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#はいきゅー!!
月枝春@低浮上
24
翌日
昼休み
璃杏はいつも通り窓際の席でお弁当を食べていた。
《今日はからあげもはいっとう》
《これもすきやからうれしい》
教室ではクラスメイトが楽しそうに話している
クラスメイト
クラスメイト
クラスメイト
︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎
クラスメイト
クラスメイト
璃杏はその声を聞きながら、小さく窓の外へ目を向けた。
《今日もええ天気》
《午後眠くなりそーやな》
頬杖をつく
その時だった
廊下から賑やかな声が聞こえた
<昼練間に合うんか?
<お前が歩くの遅いんじゃい
<どっちもかわらん
《排球部や》
璃杏はちらっと廊下をみる
ちょうど侑とめがあった
宮侑
侑が軽く手を挙げる
宮侑
《あ、え?》
《わたし?》
黒木 璃杏
慌てて立ち上がり侑たちの方へ行く
《声小さかったよな》
《聞こえた、よね?》
︎︎
侑はにっと笑う
宮侑
黒木 璃杏
治も軽く頭を下げる
宮治
黒木 璃杏
《敬語》
《後輩やのに敬語になってまう》
《まぁいっか》
それだけの短い会話
黒木 璃杏
そういい角席に戻る
その様子を見ていた2年生たちは驚く
他部員
角名倫太郎
他部員
宮侑
宮治
<勝手に怖い人やと思われとるだけちゃうか。
璃杏はその言葉が少しだけ聞こえた。
《怖く見えてるんかな》
《そんなつもり全くないんけど》
《やっぱ笑えってこと?》
《わたしにはきびしい》
キーンコーンカーンコーン
チャイムがなる
宮侑
そう言って体育館に向かう2年生たちを
璃杏は横目で見送る
放課後
体育館
「「「おねがいします!」」」
部員全員の声が響く
璃杏はマネージャーの仕事を一つずつこなしていた。
《タオル置いて》
《ドリンクもだいじょーぶ》
《今日は昨日より動けとる気がする》
そんな時だった
部室前に置かれたボールカゴが目に入る。
《あ、あれはこばんと》
もち手を握り力を入れる
黒木 璃杏
持ち上がった
1歩踏み出す
2歩、3歩
《おもい》
《思ったより重い》
腕に力が入る
《あとすこし》
黒木 璃杏
その瞬間
ぐらぁ__
ボールかごが傾く
黒木 璃杏
北信介
ガシッ
ボールかごを支える手
同時に璃杏の肩を支えられる
倒れることはなかった
璃杏はゆっくり顔をあげる
目の前には北がいる
黒木 璃杏
《近い…》
《北さん》
《え、ちか》
心臓が一気に早くなる
黒木 璃杏
北信介
北はボールかごをもちなおす
北信介
北信介
北信介
おだやかな声
怒ってるわけでも
責めている訳でもない
ただ、当たり前のようにそう言った
黒木 璃杏
《また助けてもらった》
《なんでこんなに優しいんやろ》
《心臓、うるさい》
耳が赤い
北はそんな璃杏の様子を見て小さく視線を向ける
北信介
北信介
北信介
それ以上は考えなかった
ボールカゴを運び終えると、いつも通り練習へ目を向ける。
けれど
璃杏がちゃんとついてこれているか
ほんの少しだけ北は璃杏を気にかけるようになった
一方、璃杏は
《なんなんやろ》
《心臓がおさまらない》
黒木 璃杏
そう呟いて、自分の頬を触った
熱くなっている気がした
その理由はまだわからない
──第5章 END
コメント
1件
うわ、璃杏の心臓がバクバクしてるの、こっちまでドキドキしましたね……! 北さんの「謝らんでええ」の優しさが沁みるし、あの距離の近さは反則ですよ(笑)。無理してるのに気づいてそっと支えてくれるの、良いキャラだなあ。続きが気になります!