ホモサピエンス。それは地球上の支配者。
古代人の種族名として見るなら私たちの祖先。
ホモサピエンスが繁栄した古代には同属にも複数の種族がありました。
ネアンデルターレンシス、ケプラネンシス、ルゾネンシス、等々。
一般的には聞きなじみのない名前の種族でも、当時はサピエンスと生存をかけて競争をしておりました。
そして現代、生き残っているのはサピエンスのみ。
のはずでした。
人類の敵として恐れられてきた少女たち──絶滅したはずの人類種族“フローレシエンシエス”。
彼女たちは、ある小学校教師・雨倉龍之介の“新生”をきっかけに、世界との関係を静かに変え始める。
児童たちと過ごす平凡な日常は、ある夏の日、突然崩れた。
雨倉の体から発現した異常な理力を察知し、特対局が武装部隊を送り込む。
銃撃が校庭を覆う中、少女・藤条小夜は雨倉を守護し、彼を島へと転移させる。
辿り着いた島の居住区は、神秘と古代文明の記憶が眠る聖域。
そこで雨倉は、自身が“フローレシエンシスとして新生した存在”であることを知らされる。
彼を迎えるのは、かつてより今もなお人類から滅びを望まれている少女たち──。
日常と神秘が交錯し、古代文明の残響が目覚める。
異質な文明から生まれた強大な力に怯える者、我が物へと狙う者。
雨倉龍之介は、世界の理力が再び動き出す中心へと歩み始める。