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君の体から花が溢れる時第15話

第1話 - 君の体から花が溢れる時第15話

113

2019年06月28日

#恋愛

#同級生

#告白

#奇病

#長編小説

かりん

まき

夜の屋上にて

まき

あっ…！！

まき

怜！？どーしてここに…？

怜

まきに会いたくなってさ…

怜

でも部屋にいなかったし、もしかしたらって思って来たら本当にここにいた

まき

そんなんだ…

怜

日曜…楽しみだね！

まき

う、うん！

まき

(体に浮いた花のこと)

まき

(怜に言うべき？)

まき

(でも…怜を悲しませたくないし…)

何かを考えているまきを見て

怜

まき？

まき

えっ！？な、なに？

怜

いや、なんかボーッとしてたから、

怜

何か悩み事？

まき

あ、う、ううん

まき

なんでもないよ！！

怜

…ほんと？？

まき

うん！

まき

ほんとほんと！

まき

(やっぱり…怜には言えないよ)

怜が小さく笑って

怜

なんだ

まき

ごめんね？

怜

いいんだ

怜

何かある時は

怜

俺が話を聞くよ？

まき

ありがとう

まき

(怜は、優しい、泣きたくなるくらい)

まき

(優しくて、何もかも話したくなる)

まきの目が少し潤った

まき

…！

まき

(だめ！泣いちゃ！)

まき

(もう泣かないって約束したのに)

怜

まき？やっぱりなんかあった？

まき

…！！

まき

何も無いよ！

涙を必死に堪え、震える声でまきは言った

まき

きょ、今日はなんか疲れたからもう戻るね！

怜

え？まき？

まき

じゃあね！バイバイ！

まきは階段を急いで降りた

怜

ちょっと待って！？

怜

まき？

怜は階段をかけ下りるまきの手首を掴んだ

怜

なんか、、怒ってる？

まき

え…怒ってないよ？

まきは顔を怜の方に振り向かない

怜

まさか…泣いてる？？

まきの体がビクっと震えた

怜

大丈夫？？

怜

何があったの？

まき

やっぱり…

まき

夜なんて、大っ嫌い

怜

え？

まき

(もういいや…怜に全部言っちゃおう)

まきは怜の方に振り向いた

怜の顔を見た瞬間、まきは涙を堪えられなくなってしまった

まき

(涙が…我慢しないと)

怜

まき…

怜は優しくまきの涙を拭った

でもまきの涙は次から次へと溢れてきた

まき

うぅ…うっ…うっ…

怜

(まき…どうしたんだろう)

怜

(こんなに泣くなんて…)

怜は思わずまきをハグした

怜は優しくまきの頭を撫でた

まき

(怜…)

まき

(なんで…こんなに胸が痛いんだろ…)

まきも怜の背中に手を回した

怜の背中はまきが思った以上に大きく、たくましかった

まき

(なんか、安心する)

怜

落ち着いた？

まき

うん

怜

それで、どうしたの？

ハグしたまま怜は聞いてきた

まき

私ね、

まき

花がもう1つ体に浮かんできたの…

怜

え…

まき

それを吉岡先生以外の人に言えなくて

まき

つらかった

怜

お母さんとかには言わないの？

まき

お母さんは私の病気が治るって信じ切ってるの、狂ってるくらい

まき

私の病気がもう絶対治らないって事知ってるのに

まき

私は必ず治るって信じて励ましてくれるんだけど、

まき

正直つらい

怜

そうなんだ…

まき

友達とか、弟と妹とかにも言えなくて

まき

つらかった

怜

それはそうだよね

まき

でも、いつもは耐えてたの

まき

とても苦い薬を飲む時も

まき

泣きたくなるくらい痛い検査や注射も

まき

それに、余命6ヶ月って吉岡先生に言われた時だって、

まき

私は泣かなかった

怜

……頑張ったね、まき。

まき

うん…

まき

でも、怜に会うと

まき

変わったの

怜

え？

まき

病気のことを考えるだけで

まき

すごく悲しくて、夜はいつも泣いてた

まき

怜に会うだけで、

まき

なんで私がこの病気にかかったんだろう

まき

って思って自分の悲惨な運命を呪ったりもした

怜

まき…

まき

でもね、

怜

え？

まき

怜にあって初めて心の中で考えていることを話したの

まき

怜に会って初めて、

まき

はやく明日になってくれないかな

まき

って思った

まき

それに、

まき

私が悲しんでいる時は怜も一緒に泣いてくれたし、

まき

私のために泣いてくれた

まき

私は怜に出会ったことを神様に感謝してるよ

怜

まき…

怜はまきの顔を見つめた

涙を流した跡がうっすらみえた

まき

私はね

まき

いつの間にかいつも怜のこと考えてたの

怜

そうだったのか？

まきは悲しそうに頷いた

まき

私は…

まき

怜の事が好きになっちゃったみたい

怜

……!!!

まき

ごめんね

まき

もうすぐ死ぬ人に告られても、嬉しくないよね

まきは怜の背中に回した手をほどいた

怜

…そんなことない

まき

え、怜？

怜

俺だって、まきのこと…ずっと好きだった

まき

……

まき

嘘つかなくていいよ？

怜

嘘なんかじゃない！

怜

本当にまきの事が好きだった

まき

え…？

怜

あの時の陸部の大会でまきにあった時、

怜

俺にはすごい眩しい人に見えた

怜

あの時からまきのことが好きだったよ

まきの顔は真っ赤になってしまった

まき

怜…

怜

まき…

さて、この後はどうなるのか！！

ハートが200❤️来たらまた投稿します！

お願いします！！

この作品はいかがでしたか？

113

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でも歳が近いですね！

ちなみに、男子ですよ！？笑

高一です！！✨先輩ですな(๑•̀ㅁ•́ฅ✧

かりん

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