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#怪異
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千尋は荒い息を吐きながら
必死に路地裏を走り抜ける
千尋
目的の場所まで来ると
ポケットからスマートフォンを取り出し
メッセージの送受信履歴を開く
先ほど送ったメッセージはまだ「既読」もつかない
千尋
ぜえぜえと喘鳴のような息を繰り返しながらも
千尋は「再読み込み」を繰り返す
運命に抵抗するように
その時だった
夏樹
夏樹
片方の手をポケットに突っ込んだ懐かしい影
夏樹は
いつものすかしたような顔で
視線を宙に向けたまま
千尋に話しかける
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹はいつも通りのブレない態度だった
千尋
千尋は安心感に
背中を押されたように
不意に夏樹の方に倒れかかる
夏樹
夏樹はがっしりと
その上体を両腕で支えた
だが抱き寄せることはしない
あくまで「支えている」だけだった
千尋は
はあ、はあ と
切なげな
悲しそうな息をしていた
夏樹は千尋の目を見た
それに感づいた千尋は
夏樹にその青い顔を向ける
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹は鼻で嘆息する
軽く頷いて
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹はゆっくりと腕から千尋を離すと
肩をポンと叩いた
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹はポケットからシーシャを取り出して
スティックを挿入した
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
煙をくゆらせる夏樹を
千尋は鬱陶しそうな顔で見ていた
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹の口車に
すっかり白けてしまった千尋は
彼とは違う方を向いて言った
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋は「殺す」という言葉に
背中が震えるのを感じた
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹は指を立てて振る
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹は一度シーシャを深く吸って
細い煙を吐き出した
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹
千尋
夏樹はパチンと指を鳴らした
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
千尋
千尋はなにか言いかけて
とどまった
夏樹はニタニタした
それでいて爽やかな笑顔を
千尋に向ける
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
夏樹
夏樹はもう一度
千尋の肩に軽く触れる
夏樹
夏樹
千尋
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
夏樹
表情をこわばらせたままの千尋
夏樹はもう一度煙を吸い入れた
夏樹
夏樹
コメント
4件
読み終わりました。夏樹が語る「AIによる個人特定」の具体例、めちゃくちゃリアルで背筋が冷えました。一枚の写真から場所が割れる話、現実の技術と完全にリンクしていて怖い……。千尋が「指紋」の可能性に気づくシーンも、伏線として効いてますね。それにしても夏樹、励ましじゃなくて「警告」って言い切るところとか、キャラが立ってて好きです。