2年前
当時中学3年だった凛太郎は 電車に揺られなが霞北中へ通学していた
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
凛太郎は横に立つ 杏樹が気になっていた
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
杏樹は明らかに 何かに怯えた様子だった
体も小刻みに震えていた
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
サラリーマン
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
凛太郎は杏樹と サラリーマンを交互に見る
揚羽凛太郎
凛太郎はすぐにポケット からスマホを取り出し メールの下書きに文字を入力する
そして文字を入力し終わると 杏樹の横腹をスマホでツンと触る
眞琴杏樹
杏樹は不安そうに 凛太郎の顔を見上げる
揚羽凛太郎
凛太郎は必死にスマホを 見るように目で訴える
杏樹にそれが伝わったのか 杏樹は凛太郎が差し出す スマホを見る
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
スマホの画面を 確認した杏樹は
首を縦に2回振った
揚羽凛太郎
凛太郎は再びスマホに 文字を入力して 杏樹に画面を見せる
眞琴杏樹
それを確認した杏樹は 首を縦に2回振る
揚羽凛太郎
凛太郎は杏樹を痴漢している サラリーマンの腕を掴む
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
凛太郎はサラリーマンの腕を 自らの顔の高さまで持ち上げる
サラリーマン
サラリーマンが 声を荒げる
その声に反応し 周りの視線が一気に集まる
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
サラリーマン
サラリーマン
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
サラリーマン
眞琴杏樹
杏樹は味方が現れた事に安堵し サラリーマンに人差し指を突き出す
眞琴杏樹
サラリーマン
サラリーマンは 拳を高らかに突き上げる
その拳を凛太郎が掴む
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
サラリーマン
サラリーマンは 観念したのか その場にへたり込む
眞琴杏樹
杏樹は深々と頭を下げる
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
それからサラリーマンは 駅に着くと駅員室に連れて行かれ
警察により 警察署へと連行されて行った
眞琴杏樹
眞琴杏樹
杏樹は凛太郎に深々と頭を下げる
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
こうして凛太郎と杏樹は 互いのLIMEを交換した
凛太郎は杏樹と別れ 学び舎へと歩みを進めるが
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
凛太郎は急足で 一駅先まで向かう
ガラガラ
揚羽凛太郎
凛太郎は慌てた様子で教室に入る
皆川先生
皆川先生
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
皆川先生
皆川先生
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
皆川先生
揚羽凛太郎
皆川先生
皆川先生
揚羽凛太郎
休み時間
和久井龍也
揚羽凛太郎
凛太郎は龍也に 今日の遅刻の経緯を話した
クラスメイトA
揚羽凛太郎
クラスメイトA
揚羽凛太郎
クラスメイトA
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトA
揚羽凛太郎
ピロン
凛太郎のスマホから LIME通知音が鳴る
揚羽凛太郎
凛太郎はスマホを ポケットから取り出し LIMEを開く
ANJYU
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
龍也が身を乗り出し 凛太郎のスマホを覗き込む
揚羽凛太郎
凛太郎はスマホを 近づく龍也から遠ざける
和久井龍也
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトA
クラスメイトA
揚羽凛太郎
和久井龍也
クラスメイトA
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
クラスメイトB
揚羽凛太郎
クラスメイトB
クラスメイトB
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトA
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
リン
揚羽凛太郎
凛太郎はスマホを 机の上に置く
和久井龍也
龍也が凛太郎の スマホを奪う
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
龍也は凛太郎の 返信を確認する
和久井龍也
揚羽凛太郎
凛太郎は龍也から スマホを取り替えす
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
放課後
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトB
揚羽凛太郎
凛太郎が校門に 向かっている途中
和久井龍也
クラスメイトA
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
クラスメイトB
龍也が指差す校門を 皆が一斉に見る
眞琴杏樹
それは眞琴杏樹だった
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
クラスメイトA
クラスメイトB
眞琴杏樹
杏樹は凛太郎に気付くと 笑顔で近づいてくる
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
杏樹はポケットから 何かを取り出して 凛太郎に手渡す
揚羽凛太郎
それは凛太郎の 生徒手帳だった
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
杏樹は恥ずかしそうに 頬を赤らめる
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
龍也は凛太郎を 引っ張る
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
和久井龍也
龍也は茶化すように 凛太郎の脇腹を突っつく
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
凛太郎が言い切る前に 龍也が割って入る
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
凛太郎と杏樹は しばらく二人きりで 駅までの道のりを歩いていた
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
それからしばらく凛太郎と杏樹は 同じ電車で通学の時間を共に過ごした
凛太郎が最寄駅から 8時発の電車に乗り込み
8時10分に次の駅から 杏樹が乗り込む
杏樹が通う薊ヶ丘女子中学校がある 薊ヶ丘駅まで約20分間電車に揺られる
その20分間は 二人が誰からも邪魔されず 会話できる唯一の時間だった
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
休日
眞琴杏樹
おめかしした杏樹が 右手を天高く突き上げ 手招きで凛太郎に呼びかける
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
映画館
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
ホラー映画を観て 疲れ切った凛太郎は ベンチに腰を下ろしていた
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
杏樹が凛太郎の背中をさする
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
数日後
杏樹は放課後に 霞北中の校門に来ていた
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
杏樹がそんな事を考えていると 凛太郎が龍也とともに 校門に向かって歩いてくる
眞琴杏樹
杏樹は凛太郎の姿を確認すると 物陰に隠れる
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
凛太郎と龍也は 帰宅路を歩く
その後ろを 杏樹が気づかれないように 腰を落としながら 抜き足差し足で尾行する
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
杏樹は期待に胸を膨らませ 聞き耳をたてる
しかし凛太郎の口から 発せられた言葉は 杏樹が求めていた言葉とは違った
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
杏樹は涙を流しながら 凛太郎に抱きつく
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
和久井龍也
和久井龍也
突然のハプニングに 動揺を隠せない龍也
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
和久井龍也
和久井龍也
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
和久井龍也
揚羽凛太郎
和久井龍也
龍也はしきりに背後を振り返り 凛太郎を心配した様子で その場を立ち去る
凛太郎は泣き崩れる杏樹をなだめ
近くの公園のベンチに腰を下ろす
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
眞琴杏樹
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
揚羽凛太郎
眞琴杏樹
凛太郎は杏樹の頭を 優しく撫でる
コメント
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うわお、やっと分かった……