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カラダの関係は、お試し期間後に。

第40話 - カラダの関係、お許し下さい！[葵の実家編]Pt.1

2021年08月15日

#ドラマ

#大人ロマンス

#ラブコメ

#ちょいエロ

#ツンデレ

#BL

クリオネ

綾乃

…ッはぁ、はぁ、はぁ…っ

綾乃

…あ……っ！！

──ギシギシと揺れるベッドの上で、綾乃はシーツをギュッと握りしめて息を荒げていた

パンパンパンパンパンパン！…

綾乃

あぁぁあっ…ァァァ…んっ！！

シーツに這いつくばって突き上げたお尻を掴まれ、容赦なく打ち付けられる下半身

綾乃

葵っ…ダメぇぇぇっ！

綾乃

そんなに大っきいのでしちゃったら…ッオ○○コ壊れちゃうぅ…！！♡

葵

お前がそーゆうこと言うから…

葵

止まんないんだろ…っ！

パンパンパンパンパンパン！！

綾乃

…あぁぁあっあ！！

葵

ここに出たり入ったりするたんびにさ…

葵

聞こえる？…このイヤラシイ音…♡

ﾇﾁｭｯ…ﾇﾁｮｯ…ﾇﾁｮｯ…

綾乃

やっ…やだぁ…っ！////

葵

お前が俺に後ろから犯されてビショビショになっちゃってるからでしょ？

葵

…このドエロ♡

綾乃

ぐっ…////

綾乃

も、もぉ…っそんなことばっか言って私のこといじめないでよっ…！

葵

ごめんごめん、つい…（笑）

葵

でもやっぱ、俺はこっちの方が好きだな…

入っていたものを一旦抜くと、綾乃の体を仰向けにさせる

綾乃

あっ…？

葵

ちゃんと抱き合って、見つめ合いながらシたい♡

綾乃

葵…っ♡

気持ちが直に伝わるようなキスをされると同時に、優しくまた挿入される

葵

ねぇ……俺のこと、好き？

綾乃

…う、うん////

葵

じゃあちゃんと言ってよ…

綾乃

すっ……好きっ…////

入ってきたものが、激しく動き出した

葵

そんなの…足りないっ…

葵

もっと、俺のことでいっぱいになって？綾乃…っ！

綾乃

…あ♡好き…っ

綾乃

大好きっ…葵…っ！！

葵の首の後ろに手を回して、二人は激しく愛し合うのでした…

────・・・

綾乃

…ねぇ、葵

葵

んー？

綾乃

あ、あのね…

綾乃

そろそろ、葵の…実家にご挨拶に…行かない？

綾乃

お父さんはともかく…お母さんやお兄さんとは連絡、取れるんでしょ？

葵

………

綾乃

どうしても葵が嫌だって言うなら無理にとは言わないけど…

綾乃

このまま何も報告も挨拶もしないまま結婚しちゃって…ほんとにいいの？葵は…

葵

……いいよ、別に言わなくても

綾乃

どうして…？

葵

あの人、俺のことなんかにあんまり興味ないみたいだからさ

葵

まともに取り合う気もないと思う

綾乃

「あの人」って…お母さんでしょ…？

葵

…それに、あんな仕事だから会う以前に連絡取れるかどうかもわかんないし

綾乃

……っ

綾乃

…ねぇ、葵が言いにくいなら私の方から連絡してみようか…？

綾乃

案外、私の口からだったら取り合ってくれるかもしれないでしょ？

綾乃

葵…？

葵

すぴー…(@￣ρ￣@)

綾乃

……オイッ

綾乃

(やっぱり…葵は昔、ご家族と何かあったの…？)

綾乃

(お母さんのこと「あの人」なんて呼んだりして…)

綾乃

(…やっぱり、無理に聞き出すのもちょっと可哀想…だよね)

綾乃

……っ

葵

………

眠ったフリをしていた葵は、思い出していた…

まだ幼かった頃、母の帰りを家で待っていたあの日々のことを。

それは、まだとても大人とは言えない幼き日々

…ガチャンッ…

………

葵

…お母さんっ！

葵

お、おかえりなさいっ！

ただいま…

葵

お母さん！聞いて聞いてっ！！

葵

あのさ、オレ…今日学校の美術の授業で先生に褒められたんだ！

葵

「お母さん」っていうタイトルで絵を描いたんだけど…

葵

すっごく綺麗で上手だって先生がっ───

ごめんね葵、お母さん…疲れてるのよ

葵

あっ…

葵

ご飯、作って置いてあるからっ！

そう…ありがとう、いただくわね

葵

………

葵

今日はちょっと頑張って、ビーフシチューにしてみたよ！

葵

レシピ見ながら作ってみたらさ、案外簡単だったんだ！

そうなの…

葵、あなたは…

何でも一人でできる、賢い子ね

葵

……うん

葵

お母さんのおかげだよ！

潤

あ、お母さん帰ってたんだ？

あら潤、ただいまっ！

今日は展覧会にも立ち会ってきたから、ちょっと疲れちゃったわぁ

潤

お疲れ様！世界的ファッションデザイナーも大変だね

…そういえば潤、あなたジュニアモデルにスカウトされたんですってね？

潤

うん、まぁね

潤

でも俺、モデルとか別に興味ないから断っちゃった

あら、どうして？

ファッションモデルをしながらデザインを学ぶことだってできるのよ？

葵

………

葵

(オレだって、デザイナーになりたくて絵を頑張ってるのに…)

潤

そう？じゃあ気が向いたらモデルやってみよっかなぁ（笑）

あなたはお母さんに顔もよく似てるから、才能だって濃く受け継いでるかもしれないでしょ？

葵

………

葵

…オレは…？

…え？

葵

オレだってお母さんの子供なんだから、お母さんに似てるでしょ…？

葵っ…

母は葵の顔を見つめると、サッと目を逸らした

そ、そうね…っ

さ、早く冷めないうちにいただきましょう？

料理上手な葵が用意してくれたんですもの

葵

……うん！！

そして、中学生になった頃…

葵

………

潤

…葵？こんなとこで何してんだ、お前…

葵

いや…別に？

潤

………

潤

なに、お前……そんな押し入れの奥から荷物出してきたりして、ここから出て行く気なのか？

葵

………

潤

…まぁ、気持ちは俺にもわかるよ？

潤

母さんは仕事が忙しすぎてしょっちゅう海外に渡っちゃうし、父さんだって幼い頃からとっくにいないし…

潤

俺たちって…いわゆる、放置子…ってヤツだったからな

葵

…兄貴は別にそこまで思う必要ないだろ

葵

俺はもう、ここで母さんの帰りを待ってるだけの子供なんかじゃない

葵

そのために、自分で何でもできるようになったんだから…っ

潤

……出て行ってどうするんだ？

潤

中学生が一人で生活するなんて、普通じゃ考えられないだろ…？

葵

じゃあ、兄貴も一緒に来る？

潤

そ、それは…っ

葵

（笑）

葵

大丈夫だって、今まで母さんから自由に使っていいって言ってもらってた金だってだいぶ貯まってるし…

葵

ちゃんと「保護者」として、母さんに保証人になってもらえたら中学生でも部屋だって借りられる

葵

新聞配達でも牛乳配達でもやってやるし、それにもう進路だって決めてあるんだ

潤

進路…？

葵

うん、高校通いながら美術藝術を専攻して…

葵

アーティストになるために、奨学金制度のある大学に進学する

潤

………

潤

ファッションデザイナーになるつもりはないんだ？

葵

ないよ

葵

「あの人」と俺は顔も似てないし、生き方も違いすぎるから

葵

兄貴はファッションデザイナー目指すんだろ？

潤

…え？ま、まぁな…

葵

…じゃあ頑張りなよ

葵

「ホシノヨウコの息子」って言えば、どこでも通用するんじゃない？（笑）

潤

お、お前っ…！

潤の彼女

潤くーん♡こんな所で何してるのー？

潤の彼女

…あれっ？もしかして……弟くんだよねっ？

葵

……うん

潤

あ、おいっ…

潤の彼女

噂には聞いてたけど、マジで格別にカッコイイじゃん…！////

潤の彼女

ねぇ、私ねっ、潤の「友達」のユカって言うのっ！

潤の彼女

よ、よろしくね〜っ♡////

葵

………

潤

……おいっ！何言ってんだよお前っ…！

葵

……ぷっ（笑）

潤

葵…テメェ…！

潤

…お前みたいな奴…どこでも行っちまえばいい！！

潤の彼女

ちょっと潤くん、何怒っちゃってんのぉ？！

潤

知らねぇよ！こんな奴…っ！！

潤の彼女

…あ！待ってよ！！

バタバタバタバタ…

葵

……ばーか

葵

……ん？なんだこれ

押し入れの段ボールの底に、見慣れない小箱を見つけた

そして開けてみると、１通の手紙と写真と一緒に、ホワイトゴールドのピアスが添えられていた

葵

これ……父さん…なのか…？！

記憶にも残っていない、父親の姿が写真にハッキリと映し出されている

葵

俺に……似てる…っ

安心したような、すがるような気持ちで写真を見つめている中、手紙に気がついた

葵

手紙…

まだ見ぬ我が子へ　父より愛を込めて

名前もわからない、俺の2人目の息子

お前の顔を見ることもなく、いなくなることを許して下さい

そばにはいられないけど、どこにいてもお前の成長と幸せを何よりも願ってる

お母さんのことをどうか、大切にしてあげて下さい

父より

葵

……父さんっ…

葵

なんでっ…

葵

なんで…いなくなったりしたんだよ…っ！！

握りしめた手紙の上に、パタッと涙がこぼれ落ちた…

半年後

…気持ちは変わらないのね？

葵

ああ

葵

もう住む部屋も決まったし、目先のことは見通せてるから

葵

一人で…やっていく

……そう、わかったわ

あなたがそこまで覚悟を決めてるんなら、私はとやかく言わない

葵

…言える筋合いなんてないからだろ？（笑）

……どういう意味なのかしら

葵

勝手に作って勝手に産んで…っ

葵

勝手に離婚して…！！

……っ！

葵

その後も都合よく俺に自立を促しといて、結局は子供なんかより仕事を選んであんたは生きてきたんだからな！

ばちん！

母からの平手打ちが頬を打つ

葵

……っ

あんたに何がわかるっていうのよ…！

私が…っ

私があの人とどんな気持ちで別れたのか、あんたに何がわかるっていうのよ！！

葵

………

葵

そんなの知らないし、知りたくもない

なっ…！

葵

離婚したからって、自分の気持ちを俺に押し付けて八つ当たりしてるだけだろ？！それって…

葵

そんなのは親子なんかじゃない…！

あ…葵っ…！

葵

あーあ、恨みごと言って出て行くつもりなんてなかったのにな（笑）

葵

父さんからの手紙に、母さんのことを大切にしてあげてくれって書いてあったんだ

手紙…？あ、あの人からの…？！

葵

でもやっぱ、無理みたい（笑）

葵

やっぱ俺…

葵

母さんとは何もかも合わないみたいだから

───！！

葵

…じゃあ、元気でね

…バタン

……っ

なんなのよ…っ！

あの人と……同じ顔して、同じセリフ吐いて出て行ったりなんかして…！！

許さない…っ！

行か…ないでよっ…！！

潤

………

か細い声で泣き崩れる母の背中を、兄の潤は静かに見つめた…

つづく

カラダの関係は、お試し期間後に。

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