────息が苦しくなるほど
人がいるホームを抜けると
かつての故郷が、見えてくる
木陰が揺れ
漣は海に映え
鬱陶しいほどに虫が鳴く
…そんな場所だ
祖母の家
昼
白波 渚
渚の叔母
渚の叔母
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
渚の母
渚の叔母
渚の母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
叔父の幽霊
白波 渚
叔父の幽霊
白波 渚
叔父の幽霊
白波 渚
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
渚の叔母
白波 渚
叔父の幽霊
白波 渚
白波 渚
白波 渚
叔父の幽霊
叔父の幽霊
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
渚の母
渚の母
白波 渚
客間
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の叔母
白波 渚
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
チリン……
ありがとうございましたーっ
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
少し、ベタついた風が
頬を掠めた
微かに、鴉の鳴き声が聞こえた
西日がチリチリと肌を照らした
──もう、夕方なのだろうか
涼し気な空気が
私を襲った
波の音が聞こえる
───やがて、視界が開けた
そこは──────
白波 渚
──綺麗な海だった
白波 渚
白波 渚
吸い込まれそうな青と群青が
白い雲によって、成立していた
ただ、目を見開いてしまうのは
この景色が、まるで幻想みたいだったから
白波 渚
思わず、心地よい音を立てる波へ近づこうとした時のことだった
白波 渚
白波 渚
振り返ったら
「君」を見つけたのだ
狐のお面を被り
人間とはかけ離れた見た目をしていた
質のいい髪が、サラサラ揺れて
私を、お面越しに見て
確かに、そういったのだ
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
身体は透けていても
深い青の装束だけは、はっきりと分かる
神様
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
神様
神様
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
神様
白波 渚
神様
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
不意に、息が苦しくなった
まるで、溺れているみたいに
神様
冷や汗が背中を伝う
何か、気味の悪い感じが
私の中で渦巻いている
神様
耐えられない、苦しい
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
波浪神社
白波 渚
神様
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
渚ーーっ!!
白波 渚
渚の母
渚の母
渚の母
白波 渚
白波 渚
白波 渚
渚の母
渚の母
渚の母
白波 渚
白波 渚
白波 渚
渚の母
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
叔父の幽霊
白波 渚
白波 渚
神様
叔父の幽霊
白波 渚
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
神様
神様
叔父の幽霊
神様
叔父の幽霊
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の母
渚の叔母
渚の母
渚の母
渚の母
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
白波 渚
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
渚の叔母
白波 渚
それとなく会話を続けていると
少し古い型のテレビから
地域のニュースが流れてきた
──8月16日、お盆の最終日に、
相模原町で海上打ち上げ花火を開催するようです。
今のところ、天気予報では晴れと出ているので、開催が楽しみですね。
花火は19時から、1時間の打ち上げとなるそうです。
相模原町では16時から波浪神社付近で歩行者天国となり……──
波浪祭りも開催される予定です。
これは期待が高まりますね〜。
えぇ、そうですね。
…はい、では次のニュースです─────
白波 渚
白波 渚
「波浪祭り」
相模原町で昔から続いている伝統行事である
道路に屋台が所狭しと並び
それだけでも充分盛り上がるのだが
大トリはやはり、海上での打ち上げ花火だろう
渚の母
白波 渚
渚の母
白波 渚
渚の母
渚の母
渚の叔母
渚の叔母
白波 渚
白波 渚
渚の母
渚の叔母
白波 渚
客間
夜
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
神様
神様
白波 渚
白波 渚
神様
神様
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
神様
白波 渚
白波 渚
白波 渚
白波 渚
神様
神様
神様
白波 渚
神様
白波 渚
神様
神様
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