テラーノベル
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あれから数日経った。
例の噂は 「二股事件」と言われ、
今になっては他校にまで 広がってしまったらしい。
大体、 この噂は誰が作り、
どんな目的で掲示板に 載せたのかがわからない。
私は、きむ・じょんうと ちょん・じぇひょん以外、
誰とも関わらずに 過ごしているのに。
あれからは噂から、私の 人生はガラリと変わった。
廊下を通るだけで 写真を撮る音。
コソコソと皆んな 私を見ながら話す。
ましてや、 教室まで来て、
SNSにアップする人も。
全てが、前とは 大違いになっていた。
今は休み時間。
勉強を している私の耳に、
欠かさず写真を撮る 音と陰口が聞こえる。
○○.
そんなの、もう溜息の 習慣になっていた。
そんな時 ——
??.
聞き慣れた声が 私の耳をくすぐる。
何故だかわかんないけど、 この声を聞くと、
少しだけ、 精神が落ち着けた。
聞き慣れてるからかな。
??.
ゆっくり振り返った 私の後ろには、
出会った当初は見た事の ない様な笑顔で微笑む、
🍑じぇひょん.
“ ちょん・じぇひょん “ だった。
私が振り返った瞬間、 写真の音が更に鳴り響く。
そんな音も 聞こえないかの様に、
じぇひょんは、ただ、
嬉しそうな笑みを 浮かべていた。
「助けてやろうか?」
その話をした時から、
何らかと私に 付き纏って来ていた。
いつから仲良くなった のかわからないけど。
○○.
🍑じぇひょん.
○○.
🍑じぇひょん.
🍑じぇひょん.
そう言って、 私の頭に手を置いた。
🍑じぇひょん.
🍑じぇひょん.
最初、あの 喧嘩?した時より、
遥かに印象が変わった気が する・・・いや、変わった。
私にしか見せて くれないこの笑顔も、
たまーに遠回しに 慰めてくれるのも。
○○.
別に、じぇひょんと 話しているのが、
全然楽しくない 訳じゃない。
というか、正直、 楽しんでる自分がいる。
じぇひょんと 話していると、
まるで友達が出来た みたいな感覚で、
今、 遠ざけてしまうのも、
何かの理由があるん だと自分で思ってる。
キーンコーンカーンコーン
そんな事思ってたら、 すぐに予鈴が鳴る。
🍑じぇひょん.
🍑じぇひょん.
彼は、耳元で そう言いながら、
手を振って教室から 去っていった。
遠ざかって行く 彼の背中を見ながら、
私は、呟いた。
○○.
- 有名同士の三角関係____ 6 -
- 終わり -
コメント
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んふすきんふだいすきんふあいしてる
もしかしてジェヒョンとくっつくの!?続きが楽しみ♡