姉さんと母さん　クロノアさんとリアム看守

何もされてないのに

まるで刃を向けられてる気分だ

まぁ､本当はわかってるんだが…

取り繕った笑みをこちらに向けてくる

それと同時に周りの奴らが少し騒ぐ

まるで耳がついてないな

不意に名前を呼ばれる

驚きと不安と恐怖で声が出ない

笑ってる

けど

笑ってない

怖い

怖いよクロノアさん

ぺいんとさん

なんで

あの人って？

道化師？

なんでｯｯ…！

なんだか感じた事の無い怒りが湧き上がる

その怒りの矛先は2人に向けるしか無い

エディ看守が扉に駆け寄り取っ手を手に取る

しかし､ガチャガチャと言う音しか鳴らず開く気配はない

辛いよ

道化師の言いなりになるのは辛いよ…

だけどｯ……！

なにがだよ

結局死人の未練を利用してるだけじゃないかｯ…！

「母さんは望まない」？

そんなのｯ…そんなのｯｯ………！

根気を振り絞って､洗脳の隙間を通って､伝える

伝えなきゃ

伝えなきゃｯｯ！！！！

目に灯っていた青い炎が

黄色い炎に変わっていく

その言葉と共に意識が消えていった