テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

一覧ページ

嘘

第11話 - 嘘11

100

2021年05月04日

#ドラマ

#青春恋愛

#嘘

#切ない恋

七乃爾李隠ﾅﾅﾉｿｲﾝ

俊介

、

俺は、遠くから君たちの様子を見てた

君たちがお互い好きなのは、なんとなくわかる

でも、俺も香苗との約束を守りたい

どんなことをしてでも香苗と香苗の好きな人との関係をきってもいいのか？

俺は、香苗には弱いようだ

こんなにもチャンスがあったのに気持ちを伝えてない

嘘でもいい

俺が今日も明日も香苗の彼氏だ

優人

そうでしたか、なら、よかったです

俊介

香苗から聞きました、前の彼氏だったと今でも追いかけ回してるようですね

優人

ハハ、そんな風に思ってたなんて知らなかったです

優人

僕もまだまだだな

俊介

もうやめてあげてください

俊介

香苗もかなり迷惑がってたので

優人

そんなつもりは、なかったのにすいません

優人

そうですよね、香苗にはもう新しい彼氏が居るから僕が居る必要は、ないですね、

優人

ゴメン、香苗

香苗

そんな、謝らないで

香苗

私も言えなかったから

優人

でも、課題とかあったりした時は、連絡しますから

優人

それぐらいは、許してくださいね、先輩、香苗？

俊介

あぁ

香苗

うん、それぐらいなら

これでいいだろうか？

いっそのこと本当の彼氏になれたら良かったのに

香苗

疲れた

なんか、今日は、やけに疲れたな

偽彼氏なんであんなふうに言ったんだろう？

別に迷惑なわけじゃなかったのに

連絡も少しだけ口説いてくるのも

結局、私優人に嘘なんてつけてないじゃん

なんだかんだいって、先輩が助けてくれた

これで、良かったんだ、優人ときっぱり別れるために

でも、今日、会ってくれた感謝ぐらいならいいよね？

香苗

今日は、会ってくれてありがとう！

優人

うん

香苗

先輩のこと知ってた

優人

うん

香苗

いつから？

優人

かなり前から

香苗

付き合ってることは？

優人

知らなかった

香苗

そうなんだ、今までありがと

優人

うん、

優人

こちらこそ、これからはもう何もしないから安心して

私は、優人と別れて本当に良かったのだろうか？

こんなにあやふやな終わり方で私は、後悔しないのかな？

私は、いつからこんなにずるくなったんだろう？

たぶん、こんなことを考えている時点で私は、まだ好きなんだ

私は、時の流れに身を任せてみることにした

菜穂

やっと見つけた

あれから、1ヶ月が経った

飴とクッキー、どっちを食べようか、それとも両方食べようか？

菜穂

久しぶり、優人くん

懐かしい声がした、

僕は声をかけられた方を向いて、

優人

あ、

優人

えっと、

菜穂

菜穂だよ

あ〜、そうだ

こんな感じの声だった

女性って感じの優しそうな声をしてたんだ

優人

久しぶりです、

優人

菜穂ちゃん先生

菜穂ちゃんは、僕の中学と高校の家庭教師だった

そして、兄の彼女だ

仲良くしなきゃとは思うけど兄の彼女だと思うと気まずくなってしまう

菜穂

相変わらず、先生なんだね！

優人

すいません、抜けなくって

菜穂

大丈夫、ちょっと悲しいけど

優人

やっぱり、ですよね

菜穂

まぁ、それはおいといて今日は、優人くんに話しがあってきたの？

優人

え？

優人

なんですか？

優人

話しって？

菜穂

まだ、絵は描いてる？

優人

いえ、今は、描いてません

菜穂

もう一度描かない？

優人

描く気はもうありません

菜穂

私が優人くんの才能をかっているのは知ってるよね

優人

それは、覚えています

優人

僕に絵の楽しさを教えてくれたのは菜穂ちゃん先生だから

菜穂

それでなんだけど私の力になってくれない？

優人

僕に出来ることなら出来る範囲でなんでもします

菜穂

ありがとう！

菜穂

そう言ってくれると思った

菜穂

大丈夫、優人くんが出来ることだから

優人

なんですか？

菜穂

留学しない？

優人

え？

優人

どういう意味ですか？

菜穂

優人くんの絵の才能を開花させるの

優人

それは、本当に僕の為ですか？

菜穂

実は先生になってから、憧れの先生とお会いできる機会があったんだけど

菜穂

全然、覚えてもらえてなくて、知り合いが留学生を連れて行ったらようやく、認知してもらえたみたいで

菜穂

私も認知してもらいたいの

優人

それなら、僕じゃなくても先生ならいろんな生徒に会ってきたはずです

優人

その中に居たんじゃないですか？

菜穂

いろんな子に会った、だけど、どれも同じように見えて

菜穂

優人くんが一番なの

優人

それは、僕の人生じゃありませんよね？

優人

僕は、やりたいことがあるんです

菜穂

そう、私の人生の手助けをしてほしいの

菜穂

優人くんにしか出来ないことだから

優人

兄貴に頼んでみたらどうですか？

優人

僕じゃなくて

菜穂

彼氏だけどダメ、才能がないもの

菜穂

簡単に留学できるとは思ってないから安心して

優人

僕は、留学しません

菜穂

決断は、今じゃなくてもいい

菜穂

じっくり考えてみて

菜穂

留学先は、フランスだから

菜穂ちゃんは、僕の話を全く聞かず去っていった

相変わらず、自由な人だ

嘘

作品ページ

次の話を読む

この作品はいかがでしたか？

100

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

七乃爾李隠ﾅﾅﾉｿｲﾝ

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

嘘

第11話 - 嘘11

作者の他の作品すべて見る

#ドラマの新着小説
一覧

関連するタグ

嘘

第11話 - 嘘11

作者の他の作品すべて見る

#ドラマの新着小説一覧

関連するタグ

#ドラマの新着小説
一覧