらくの間、泊めてくんない?

オ ウ カ

え?ぁ、まあ、いいけど……

この時、私は何を血迷ったんだろう。

お酒に酔うといつもこうだ。

酔っていないように見られがちな私、 だけどこうみえてすごく酔っていた。

レ オ

俺、家事とか出来るしさ

レ オ

ここにいさせてくれる代わりに家のことは任せてよ

この時は何も考えてなかった

取り敢えず、頷くことしかしなかった。

オ ウ カ

…うん

毎朝鳴るように設定しているアラームが鳴る

ピピピピッ

オ ウ カ

んんっ……

オ ウ カ

頭痛っ、、、

オ ウ カ

とりあえず、水……

リビングに行くと、いつもでは有り得ないいい匂いが広がっていた。

そして、そこには見知らぬ男の子

レ オ

あっ、起きた?

レ オ

おはよ、桜花さん

オ ウ カ

…え、なんで私の名前知って…

オ ウ カ

てかなんで私の家に……!

レ オ

何でって言われても……

レ オ

昨日のこと、覚えてない?

レ オ

俺の事、、素直に受け入れちゃってさ…

レ オ

もっと危機感持った方がいいんじゃない〜?

オ ウ カ

はっ、、え、

顔を真っ赤にする桜花

オ ウ カ

何言って……!

レ オ

冗談だよ冗談(笑)

そうやって意地悪に微笑む彼

状況把握さえままならない。

レ オ

桜花さんがここにしばらく置いてくれるって言ってくれたじゃん

オ ウ カ

は、??

オ ウ カ

私、そんなこと……

ズキッ

オ ウ カ

……

オ ウ カ

…あー、、

レ オ

思い出した?

オ ウ カ

あ、、てか、仕事行かなきゃっ、!

オ ウ カ

とりあえずっ、帰ってきてからちゃんと話し合おう

オ ウ カ

好きにしていいけど物は壊さないで

オ ウ カ

じゃ、また夜に……!!

ポカーンとあっけらかんとした彼の顔を横目に、家を出た。

オ ウ カ

おはようございます。

部下1

あ、課長!おはようございます

オ ウ カ

今日の午後からの会議のプレゼン資料、ちゃんと出来た?

部下1

あ、そ、、それが、まだ出来てなくて…

オ ウ カ

…はあ?

オ ウ カ

1週間は期間があったじゃない

オ ウ カ

その間何してたの?

部下1

そ、それは……

オ ウ カ

一先ず、プレゼン資料を優先にして午前は活動して。

オ ウ カ

それと急ぎの資料もなるべく明日中か今日中に片付けるように

部下1

は、はい…

そうして、何とか一日を終える。

オ ウ カ

ただいま〜…

あの男の子は…っと

うん、、やっぱりいるよね

レ オ

あ、桜花さん。おかえり

オ ウ カ

え、、

オ ウ カ

すごく、部屋が綺麗に……

レ オ

流石に汚すぎ(笑)

レ オ

だから片付けておいたよ

レ オ

俺、そういうのは得意だからさ

オ ウ カ

す、、すごい……私には出来ない…

レ オ

まー、泊めてくれる間家の事やるからさ

レ オ

2週間、!!泊めてくんない?

オ ウ カ

2週間、か……

確かに部屋は綺麗になってる。 それに料理も美味しそう。

これ、泊めるだけでこんなに綺麗になるなら 好条件なんじゃ…?

いや、でもでも 男だよね…?出会ったばっかだし……

レ オ

レ オ

そんなに警戒しないでよ

レ オ

俺、桜花さんのことタイプじゃないし

レ オ

食べたりしないからさ(笑)

オ ウ カ

なっ…!!

レ オ

ははっ、顔真っ赤

レ オ

なに?想像しちゃったんだ

オ ウ カ

う、うるさいっ!!

オ ウ カ

2週間は…厳しいね

オ ウ カ

1週間なら……

レ オ

まじっ!?

レ オ

1週間か……その間になんとかしないとな…

ボソッと呟く彼。私は聴き逃してしまった

オ ウ カ

え?なんて?

レ オ

…あぁ、いや、なんでもない

この時、彼の事で頭がいっぱいで 大事なことを、私は忘れていた━━━━━━━

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