前世の俺は、…人と関わることが多い、というか…
…人目につきやすい?…まあそんな感じの仕事をしてたんだよね。
それで、沢山の人と関わるもんだから、…反感、っていうのかな。
要は、…俺の事を良く思わない人?
…そういう人達も居て、
それで、俺、その人達に虐められてたのね。
その人達は、俺が人より多く仕事を貰って調子に乗ってると思ったらしくて。
もちろん、調子に乗ってるなんてことは無くて、むしろもっと頑張らなきゃって思ってたんだけど。
でも、それを話しても、その人達は信じてくれなかった。
おかしい、って思ったんだよね。
その人達とは一応仕事仲間だったんだけど、なんか…職種?…が違かったから、
仮に調子に乗ってたとして、あんたらには関係ないじゃん、って。
でも、口答えしたらもっと酷いことされると思ってたから、何も言えなかった。
誰かに相談しても、皆そんな訳ないでしょの一点張り。
誰も相手にしてくれなかった。
誰も信じられなくなって、
明日が来るのが怖くて、
逃げ出したいけど苦しいのは嫌で…
そんな、言ってしまえば地獄のどん底みたいな日々に
俺の心は壊れかけてた。
でもそんな時、手を差し伸べてくれる人がいたんだ。
『知ってる?辛いことも、悲しいことも、分け合えば楽になるんだよ。』
『だからさ、俺を頼って?』
俺達を救ってくれた言葉。
あの日から一度も忘れたことなんかない。
あれが偽りの言葉だって分かっても、
そんなことどうでもいいって思っちゃう程
眩しくて暖かいと、そう感じたんだ。
ねぇ、
ふっか。
ごめん。ごめんね。
嘘ついてごめん。本当のことを言えなくてごめん。
こんな最低な俺で、本当にごめんね…
…でも、まだ駄目なんだ。
皆の事を救う為に、まだ真実は隠させて。
全て終わった後、嫌いになってもいいから
だから、今だけは_
嘘。佐久間は罪なんて犯してない。
だって、俺が殺し合うように仕組んだんだから。
佐久間が照を殺したのも、俺が『殺さないと殺される』というルールを課したせいだから。
だから、罰を受けるべきなのは俺だけだ。
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