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前世の俺は、…人と関わることが多い、というか…

…人目につきやすい?…まあそんな感じの仕事をしてたんだよね。

それで、沢山の人と関わるもんだから、…反感、っていうのかな。

要は、…俺の事を良く思わない人?

…そういう人達も居て、

それで、俺、その人達に虐められてたのね。

その人達は、俺が人より多く仕事を貰って調子に乗ってると思ったらしくて。

もちろん、調子に乗ってるなんてことは無くて、むしろもっと頑張らなきゃって思ってたんだけど。

でも、それを話しても、その人達は信じてくれなかった。

おかしい、って思ったんだよね。

その人達とは一応仕事仲間だったんだけど、なんか…職種?…が違かったから、

仮に調子に乗ってたとして、あんたらには関係ないじゃん、って。

でも、口答えしたらもっと酷いことされると思ってたから、何も言えなかった。

誰かに相談しても、皆そんな訳ないでしょの一点張り。

誰も相手にしてくれなかった。

やだ…たすけてっ…!

もうこんなの嫌だよ…!

誰か…誰かっ……!

誰も信じられなくなって、

明日が来るのが怖くて、

逃げ出したいけど苦しいのは嫌で…

そんな、言ってしまえば地獄のどん底みたいな日々に

俺の心は壊れかけてた。

でもそんな時、手を差し伸べてくれる人がいたんだ。

 

今まで、辛かったね。

 

でも、もう大丈夫

 

俺が居るよ

……、!

……その人って、

…、

『知ってる?辛いことも、悲しいことも、分け合えば楽になるんだよ。』

『だからさ、俺を頼って?』

俺達を救ってくれた言葉。

あの日から一度も忘れたことなんかない。

あれが偽りの言葉だって分かっても、

そんなことどうでもいいって思っちゃう程

眩しくて暖かいと、そう感じたんだ。

ねぇ、

ふっか。

…佐久間、だよ。

俺を救ってくれたのは、佐久間。

ごめん。ごめんね。

嘘ついてごめん。本当のことを言えなくてごめん。

こんな最低な俺で、本当にごめんね…

…でも、まだ駄目なんだ。

皆の事を救う為に、まだ真実は隠させて。

全て終わった後、嫌いになってもいいから

だから、今だけは_

阿部ちゃん……

……阿部ちゃんっ、俺…

どうしたの、?

俺…本当は霊媒師なんかじゃないんだ……っ、!

俺は人狼なの、…っだから、!

佐久間さんを殺したのは……俺だ………ッ

ごめんっ、ごめん阿部ちゃんッ……!

……

ごめんじゃ済まないことなんて分かってる……!

分かってるし、許さなくてもいいけどっ…でも……!

…めめ、

なんで泣いてるの…?泣かないでよぉ、笑

え、?

俺は別に、怒ってないよ?

っでも…佐久間さんは、阿部ちゃんを救った人なんでしょ…?

確かにそうだね

じゃあ、っ、

でも、佐久間は今世で人を殺した。そうでしょ?

……それは、

前世でどんな良いことをしてようと、今世で人を殺した…罪を犯してしまった事実は変わらないでしょ?

なら、それ相応の罰を受けるべきだよ

嘘。佐久間は罪なんて犯してない。

だって、俺が殺し合うように仕組んだんだから。

佐久間が照を殺したのも、俺が『殺さないと殺される』というルールを課したせいだから。

だから、罰を受けるべきなのは俺だけだ。

だから、めめのしたことは間違ってない。

それに、仲間である佐久間を処刑させたってことは、めめは明日名乗り出るつもりだよね

、!…うん、

残酷な選択をさせてしまって、ごめんね。

……なんで阿部ちゃんが謝っ_

ありがとう、めめ

……っ、

…実は、

この話には、続きがあるんだよね

聞いてくれる?

っ、もちろん…!

ジンロウゲーム2 ー9色のリモニウムー

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