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キーン……コーン…… カーン……コーン……
先生A
クラスメイトA
クラスメイトA
先生A
先生A
先生A
先生A
クラスメイトB
クラスメイトA
花
花
女子更衣室ってどこだろう……
花
花
先生B
花
花
先生B
先生B
先生B
花
先生B
先生B
先生B
花
先生B
先生B
先生B
先生B
花
私は先生に礼を言い、 体操着の入った袋を前に抱えた
そして廊下で屯する 男子たちを避けて 空き教室へ向かう
空き教室
私は誰も入れないように 鍵を閉め、体操着に着替える
花
花
花
授業開始2分前になり
私は体育館に向かった
4月の上旬で 体育館はまだ肌寒かった
男子はみんな体育館のステージに 集まっている
だけど私は体育館の端っこで 固まっていた
あの中に私が入ったら 完全に浮いてしまう
花
先生A
はーい
先生A
先生A
「はーい」
クラスメイトA
クラスメイトA
先生A
クラスメイトB
クラスメイトA
丸山元
みんなが種目決めで 騒がしくなった時
先生A
先生A
20mシャトルランだ!
クラスメイトA
クラスメイトB
先生A
クラスメイトA
クラスメイトB
丸山元
蓮
クラスメイトA
クラスメイトB
先生A
先生A
花
花
花
花
蓮
小学生の頃
私は発育が良くて よくクラスの男子たちに 胸のことで馬鹿にされていた
小学生の頃、好きだった男の子に 他の子よりも大きな胸を見られて
からかわれた
中学に上がっても、 私の胸は大きくなるばかり
私はもう、この胸のせいで からかわれたくなかった
だから私は、毎朝お母さんに 頼んでサラシを巻いてもらった
だけどある日──
私は体育前の着替え中、 みんなにサラシを見られた
いじめっ子たちはそれを見て クスクスと笑い出す
「あいつサラシじゃーん(笑)」
「えー!?ガチで(笑)」
「いつの時代の人だよ(笑)」
中学時代
これがきっかけで いじめが始まった
それ以来、私はサラシをつけるのはやめた
でも──
体育で走るたび、 私の胸は揺れた
笛と同時にみんなの笑い声が 押し寄せた
そして後ろからクスクスと笑う声
「あいつ胸でっか(笑)」
「走りづらくね?(笑)」
私の胸を見て 馬鹿にする人もいた
女子は一部の人たちだけ
だけど男子はほとんどの人が 私を指差し笑った
私は揺れるたびに 味わう痛み以上に… それが苦痛で仕方なかった
先生A
シャトルランの音源が 体育館中に鳴り響く
そして、一斉に 走り出した
私はなるべく揺れないように 走り方を工夫しようとしたが
どうしても揺れてしまう
花
その時だった
クラスメイトA
クラスメイトA
クラスメイトA
クラスメイトB
クラスメイトB
クラスメイトA
クラスメイトB
ステージに座ってる男子たちが 笑い出す
花
クラスメイトA
クラスメイトA
すげー揺れてるぜ(笑)
花
クラスメイトB
花
花
胸が痛い
あの頃の記憶が 水のように湧き上がって来た
花
私が走るスピードを 落とした時だった
クラスメイトA
クラスメイトB
丸山ー!!
花
さっきまで笑っていた男子は 丸山君の名前を出した
私は隣を見ると──
花
丸山元
まだ5往復だというのに 丸山君は既に汗だくで 息切れをしていた
それだけではない
丸山君が走るたびに、 彼のお腹と顎の肉が揺れる
クラスメイトA
クラスメイトB
丸山元
クラスメイトA
クラスメイトB
そうだ
みんなは私のことを笑っていたのではなかったのだ
私はただ、 勝手に自分でトラウマを 掘り起こして、
勝手に思い違いをしていた だけだったんだと
丸山元
クラスメイトA
クラスメイトB
あはははは!!
クラスメイトA
クラスメイトB
丸山元
丸山元
丸山君はお腹が空いて 7回目でリタイア
私はなんとか諦めることなく 自己ベストを更新した
先生A
花
花
花
次に走るグループの中には
白崎君もいた
蓮
蓮
花
先生A
体育館中に再び音源が鳴り響いた
花
一瞬、白崎君が 私の方を見た気がした
花
蓮
クラスメイトA
クラスメイトB
蓮
丸山元
蓮
クラスメイトA
おりゃあああああ!!
炎城寺大
先生A
そして無事、 私はからかわれることなく 体力テストを終えた