街の人
街の人
街の人
街の人
噎せ返る化粧の匂い
薄っぺらい笑顔に
汚いほどの豪華な着物
女の裏表が渦巻くる遊郭
そこに恋姫という一人の花魁がいた
シャラン
シャラン…
頭の飾りが静かに音を立てる
私は今から客を迎えに行く
親に売られて…
8歳頃にこの遊郭に来た
そして現在16歳
花魁として生きている
別に好きな人なんていないし
花魁を辞めようとも思わない
ただいつも通りの日常…
ではなく
この夜から私の人生の歯車は
動き出した
夜
皆が寝静まった頃
私は眠れず
小説を読んでいた
私は首に短剣を突き立てられていた
??
身体がガタガタと震える
??
恋姫
声が出ない
??
私の顔を見た瞬間
弾かれるように
短剣を落とした
その姿は少年で
私の同い年ぐらいの姿に見える
やけに整った顔をしていた
するとドタバタと足音がして
私の部屋の襖が勢いよく開いた
店の人
店の人
??
??
すると猫のように勢いよく窓から逃げた
店の人
店の人
恋姫
どこかで見たことあるような…ないような…
窓から青空を眺めてる
昨日の出来事は夢だったのだろうか…
そう思えるほど一瞬の出来事
そんな時
店の人
恋姫
店の人
恋姫
泰斗さんは私の常連で
色んなものを買ってきてくれたり
素敵なお話をしてくれたりする
恋姫
泰斗
泰斗
恋姫
泰斗
そういって差し出したのは
とってもひんやりしてる
白色の団子みたいなもの
恋姫
泰斗
泰斗
恋姫
ひとくち食べると
ほのかな甘みが広がり
なめらかに溶ける
恋姫
恋姫
泰斗
泰斗
泰斗
恋姫
泰斗
泰斗
恋姫
泰斗
恋姫
恋姫
泰斗
恋姫
泰斗
泰斗
泰斗
泰斗さんは立ち上がり
私の側へ来て髪を触った
泰斗
泰斗
泰斗
泰斗
泰斗
恋姫
昨日の子…
何処かで見たことがあるような…
私を殺そうとしたけど
殺しては欲しくない…
もしもまた夜に会えるのならば
色んな事を聞きたい
なんて思いながら
私は空を眺めた
コメント
3件
ついに遊郭に手を出したな…? 君、もしや某漫画に影響されて…