短編

今年の梅雨入り、いつかな

なんて現実逃避をしつつ歩いていた

年月は流れるのがとても早い

もう5月も後半に差し掛かっていた

じめっとした暑さに乾いた風

相性がいいのか悪いのか

果たしてどっちなのだろうか

乾いた風と共に空気を切った私の髪の間から

恐ろしくなるほど美しい空を見た

空を見ていると、自分がちっぽけに見える

何のために生きて、なんのために死ぬのか

そんな下らないことで雁字搦めにされている人生に少し息が詰まっていた

何にも理由がついてまわり

ある日突然意味が無くなる

あぁ、つまらない

でも、死ぬのはもっとつまらない

曖昧、でも、気楽

今日も帰るしかない

私が、私の形を保って死ぬ為に

笑顔張りつけて、媚びて生きよう

じめっとしているのは、私の精神かもね

そんな言葉、自分に投げつけた

学校帰りの、夕方