とある倉庫(鳳来side)
あの日そう今から1週間前。 廊下で莉子にあった日
俺達は言ってしまった。 そうあいつにとって1番言ってはいけない言葉を
”要らない” その言葉に莉子はとても敏感だ。 それがあいつの弱点。
いくらあいつが優月に酷いことをしたからって、腐った性格の持ち主だったからとはいえ
要らないなんて絶対に言っちゃいけなかったんだ
あの時俺らがその言葉を言った途端、莉子の様子がおかしくなった
呼吸が荒くなり力も入らなくなって苦しそうにもがく莉子に自然と手を差し伸べた
が 涙を目にためながら俺らの手を叩くあいつをみてわかった。 それにあの怯えた顔が頭から一向に離れない
これくらいならなんて思っちゃいけなかった。 これくらい平気だと たかが言葉だと思ってた
あれから何日かたってるのに、忘れられない表情
莉子はいつも俺らの前でどんなときも弱い部分を見せずに笑っていた
なのに、それを俺達の一言で崩してしまった。
雅人
和樹
春樹
雅人
透流
透流
春樹
雅人
和樹
透流
透流
春樹
和樹
春樹
あの莉子が…? いや、その前にあれだけ俺らに何言われても否定し続けた莉子が認めることなんてあるのか?
あったとしてもおかしい。 それだけでも充分ありえないのに
莉子が冷たい顔をするなんて、信じられない。 どういうことだ? あの数分の間に莉子のなかで何が起こったんだ?
雅人と透流はそれがやっぱりあいつの本性とかって言っていたが、納得は行かない。
直樹
そう思っているのは春樹と和樹も同じようで顔色が悪い。
俺達は気づかないうちにあいつにとってのタブーをおかしてしまったんじゃないか……なんて
直樹
透流
透流
和樹
春樹
雅人
雅人
透流
透流
透流
雅人
雅人
透流
和樹
春樹
春樹
直樹
透流
春樹
和樹
雅人
雅人
雅人
直樹
和樹
優月
透流
和樹
雅人
優月
和樹
透流
優月…おれはお前を信じていいんだよな? 莉子は俺たちを裏切った。 それでいい。 それでいいんだ。
もうあいつのことは考えないようにしよう。 そう頭で引っかかっていたことに蓋をして見ないようにした。
あの日から、翔が学校に来る日は翔とひよりちゃんのところで遊ぶのが日課になっている
莉子
ひより
翔
莉子
莉子
翔
莉子
ひより
ひより
翔
莉子
翔
莉子
ひより
キーンコーンカーンコーン 佐伯先生、佐伯先生。 お電話です。 至急職員室に集まってください
ひより
莉子
ひより
莉子
ひより
ガラガラガラ…
翔
莉子
莉子
翔
翔
莉子
莉子
翔
莉子
翔
莉子
翔
莉子
♪〜♪〜
莉子
翔
莉子
莉子
こんなに楽しい毎日なんて一体いつぶりだろう
やっぱりあの頃いらいか…
あの頃はよくよく考えてみれば、私の人生の中て1番輝いてた時期かもしれない。
色のない私の世界に色をつけてくれていた彼ら
認めたくないけどやっぱり楽しかったな。
あの頃の私は親戚のおじさんたちから解放されていたのに、生きる意味も分からずただただ何となくで過ごしていた毎日
そんな自分で自分を見捨てていた私みたいなのをひよりちゃんたち以外で、初めて人として信じてもらえて
莉乃とも仲良くしてくれて、仲間にしてくれていた。
でもそんなのなんて夢にすぎなかった。
あの頃はこの前ずっと笑っていられると思っていた。 そんな考えもあっさりと崩れる。
そう。それはあの子に…あの子が私の全てを奪ったんだ。
コメント
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優月ちゃん、何か無理だわ… はるるんさん、話作るのめっちゃ上手いですね!