『ずっと、隣。』
隣の部屋に住む、幼馴染の白石凪と黒瀬朔。
寝坊した凪を朔が起こし、学校へ向かい、帰ればまた隣同士――そんな変わらない毎日を、二人は当たり前のように過ごしていた。
けれど、高校生活の中で進路を考える時期を迎え、凪は「自分だけが何も決まっていない」と焦り始める。
いつまでも続くと思っていた二人の毎日にも、少しずつ変化の影が近づいていた。
雨の夜、不安を抱えた凪に朔がかけた言葉は、二人が幼い頃から積み重ねてきた時間を思い出させる。
「凪がどこ行っても、隣の部屋にいるけど」
変わっていく未来があっても、二人の距離まで変わるとは限らない。
何気ない朝、くだらない会話、いつもの「隣」を大切にしながら、二人は少しずつ未来へ歩き出していく――。