僕は強引にカレーを食べる事になったが、ようやく質問を切り出した。
灯原
君ってさ...本当に透明人間なの...?
???
もちろん‼︎触って確かめてみる?
灯原
い、いや...別に...
???
あっはっは‼︎照れちゃって可愛いなぁ‼︎
少女は照れる僕を見てニヤニヤ笑っていた。
???
まあ、そう言うのも無理はないよ。だってバリバリの人間なんだもん。
???
でもね、私がこのカレーを持ち上げたら普通の人は浮いてるように見えるんだよ‼︎
終始何言ってんだと思いながらも、とりあえず話は聞く事にした。
灯原
一応オカルト系は好きだから信じるけど、何でキャンプしてたの...?
???
それはね...
???
???
ロマンだよ...
灯原
....
???
待って‼︎何言ってんだコイツみたいな目で見ないで‼︎
???
いやぁ、よくあるでしょ?屋上で花火したいとかキャンプしたいとか...
灯原
ないです。
???
ええーっ⁉︎君、本当に現代っ子⁉︎
灯原
(この人の現代っ子の基準は何なんだろう...)
そんなことを思っていると、少女があることに気が付いた。
???
あ‼︎そういえば君、名前は?
灯原
灯原 光喜(ともはら こうき)です...
???
私の名前は水鏡 雫(みかがみ しずく)だよ。
水鏡
この水色のショートカットが目印だよ‼︎
一通り自己紹介が終わると、本題の悩みの話になった。
僕は一連の流れを説明すると、呆れるような答えが返ってきた。
水鏡
ん〜...
水鏡
ちょっとね、今眠いからまた明日にしてくれる...?
灯原
...は?
水鏡
ああ、でも大丈夫‼︎ちゃんと解決策は提示するつもりだからさ。
水鏡
とりあえず明日のお昼に屋上に来てよ。
水鏡
じゃあよく眠れよ、灯原君...
灯原
ちょっ...
灯原
灯原
灯原
あれ...?
気が付くと僕は自室で立ち尽くしていた。
灯原
夢...だったのか...?
僕はしばらく呆然としていたが、明日に備えて眠りに就くことにした。







