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過去を変えた未来

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過去を変えた未来

1 - 過去を変えた未来

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2021年08月11日

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この御輿に乗りなさい

サリ

はい、

サリ

父上、母上今までありがとうございました

サリが一国の妃になることができるなんて、

しっかり、世子様を支えるのよ

サリ

はい、母上

御輿に乗り、私にずっとついていた ヘランは、王宮付きの者と王宮まで歩いた

夜明けの婚約式に合わせて

それも静かすぎるくらいだった

ヒュー

何か聞いたことがある音

グス

私の脇腹を直撃していた

王宮の騎士

すぐにお嬢様を助けろ

王宮の騎士

盗賊だ

ヘラン

はい、

ヘラン

お嬢様、早く外に出てください

ヘランは、御輿の扉を開けて茫然としていた

王宮の騎士

ヘランさん、早く

ヘラン

は、はい

ヘラン

お嬢様、矢が刺さっています

ヘラン

私は、どうしたらいいですか?

ヘラン

すぐ、助けを…

サリ

ヘラン、早く父上と母上にこのことを伝えて

サリ

そして、今まで育ててくれてありがとうございますと

ヘラン

何をおしゃっているのですか?

ヘラン

お嬢様は、死にません

ヘラン

だから、どう…

サリ

ヘラン、あなたにも感謝してるわ

サリ

いつも、面倒ばかりやらせてしまって

ヘラン

また、いつもみたいにしてください

ヘラン

お願いです、お嬢様

サリ

早く、行って

ヘランは、走って助けを呼びに行った

私は、御輿の中少し見える月が紅く見えた

私を守るために闘う騎士たちの声が遠のいた

目が覚めると煌びやかな部屋の中に居た

今までとは、違うことが確かにわかった

サリ

え?

サリ

何、ここ?

サリ

私、生きてる?

サリ

それとも、死んだ?

きれいに整理してあるふわふわした四角い物やチクタクチクタクとなっている丸い形の物がぶら下がっていた

そして、私は、宙に浮いているようだった

四角い何かの上に居て浮いているようだった

確かめなきゃ、

死んだのなら、ここがどこなのか

そういえば、巫女が

あの世とこの世以外に

過去と未来を行ききできる

と言っていた

もしかして、ここは、

サリ

未来?

使用人

旦那様、奥様が部屋から出てこられません

工藤 宗

そうか、分かった

工藤 宗

朝食の準備を頼む

使用人

はい、

工藤 宗

準備をしたら、今日は帰ってくれ

使用人

分かりました、

華やかな部屋

別々にした寝室

妻に苦労がないようにと用意した使用人

全て妻の為なのに

何が気に食わなくて部屋から出てこないのだろうか?

未来なら私は、誰?

トントントン

誰かがノックをしてる

私以外に誰か住んでるの?

勝手に1人だと思ってた

工藤 宗

紗耶、おはよう

工藤 宗

入るよ

おっとおっと、勝手に入ってくるの?

そんなに親しい人なの?

工藤 宗

やっぱり、起きてるじゃないか?

工藤 宗

起きて来ないから、怒ってるのかと思ったよ

怒る?

誰かわからない人を?

どうしたらいいの?

工藤 宗

どうした?

工藤 宗

体調でも悪いのか?紗耶

サリ

あの、

サリ

さっきから何を言ってるんですか?

サリ

私は、誰で

サリ

貴方は、誰で

サリ

ここは、どこですか?

工藤 宗

ここは、僕たちの家で

工藤 宗

僕の名前は、宗で

工藤 宗

君は、紗耶だよ

やっぱり、私、死んだんだ

工藤 宗

紗耶、さや

工藤 宗

どうした?

私は、意識を失ってしまった

巫女

未来に行かれた

巫女

余計な邪魔をしなければ、あの方も辛くはなかった

巫女

天の意志に逆らうことがどれほど恐ろしいかいずれ分かる

巫女

今、得た座が永遠でないことをいつか、知る時が来る

巫女

私は、傍観することしかできません

過去を変えた未来

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