テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
771
351
コメント
1件
児童相談所を出発してから約二時間
日曜日で道路が渋滞していて
私はいつの間にか眠ってしまっていた
それでもいっちゃんは
私の手をずっと握ってくれて
何度も優しく頭を撫でてくれていた
郁美
郁美
拓郎
郁美
気がつくと私は布団の中にいた
車の中で眠ってしまった私を
たっくんがここまで運んでくれたみたいだった
拓郎
美結
拓郎
私が不安にならないように
たっくんはずっと手を握ってくれていて
目が覚めて直ぐに感じたのは
たっくんの手の温もりだった
拓郎
郁美
美結
郁美
拓郎
美結
郁美
郁美
いっちゃんの声に小さく頷くと
いっちゃんはキッチンへ
引き続きたっくんがそばにいてくれた
今日からここが私の家
真っ白な天井
真っ白な壁
真新しいベッド
ふかふかのお布団
お布団からはとてもいい香りがして
すごく幸せな気持ちになったけど
拓郎
たっくんがいなくなるのが怖くて
美結
たっくんの手をぎゅっと握った
拓郎
拓郎
拓郎
それでもやってくる不安な気持ち
たっくんはちゃんとわかってくれて
拓郎
美結
私を抱き上げて連れていってくれた
郁美
拓郎
郁美
拓郎
郁美
拓郎
食卓に並べられたいっちゃんのごはん
できたてホカホカのごはんとお味噌汁
お弁当にはなかったコロッケ
美結
口の中いっぱいにコロッケを頬張って
拓郎
郁美
でも二人は怒らずに
優しく見守ってくれていた
私が一人にならないように
必ずどちらかがそばにいてくれて
手をぎゅっと握ってくれる
郁美
本当は三人で入りたかったけど
狭くて入れなくて
郁美
お風呂から上がってベッドに行くと
郁美
拓郎
三人で川の字になって眠った