君だけが、僕の世界
(短編なんで、なんでヴィラン堕ちしたかは想像に任せます。)
誰も、僕たちを救ってくれなかった。
ヒーローに憧れていた無個性の少年、緑谷出久。
そして、誰よりも強く、ヒーローを目指していた爆豪勝己。
もし、あのとき誰かが手を差し伸べてくれていたら。
もし、あのとき誰かが二人の痛みに気づいていたら。
二人は今頃、ヒーローとして隣に立っていたのだろうか。
「ヒーローなんて、大嫌い」
そうして二人は、ヒーローになるはずだった道を捨てた。
ヴィラン名は、デクとダイナマイト。
無個性で戦闘には向かない出久と、圧倒的な力を持つ勝己。二人は互いを支え、守り、誰にも渡さないと誓い合う。
「出久の隣は、俺だけだ」
「……うん。僕には、かっちゃんがいるもん」
世界がどれだけ二人を拒絶しても、どれだけ二人が悪だと呼ばれても。
もう、互いだけは手放せない。
これは、救われなかった二人が、互いを唯一の居場所にしてしまった物語。
「俺たちで最恐のヴィランになろーな♡」