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昔、昔
八大陸に
沙羅桃香という名の巫女が居ました
桃香には10人の神の使いと呼ばれる仲間と
1匹の吸血鬼が居ました
桃香は自分の大陸で悪さをしている
「サラナ」、という人間が許せなかったので
仲間全員で討伐に向かいました
討伐まで、とてつもなく遠回りをして
ついに、その日が来ました
ですが、世界は残酷です
11人で向かった、サラナの城
戦いが終わる時に、生き残っていたのは
風の神の使いと、吸血鬼だけでした
亡くなってしまった巫女に代わり
自分だけでも八大陸に戻らなくては
そう思った風の神の使いは
一旦吸血鬼と別れ
八大陸へと戻りました
たったり1人で帰ってきた風の神の使いに
大陸の民は驚きました
自分達の信じていた巫女と
大勢の神の使いが、一日にして消えたのです
民達は大いに戸惑いました
ですが、気の狂った人間は
次第にさも当然かのような思考を回しました
「あれほど強い神の使いの中で」
「風の神の使い様だけが生き残った」
「つまり…」
「沙羅家よりも、我らの主に相応しいのでは?」と
大陸の脅威であるサラナは消えたのに
自分達の恐怖に負け、沙羅の名を汚しました
まぁ、人間らしく、当然の思考ですね
それを聞いた風の神の使いは、激怒しました
沙羅家とは、彼が仕えるべきかの御方の家なのです
「もう二度と、沙羅の名を汚すな」
「沙羅家に相応しい巫女が現れるまでなら」
「この八大陸の、長になろう」
そう言い、今後の方針が決まりました
数年後、沙羅の巫女に相応しい人間が現れます
これから語られる物語は
過去に縋る風の神の使い、風魔と
沙羅家3代目巫女、沙羅仁詠の娘であり
沙羅家4代目巫女、沙羅メシンの話と
風魔の過去の、物語である
???
???
???
???
???
???
???
???
???
???
風魔
風魔
仁詠
風魔
風魔
仁詠
仁詠
風魔
風魔
???
???
???
???
???
???
そんな独り言を言って不貞腐れてると
後ろから人間以外の気配がする
もちろん、ボクくらいになると嫌でも分かる
???
???
そう、後ろの茂みに声をかけると
その茂みの中から人が出てくる
風魔
メシン
それがボクの
沙羅家4代目巫女の、名前
メシン
メシン
お気に入りの桃色の髪を三つ編みにして
いつもより深く輝く赤色の目
それが、ボクの特徴
メシン
メシン
風魔
風魔
メシン
メシン
メシン
メシン
メシン
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
メシン
ボクの部下は超がつくほど命令に忠実だ
ボクなら考えられない
少し……
……いや、だいぶ頭がおかしいのだと思う
風魔
メシン
メシン
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
風魔
メシン
メシン
メシン
メシン
風魔
そうだ、すっかり忘れていた
今日はあの刀が手に入る日だ
メシン
メシン
「白刀・白雪」
それをついに、渡してくれるのだ
小さい頃、何度あの刀が欲しいと思ったことか
あの刀には、魔性の魅力がある
その刀が手に入るというのだ
こんなことをしている場合ではなかった
メシン
メシン
仁詠
メシン
メシン
メシン
仁詠
仁詠
仁詠
風魔
仁詠
仁詠
仁詠
メシン
メシン
仁詠
風魔
風魔
メシン
はぁ…とため息をつきながら奥の部屋へ消えていく母様
ついに、白刀・白雪が手に入る
それが、ただ嬉しかった