2年前
当時中学3年だった凛太郎は 電車に揺られなが霞北中へ通学していた
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
凛太郎は横に立つ 杏樹が気になっていた
揚羽凛太郎
怯えてる感じだな)
揚羽凛太郎
杏樹は明らかに 何かに怯えた様子だった
体も小刻みに震えていた
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
サラリーマン
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
凛太郎は杏樹と サラリーマンを交互に見る
揚羽凛太郎
凛太郎はすぐにポケット からスマホを取り出し メールの下書きに文字を入力する
そして文字を入力し終わると 杏樹の横腹をスマホでツンと触る
眞琴杏樹
杏樹は不安そうに 凛太郎の顔を見上げる
揚羽凛太郎
凛太郎は必死にスマホを 見るように目で訴える
杏樹にそれが伝わったのか 杏樹は凛太郎が差し出す スマホを見る
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
スマホの画面を 確認した杏樹は
首を縦に2回振った
揚羽凛太郎
凛太郎は再びスマホに 文字を入力して 杏樹に画面を見せる
眞琴杏樹
それを確認した杏樹は 首を縦に2回振る
揚羽凛太郎
凛太郎は杏樹を痴漢している サラリーマンの腕を掴む
揚羽凛太郎
何やってるんです?
揚羽凛太郎
凛太郎はサラリーマンの腕を 自らの顔の高さまで持ち上げる
サラリーマン
サラリーマンが 声を荒げる
その声に反応し 周りの視線が一気に集まる
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
その子のおしり
触ってましたよね?
眞琴杏樹
サラリーマン
サラリーマン
訴えてやろうか?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
って言ったら
嘘になりますけど
揚羽凛太郎
しょうがないんだから
揚羽凛太郎
罪を認めましょうよ
揚羽凛太郎
サラリーマン
眞琴杏樹
杏樹は味方が現れた事に安堵し サラリーマンに人差し指を突き出す
眞琴杏樹
触ってたんです!
サラリーマン
サラリーマンは 拳を高らかに突き上げる
その拳を凛太郎が掴む
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
つもりですか?
揚羽凛太郎
その子を殴るんですか?
揚羽凛太郎
サラリーマン
サラリーマンは 観念したのか その場にへたり込む
眞琴杏樹
ありがとうございます
杏樹は深々と頭を下げる
揚羽凛太郎
もう大丈夫だから!
眞琴杏樹
それからサラリーマンは 駅に着くと駅員室に連れて行かれ
警察により 警察署へと連行されて行った
眞琴杏樹
眞琴杏樹
杏樹は凛太郎に深々と頭を下げる
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
画面見せてくれた時
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
ございました
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
困ってる人がいると
揚羽凛太郎
タチでさ・・・
眞琴杏樹
思いますよ♫
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
助けるって・・・
眞琴杏樹
ずっと難しい事ですよ
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
してくれませんか?
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
くらいなら良いか)
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
こうして凛太郎と杏樹は 互いのLIMEを交換した
凛太郎は杏樹と別れ 学び舎へと歩みを進めるが
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
完璧に遅刻じゃん!
揚羽凛太郎
凛太郎は急足で 一駅先まで向かう
ガラガラ
揚羽凛太郎
遅れました!
凛太郎は慌てた様子で教室に入る
皆川先生
皆川先生
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
皆川先生
出席取る前だから
皆川先生
しといてやるよ
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
寝坊なんて珍しいな
揚羽凛太郎
皆川先生
揚羽凛太郎
皆川先生
してやるとは言ったが
皆川先生
言ってないぞ?
揚羽凛太郎
休み時間
和久井龍也
揚羽凛太郎
凛太郎は龍也に 今日の遅刻の経緯を話した
クラスメイトA
痴漢なんてやったの?
揚羽凛太郎
クラスメイトA
揚羽凛太郎
クラスメイトA
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
痴漢したんじゃなくて
揚羽凛太郎
痴漢されてたんだよ!
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトA
揚羽凛太郎
ピロン
凛太郎のスマホから LIME通知音が鳴る
揚羽凛太郎
凛太郎はスマホを ポケットから取り出し LIMEを開く
ANJYU
眞琴杏樹
(まことあんじゅ)です
早速LIMEしちゃいました❤️
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
話してた子か?
揚羽凛太郎
和久井龍也
龍也が身を乗り出し 凛太郎のスマホを覗き込む
揚羽凛太郎
凛太郎はスマホを 近づく龍也から遠ざける
和久井龍也
LIMEくらい!
揚羽凛太郎
クラスメイトA
なになに・・・
クラスメイトA
しちゃいました
クラスメイトA
揚羽凛太郎
和久井龍也
クラスメイトA
和久井龍也
やるじゃねーか!リン!
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
人類皆友達理論!
クラスメイトB
「お節介アゲハ」だな
揚羽凛太郎
お節介アゲハって
クラスメイトB
みてーなトコあるだろ?
クラスメイトB
和久井龍也
和久井龍也
先輩に捨てられた女子の
相談乗ってやってたろ?
揚羽凛太郎
まんま過ぎるだろ!
和久井龍也
お節介アゲハくんwww
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
クラスメイトA
してあげたら?
クラスメイトA
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
リン
てか、互いに自己紹介
してなかったよね
俺は揚羽凛太郎
(あげはりんたろう)です!
揚羽凛太郎
凛太郎はスマホを 机の上に置く
和久井龍也
龍也が凛太郎の スマホを奪う
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
龍也は凛太郎の 返信を確認する
和久井龍也
公式アカ的な返信!
揚羽凛太郎
凛太郎は龍也から スマホを取り替えす
和久井龍也
もっとあるだろ!
揚羽凛太郎
いいんだよ!
揚羽凛太郎
変に余計なこと言って
勘違いさせてもアレだろ!
揚羽凛太郎
丁度いいんだよ!
和久井龍也
放課後
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトB
揚羽凛太郎
凛太郎が校門に 向かっている途中
和久井龍也
クラスメイトA
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
女の子居るだろ?
クラスメイトB
龍也が指差す校門を 皆が一斉に見る
眞琴杏樹
それは眞琴杏樹だった
揚羽凛太郎
和久井龍也
知り合いか?
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
遭ってた女の子
クラスメイトA
クラスメイトB
眞琴杏樹
杏樹は凛太郎に気付くと 笑顔で近づいてくる
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
ここって分かったの?
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
杏樹はポケットから 何かを取り出して 凛太郎に手渡す
揚羽凛太郎
それは凛太郎の 生徒手帳だった
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
何かと不便だと思って
揚羽凛太郎
届けに来てくれたの?
眞琴杏樹
杏樹は恥ずかしそうに 頬を赤らめる
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
龍也は凛太郎を 引っ張る
揚羽凛太郎
和久井龍也
なんだろ?
和久井龍也
女の子!!
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
和久井龍也
龍也は茶化すように 凛太郎の脇腹を突っつく
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
落としてたみたいでさ
揚羽凛太郎
くれたんだよ
和久井龍也
揚羽凛太郎
そうだろーが!
和久井龍也
学校まで来るか?
和久井龍也
脈アリなんじゃね?
揚羽凛太郎
和久井龍也
疎いヤツだな!お前!
揚羽凛太郎
悪かったな!
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
話の途中だったね!
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
持ってきてもらっちゃって
眞琴杏樹
貰いましたから
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
予定とかって
あったりしますか?
揚羽凛太郎
マ○クに──
凛太郎が言い切る前に 龍也が割って入る
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
お誘いかもしんねーだろ?》
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
行きませんか?
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
凛太郎と杏樹は しばらく二人きりで 駅までの道のりを歩いていた
揚羽凛太郎
何年生なの?
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
先輩って言ってたのか
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
勝手に見ちゃったから
揚羽凛太郎
謝るのはコッチだって!
揚羽凛太郎
もらっちゃってさ
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
どこ通ってんの?
揚羽凛太郎
あの駅近くの学校?
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
女子校だったよね?
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
生徒だって知った上で
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
卑怯なヤツだよなぁ
揚羽凛太郎
おけないヤツだよ!
眞琴杏樹
助かりました
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
一応俺も男だからさ
揚羽凛太郎
護るもんじゃん?
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
なんですけど
眞琴杏樹
帰りませんか?
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
思わないけど・・・
眞琴杏樹
遭ったらって考えたら
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
なんて言わないよ
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
同じ電車で通学しない?
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
一駅違いだし
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
危ないでしょ?
揚羽凛太郎
ボディーガードだと思ってさ
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
迷惑じゃないなら・・・
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
友達だって思ってるから
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
それからしばらく凛太郎と杏樹は 同じ電車で通学の時間を共に過ごした
凛太郎が最寄駅から 8時発の電車に乗り込み
8時10分に次の駅から 杏樹が乗り込む
杏樹が通う薊ヶ丘女子中学校がある 薊ヶ丘駅まで約20分間電車に揺られる
その20分間は 二人が誰からも邪魔されず 会話できる唯一の時間だった
眞琴杏樹
彼女居ないんですか?
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
したわけじゃなくて
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
こんなに優しくて
かっこいいのに
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
言ってくれるの
眞琴だけだよ・・・
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
自分なりに勉強
してたんだけど
揚羽凛太郎
外れててさ・・・
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
使わねーだろ?
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
英語使ってるじゃ無いですか
揚羽凛太郎
ルー○柴的な使い方で──
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
時代ですから
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
英語できるのかよ?
眞琴杏樹
than anyone else in the world
揚羽凛太郎
ネイティブって感じ
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
こんなもんですよ!
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
一人っ子なんですね
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
居ないのか?
眞琴杏樹
眞琴杏樹
欲しかったなぁ
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
かっこいいお兄ちゃん♫
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
何を言ってんだよ!
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
「お兄ちゃん」って
付いてきてくれる
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
とか好きですか?
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
苦手なんですか?
揚羽凛太郎
「ドン!!」みたいなヤツ
苦手なんだよな・・
揚羽凛太郎
いきなり驚かすじゃん
揚羽凛太郎
ダメなんだよ
眞琴杏樹
面白いとこじゃないですか
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
一緒に観に行きません?
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
ホラー映画は!
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
言わねーけどさ
眞琴杏樹
行きましょうよ♫
眞琴杏樹
為だと思って
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
自分で言うか?
眞琴杏樹
後輩を傷つけるんですね
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
別にそういう──
眞琴杏樹
行ってくれます?
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
頼みだから無碍に
するわけにもな・・・
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
休日
眞琴杏樹
おめかしした杏樹が 右手を天高く突き上げ 手招きで凛太郎に呼びかける
揚羽凛太郎
遅れちまった
眞琴杏樹
待たせるとか!
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
奢ってくれたら
許してあげますよ♫
揚羽凛太郎
いくらでも奢るよ!
眞琴杏樹
映画館
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
ホラー映画を観て 疲れ切った凛太郎は ベンチに腰を下ろしていた
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
杏樹が凛太郎の背中をさする
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
苦手だったんだね
揚羽凛太郎
思ってたのか?
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
年齢制限ねーんだよ
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
可愛いんだもん
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
数日後
杏樹は放課後に 霞北中の校門に来ていた
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
帰ってないよね?
眞琴杏樹
今日は遅くなる
って言ってたから
杏樹がそんな事を考えていると 凛太郎が龍也とともに 校門に向かって歩いてくる
眞琴杏樹
杏樹は凛太郎の姿を確認すると 物陰に隠れる
眞琴杏樹
声かけて
脅かしちゃお♫)
眞琴杏樹
眞琴杏樹
凛太郎と龍也は 帰宅路を歩く
その後ろを 杏樹が気づかれないように 腰を落としながら 抜き足差し足で尾行する
和久井龍也
一緒に通学してんのか?
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
私の話をしてる♫)
和久井龍也
2週間くらいだろ?
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
良い感じって
和久井龍也
和久井龍也
その眞琴って子と・・
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
どう思って
くれてるんだろ?)
眞琴杏樹
そういう話
全然してくんないから)
眞琴杏樹
杏樹は期待に胸を膨らませ 聞き耳をたてる
しかし凛太郎の口から 発せられた言葉は 杏樹が求めていた言葉とは違った
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
和久井龍也
和久井龍也
付き合ってるとばかり
揚羽凛太郎
なんつーか
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
何て言ったら良いかな
揚羽凛太郎
妹的なヤツだな!うん!
和久井龍也
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
付き合ってるとは
言えないかもだけど)
眞琴杏樹
先輩の事が好き)
眞琴杏樹
気持ちなんだって
勝手に思ってた・・)
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
いいかなって
思ってんだよな
和久井龍也
揚羽凛太郎
通学すんの
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴がまた痴漢にあったら
危ないかなって思って
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
元気だからさ・・・
揚羽凛太郎
通学しなくても
いいかなって・・・
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
言わないでよ先輩)
眞琴杏樹
一緒に居たいよ)
眞琴杏樹
登校したいよ・・・)
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
私の前から居なくならないで)
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
杏樹は涙を流しながら 凛太郎に抱きつく
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
登校したいよ!先輩!
和久井龍也
和久井龍也
突然のハプニングに 動揺を隠せない龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
登校しないなんて
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
帰っててくんねーかな?
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
龍也はしきりに背後を振り返り 凛太郎を心配した様子で その場を立ち去る
凛太郎は泣き崩れる杏樹をなだめ
近くの公園のベンチに腰を下ろす
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
同じ電車で登校
しないって言うから・・
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
一緒に居たいよ・・
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
同じ電車で登校しようよ!
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
一緒に登校したく無い
訳じゃねーから!
揚羽凛太郎
泣くなよ!な?
眞琴杏樹
凛太郎は杏樹の頭を 優しく撫でる